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レッドブルエアレース2017年ワールドチャンピオン室屋義秀が2019年シーズンに挑む!

2017年、アジア人として初めてレッドブルエアレース・ワールドチャンピオンシップで年間王者に輝いた室屋義秀選手(46歳)。2連覇を期待された昨シーズンであったが、機体の改良に苦戦を強いられ、総合5位で終了した。室屋は2月8日から始まる2019年シーズンをどのように戦うのだろうか?(画像:Joerg Mitter / Red Bull Content Pool)

Icon aff20898 d2d2 431d 8b05 0f3c5e5ae91b 佐久間秀実 | 2019/02/07
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((C) Keisuke Kato / Red Bull Japan)
 


ーー上手くいかなかった2018年シーズン


2017年の最終戦。室屋は決勝ファイナル4のレースで奇跡的なタイムを打ち出し、初の年間王者の座を獲得した。そして2連覇がかかる2018年シーズンであったが、室屋は優勝争いに加わることはできずに5位で終了した。
 

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(Samo Vidic/Red Bull Content Pool) 


ー2018年 室屋義秀の戦績ー

第1戦(アブダビ・UAE)2位
第2戦(カンヌ・フランス)4位
第3戦(千葉・日本)14位
第4戦(ブタペスト・ハンガリー)11位
第5戦(カザン・ロシア)8位
第6戦(ウィーナーノイシュタット・オーストリア)2位
第7戦(インディアナポリス・アメリカ)12位
第8戦(フォートワース・アメリカ)8位  

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(Balazs Gardi/Red Bull Content Pool)  

「2016年は総合6位、2017年は優勝しました。昨シーズンは総合5位でしたが、悲観するような成績ではないです。DNF(失格)などのトラブルは沢山ありましたが、過去2番目に良い成績なので、決して悪いシーズンだったとは思っていません。」  

室屋は2018年シーズン開幕戦(アブダビ)で2位となり、例年にはない好調の滑り出しをみせた。続く第2戦目(カンヌ)では4位に入り、良い状態で第3戦(千葉)を迎えるはずであった。だが機体の垂直尾翼を小さく軽量化してレースに臨むと、「重量が軽くなった分、空気抵抗が減り操縦が非常に難しかった」と大苦戦をして最下位に沈んでしまった。  

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(Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool)

その後も歯車が狂い続け、第6戦(ウィーナーノイシュタット)では建て直しを図ると2位に登りつめた。だが、時既に遅し。優勝争いから脱落した室屋は、シーズンを総合5位で終了した。


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((C) Keisuke Kato / Red Bull Japan)  


ーー2019年シーズンに向けての意気込み


熾烈な争いを勝ち抜いてきた世界最高峰のトップパイロットたちが、機体と操縦技術のレベルを上げて2019年シーズンを戦う。

室屋が再びチャンピオンとなるためには、「チームとして常に研究開発を続け進化していかなければならない」と危機感を募らせているが、非常に前向きだ。

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(Balazs Gardi/Red Bull Content Pool)  

千葉戦で大失敗した垂直尾翼に関しては現在もテスト中で、「色々な条件が揃ってくれば使う」ことを想定している。

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(Mihai Stetcu/Red Bull Content Pool)

昨年の後半から導入したウイングレットとエンジンの状態は良く、今シーズンもそのまま使用予定だ。

レッドブルエアレースで過去に2年連続で王者となったのは、ボールボノムだけとなる。2018年は「世界の頂点に居続けることが極めて難しい」シーズンとなったが、「再び頂点に立つための道の作り方も見えてきた」と自信も漂わせていた。  

2019年シーズンのレッドブルエアレース は2月8日にアブダビで開幕する。レースに向けた準備は万端で、フライトに落ち着いて臨むことができるみたいだ。

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((C) Keisuke Kato / Red Bull Japan)  

「2019年シーズンは表では地味に戦っていこうと思います(笑)。『地味に強く』がコンセプトで、色々な研究開発を進めています。千葉戦(9月7日、8日)で盛り上げることができるように、チームとして全力でいきたいです。」  

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(Mihai Stetcu/Red Bull Content Pool)  

年々進化し続けるレッドブルエアレース。室屋が以前から掲げる「操縦技術世界一」という最大の目標に向かって、思う存分突き進んでほしい。  (了)  


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((C) Keisuke Kato / Red Bull Japan)    


レッドブルエアレース 2019
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