
英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.72 「パラメヒコ、来季J1復帰なるか?編」
すでにサッカー界はカタールW杯に注目が集まる時期ですが、自称・パラメヒコウォッチャーにとっては、J1参入プレーオフ決定戦は今シーズン一番注目すべき大一番になりそうです。

今年もJリーグ各ステージの順位が決定し、悲喜こもごもの結果となりました。
W杯開幕前ですので、国内サッカーには関心が薄くなる時期かもしれませんが、私にとっては目の離せない注目の一戦が実現しました。 それが、今週末(11月13日(日))に行われるJ1参入プレーオフ決定戦です。
個人的にどちらのサポーターというわけではないのですが、以前、こちらのコラムで紹介したパラメヒコユーザーの黒木選手(ロアッソ熊本)が出場される予定です(図1)。

図1 ロアッソ熊本イレブン。前列左端がロアッソ不動のDF黒木晃平選手。今では絶滅危惧種のパラメヒコ(シュータンが長い!)がひときわ目立ちます。
コラムでご紹介した当時はJ3だったのですが、J2に昇格した今シーズンはいきなり4位と大健闘し、J1昇格まであと1勝となりました。
つまり、もし決定戦に勝てば、来期は黒木選手がパラメヒコを履いてJ1でプレーすることになるのです。

図2 パラメヒコを履いてプレーする黒木晃平選手。

図3 以前のコラムでも紹介しましたが、DFの黒木選手はミックスソールのパラメヒコを愛用しています。
パラメヒコ生産終了についてのこちらのコラムでも書きましたが、対戦相手の京都サンガにも最近までパラメヒコユーザーがおられました。
GCiソール愛用者だった石櫃選手は2020年シーズンで引退され、25本スタッド愛用者だった金久保選手は水戸へ移籍され、サンガのパラメヒコユーザーはいなくなりました。
サンガには名ホペイロの松浦さんがおられますが、お二人の惜別時のブログ(石櫃選手、金久保選手)が泣かせます。

図4 25本スタッドのパラメヒコを履いてプレーする金久保順選手(2020年サンガ在籍時(左)、2021年ホーリーホック在籍時)。
実は黒木選手は双子のプロサッカー選手で、お兄さんの恭平選手(スパイクはアディダス)は昨年までサンガに在籍されていました。
兄弟対決は実現しませんでしたが、パラメヒコウォッチャーには京都対熊本は因縁の対決に思えます。
さて、一番最近までJ1の舞台でパラメヒコを使っていたのは、おそらく図5の梁勇基選手ではないかと思います。

図5 梁勇基選手の2022年に鳥栖から古巣の仙台へ移籍された時期のインスタグラム。パラメヒコで練習する画像ですが、金久保選手がコメントでパラメヒコの窮状を嘆かれています。
ご存じのようにパラメヒコは2019年に生産終了してしまいましたので、それ以後は、プロ選手でもパラメヒコを使い続けるのは難しかったようです。

図6 練習時はパラメヒコではないスパイクを履く黒木選手(左)。こちらより引用させていただきました。2022年シーズンはナイキのスパイクでプレーしていた金久保選手。
このタイミングで、金久保選手が使っていたモデルに似たパラメヒコを入手しました(図7)。

図7 25スタッドでシュータンが短く加工されたパラメヒコ。金久保選手使用モデルとよく似ています。
残念ながら金久保選手は今シーズン限りで現役を引退されました。 もし来シーズンもプレーされるのであれば、喜んで献上したのに…。
最近はオークションやフリマでもパラメヒコは人気のようで、一般プレーヤーが入手するのも難しい時代になってきました。 私は学生時代にはできませんでしたが、パラメヒコについてはコレクションとして大人買いしようと思い、いくつか保持しております(図8)。

図8 生産終了時に買いだめしたパラメヒコ。ただ、最近はフットサルしかしていないので、使う機会がなく残念です。
もしサイズが合えば、今後の黒木選手のミックスソールモデル用に献上できればと思います。ぜひ、昔ながらの純正のなが~いシュータンのままでプレーしてほしいですね。
さて、J1参入戦以外のJリーグの話題として、古いサッカーファンにとっては図9の少年がお父さんと同じチームでJ1優勝し、ベストイレブンになられたのは感慨深かったです。
いろいろなクラブを渡り歩き、様々苦労されベテランの域になりましたが、お父さんができなかったW杯出場も目指してほしいと思います。

図9 1995年、木村和司選手引退試合に水沼貴史選手と一緒に入場する水沼宏太選手(こちらより引用させていただきました)。
今年はカズ選手の加入でJFLも注目されましたが、昇格といえば、来期J3に昇格するJFL奈良クラブと、カズ選手が在籍する鈴鹿との試合前、図9のレジェンドたちにカズ選手が挨拶されています(図10)。
カズさんは、Jリーグ開幕当時にこの方々と一緒にプレーしていたのは、本当におどろくべきことですが、なんと奈良クラブとの対戦ではその息子さんとのマッチアップが実現しました。

図10 鈴鹿対奈良の試合前のイベント時(左)。戸塚さん、木村さん、都並さん、金田さんら往年の読売、日産の名選手にあいさつされるカズ選手。試合では都並優太選手(奈良)にマークされました。
Jリーグも開幕して30年が経ち、いろいろな楽しみ方ができるようになりました。
J1参入戦の結果はどうあれ、少しでも長くパラメヒコを使うプロサッカー選手が活躍することを願いたいものです。
(写真はサッカーマガジン、サッカーダイジェスト、日刊スポーツ、中日新聞、アフロ及びゲッティイメージズなどから転載させていただきました)
W杯開幕前ですので、国内サッカーには関心が薄くなる時期かもしれませんが、私にとっては目の離せない注目の一戦が実現しました。 それが、今週末(11月13日(日))に行われるJ1参入プレーオフ決定戦です。
個人的にどちらのサポーターというわけではないのですが、以前、こちらのコラムで紹介したパラメヒコユーザーの黒木選手(ロアッソ熊本)が出場される予定です(図1)。

図1 ロアッソ熊本イレブン。前列左端がロアッソ不動のDF黒木晃平選手。今では絶滅危惧種のパラメヒコ(シュータンが長い!)がひときわ目立ちます。
コラムでご紹介した当時はJ3だったのですが、J2に昇格した今シーズンはいきなり4位と大健闘し、J1昇格まであと1勝となりました。
つまり、もし決定戦に勝てば、来期は黒木選手がパラメヒコを履いてJ1でプレーすることになるのです。

図2 パラメヒコを履いてプレーする黒木晃平選手。

図3 以前のコラムでも紹介しましたが、DFの黒木選手はミックスソールのパラメヒコを愛用しています。
パラメヒコ生産終了についてのこちらのコラムでも書きましたが、対戦相手の京都サンガにも最近までパラメヒコユーザーがおられました。
GCiソール愛用者だった石櫃選手は2020年シーズンで引退され、25本スタッド愛用者だった金久保選手は水戸へ移籍され、サンガのパラメヒコユーザーはいなくなりました。
サンガには名ホペイロの松浦さんがおられますが、お二人の惜別時のブログ(石櫃選手、金久保選手)が泣かせます。

図4 25本スタッドのパラメヒコを履いてプレーする金久保順選手(2020年サンガ在籍時(左)、2021年ホーリーホック在籍時)。
実は黒木選手は双子のプロサッカー選手で、お兄さんの恭平選手(スパイクはアディダス)は昨年までサンガに在籍されていました。
兄弟対決は実現しませんでしたが、パラメヒコウォッチャーには京都対熊本は因縁の対決に思えます。
さて、一番最近までJ1の舞台でパラメヒコを使っていたのは、おそらく図5の梁勇基選手ではないかと思います。

図5 梁勇基選手の2022年に鳥栖から古巣の仙台へ移籍された時期のインスタグラム。パラメヒコで練習する画像ですが、金久保選手がコメントでパラメヒコの窮状を嘆かれています。
ご存じのようにパラメヒコは2019年に生産終了してしまいましたので、それ以後は、プロ選手でもパラメヒコを使い続けるのは難しかったようです。

図6 練習時はパラメヒコではないスパイクを履く黒木選手(左)。こちらより引用させていただきました。2022年シーズンはナイキのスパイクでプレーしていた金久保選手。
このタイミングで、金久保選手が使っていたモデルに似たパラメヒコを入手しました(図7)。

図7 25スタッドでシュータンが短く加工されたパラメヒコ。金久保選手使用モデルとよく似ています。
残念ながら金久保選手は今シーズン限りで現役を引退されました。 もし来シーズンもプレーされるのであれば、喜んで献上したのに…。
最近はオークションやフリマでもパラメヒコは人気のようで、一般プレーヤーが入手するのも難しい時代になってきました。 私は学生時代にはできませんでしたが、パラメヒコについてはコレクションとして大人買いしようと思い、いくつか保持しております(図8)。

図8 生産終了時に買いだめしたパラメヒコ。ただ、最近はフットサルしかしていないので、使う機会がなく残念です。
もしサイズが合えば、今後の黒木選手のミックスソールモデル用に献上できればと思います。ぜひ、昔ながらの純正のなが~いシュータンのままでプレーしてほしいですね。
さて、J1参入戦以外のJリーグの話題として、古いサッカーファンにとっては図9の少年がお父さんと同じチームでJ1優勝し、ベストイレブンになられたのは感慨深かったです。
いろいろなクラブを渡り歩き、様々苦労されベテランの域になりましたが、お父さんができなかったW杯出場も目指してほしいと思います。

図9 1995年、木村和司選手引退試合に水沼貴史選手と一緒に入場する水沼宏太選手(こちらより引用させていただきました)。
今年はカズ選手の加入でJFLも注目されましたが、昇格といえば、来期J3に昇格するJFL奈良クラブと、カズ選手が在籍する鈴鹿との試合前、図9のレジェンドたちにカズ選手が挨拶されています(図10)。
カズさんは、Jリーグ開幕当時にこの方々と一緒にプレーしていたのは、本当におどろくべきことですが、なんと奈良クラブとの対戦ではその息子さんとのマッチアップが実現しました。

図10 鈴鹿対奈良の試合前のイベント時(左)。戸塚さん、木村さん、都並さん、金田さんら往年の読売、日産の名選手にあいさつされるカズ選手。試合では都並優太選手(奈良)にマークされました。
Jリーグも開幕して30年が経ち、いろいろな楽しみ方ができるようになりました。
J1参入戦の結果はどうあれ、少しでも長くパラメヒコを使うプロサッカー選手が活躍することを願いたいものです。
(写真はサッカーマガジン、サッカーダイジェスト、日刊スポーツ、中日新聞、アフロ及びゲッティイメージズなどから転載させていただきました)