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オリンピック銀メダリスト『飯塚翔太』の走り方講座を開催!今後に向けて熱く語る!

2016年リオデジャネイロオリンピック4×100mリレーで銀メダルを、2017年ロンドン世界陸上4×100mリレーで銅メダルを獲得し、大活躍をし続ける飯塚翔太選手(ミズノトラッククラブ所属)。2017年11月、エスポートミズノで開催された飯塚選手による「走り方スピードアップ講座」の終了後、飯塚選手に単独インタビューを試みた。

Icon 3  2 佐久間秀実 | 2017/12/14


【飯塚翔太選手】

小学生の時から足が速く、地元の陸上クラブで本格的に短距離走を開始した。歳を重ねるごとに記録を更新し、中学・高校時代には全国大会100mと200mで優勝。

大学1年生の時に、日本代表選手と
して世界ジュニア陸上競技選手権大会200mで優勝し、日本人選手による同大会での初めての快挙を成し遂げ、瞬く間に飯塚選手の名が知れ渡った。

その後も好記録を出し続けると、2012年ロンドンオリンピック200mと4×100mリレーの2種目に出場し、リレーでは日本チームのアンカーを務め4位入賞を果たす。

それから4年後となる2016年リオデジャネイロオリンピック4×100mリレーでは第2走として出場し、日本史上最高となる世界2位に輝いた。

そして、今年のロンドン世界陸上4×100mリレーでは銅メダルを獲得し、100m(布勢スプリント)では自己ベストとなる10秒08を記録している。

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(写真:エスポートミズノ)    

2017年11月、今後益々の活躍が期待される世界トップクラスの飯塚選手による走り方講座が、エスポートミズノで開催された。

飯塚選手は、小学生達に速く走るためのコツを優しく丁寧に伝授していた。

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走り出す前にウォーミングアップを行い、飯塚選手が凄まじい跳躍力で前進ジャンプを披露すると、会場で歓声が沸き上がり空気が一変。驚いて喜ぶ子供達の熱い視線が最後まで飯塚選手に向かっていた。

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様々なアクティブティを行った後に、子供達は飯塚選手とかけっこ競争をして講座は幕を閉じた。

今回教わった練習をこなしていけば足は速くなるが、何よりも飯塚選手の様に走ることを楽しむことが大切であり、それこそが速くなるための第一歩となるはずである。
 

飯塚選手から素敵なプレゼントを受け取った子供達の目は、眩しいほどに輝いていた。    

講座終了後、飯塚翔太選手に現在の心境を伺ってみた。

 
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――子供達が飯塚選手にかなり夢中になっていましたね。  


飯塚:始めにジャンプで違いを見せると、子供達は自然と僕に付いてくるようになりましたよね(笑)。非常に楽しかったです。  

――いつから本格的に走り始めましたか。  

飯塚:小さい時から足が速く、小学生の時に大会に出ると良い記録が出て陸上クラブに入り本格的に練習するようになりましたよね。  

――足が速くなるためには食事が大切であると思います。好きな食べ物はありますか。  

飯塚:昔から嫌いなものはありませんね。魚全般が好きで、特に鰻が大好きです。  

――練習がかなりハードだと思いますが、身体のケアをどうしていますか。
 

飯塚:身体のメンテナンスをしてくれるリカバリーのトレーナーさんに診てもらうのと、自分で毎日何かしらのケアをしていますね。  

――睡眠時間を確保できていますか。

飯塚
:きちんと確保するようにしています。8時間以上眠ると疲労が取れやすいですが、7時間を切ると結構きついですね。
 

――今まで大きな怪我はありましたか。  

飯塚:小中時代は骨にヒビが入る怪我がありましたが、それ以降は太腿裏の肉離れが多くなりましたね。

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――いつから世界を意識し始めましたか。  

飯塚:現実的に世界を目標とするようになったのは、大学1年生の時に世界ジュニアの200mで金メダルを獲ってからとなります。「オリンピックに出場して活躍をしたい!」と思うようになりましたね。

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――リオ・オリンピックの4×100mリレーに出場し、日本チームを歴代最高となる世界2位に導きました。ブラジルは、かなり暑そうな印象がありましたが、いかがでしたか。

飯塚:そんなに暑くなかったですよ。決勝は夜で予選は日中でしたが、スタジアムが日陰だったので大丈夫でした。
 

――調整に問題はなかったのですね。  

飯塚:そうですね。大会2週間前にアメリカに入って調整していたので、時差もなく結構良かったですよね。  

――食事はいかがでしたか。  

飯塚:選手村の食事は全然気にならなく、現地のものを食べていましたね。  

――好きな魚はありましたか。  

飯塚:サーモン位でしたね。

肉がありましたが、体調不良とならないように、かなり焼かれたパサパサで脂身がないものを食べていました。
 

――リオ・オリンピックに出場されて、いかがでしたか。

飯塚:2012年のロンドンオリンピックに出た時には、メダルが遠く感じました。リオのリレーでは予選で良い記録を出していたので、いけると思いましたよね。バトンパスも上手くいき、運も味方してくれて銀メダルを獲得できたので本当に良かったです。
 

――リレーで2走を務めていることについて、どう思っていますか。  

飯塚:アンカーが好きなので、最初は「アンカーをやりたい!」と言っていましたが、2走は2走なりに面白いところがあります(笑)。2走の場合、真横ではなく前と後ろに他のチームの選手がいるので、自分の走りに徹しなければならないという難しさがありますね。また、レベルの高い選手が集まってくるので、やり甲斐が物凄くあります。

――リオで200mに出場されて、いかがでしたか。
 

飯塚:海外で走ったレースの中で1番良いタイムを出したんですが、決勝に残りたかったですよね。全体での順位も良くなかったですが、やっぱり個人でも結果を残してメダルを獲りたいですよね。

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――今年は、ロンドン世界陸上に200mと4×100mリレーに出場し、リレーで見事銅メダルに輝きましたね。  

飯塚:200mは、結構手応えがあったんですよ。準決勝も5着で、あと1人、2人より速ければ決勝に進めたんですけどね。僕の中では今年1番良いレースでした。表彰台に立つまでにまだまだではありますが、「頑張りたいな!」っていう良いエネルギーを貰って日本に帰ってきました。  

リレーでは2年連続でメダルを獲ることができました。日本の陸上界も盛り上がってきていますから、結果を出せるように頑張っていきたいです。  

――飯塚選手にとって、世界一とは、どのようなものでありますか。  

飯塚:僕は、結果にこだわりたいですし、周りの人達から世界一になってもらいたいと思われるような選手になりたいです。世界一になって欲しいと応援された上で、実際に世界一になれたら最高ですよね。

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――2020年の東京オリンピックに向けての想いを聞かせていただけますか。  

飯塚:勝負をかけたいです。2020年に29歳になっているので、経験も積んで1番良い状態で迎えられると思っています。地元からの声援もあるでしょうし、力をいただきながら良いところを見せられるようにしたいですね。

――最後に、飯塚さんのファンの方々へ熱いメッセージをお願いします。  

飯塚:会場にお越しいただいて声援をいただきたいです。皆さんの力が自分の記録にも結び付いてきますので、毎試合来ていただけると非常にありがたいですね。楽しんでいただけるように頑張りますので、ぜひ応援を宜しくお願いします。  (了)


【プロフィール】


飯塚翔太(いいづか しょうた)

生年月日1991/6/25 身長 / 体重185cm / 80kg
藤枝明誠高等学校(静岡)~中央大学~ミズノ株式会社
100m/10
秒08布勢スプリント2017(2017/6/4)
200m/20
秒11日本陸上競技選手権大会(2016/6/26)
[オリンピック] 2016年 リオデジャネイロ大会 200m 代表
/4×100mR 銀メダル(2走)
2012年 ロンドン大会 200m 代表/4×100mR 4位(4走)
[世界陸上] 2017年 ロンドン大会 200m 代表/4×100mR3位(2走)
2013年 モスクワ大会 200m 代表/4×100mR 6位(4走)
[世界リレー] 2014年 バハマ大会 4×100mR 5位
[アジア大会] 2014年 仁川大会200m 4位/4×100mR 2位,4×400mR 優勝
[東アジア大会] 2013年 天津大会 200m 2位/4×100mR 1位(2走)日本学生記録
[アジア選手権] 2011年 神戸大会 200m 4位
[ユニバーシアード] 2013年 カザン大会 200m 3位/4×100mR 2位(4走)
2011年 深セン大会 200m 代表
[世界ジュニア陸上] 2010年 モンクトン大会 200m 1位


取材協力/ミズノ株式会社 エスポートミズノ
写真提供/エスポートミズノ
取材動画/佐久間秀実
取材写真/佐久間秀実