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元体育会ソッカー部な国会議員!元榮太一郎(参議院議員&弁護士ドットコム株式会社 代表取締役会長)のJリーグを世界一のリーグへ 「第2回:株式会社ガンバ大阪前社長 野呂輝久Vol.1」

1993年当時のJリーグと同時期にスタートしたイングランドのプレミアリーグの市場価値は1対1であった。しかし、現在ではかなりの差をつけられている。「どうすればJリーグがプレミアリーグに追いつくほど盛り上がるのか?サッカーに携わる方々の待遇がより良くなるのか?」そんな課題に対して、元体育会ソッカー部の元榮太一郎が動いた。サッカー関係者から話を聞き、実行に移していく新企画。 第2弾は、ガンバ大阪の前社長として、パナソニックスタジアム吹田の建設などに尽力された野呂輝久氏との対談をお送りする。進行役はKING GEARの発起人である金子達仁が務めた。

Icon     白鳥純一 | 2019/10/29

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野呂:
2018年のJリーグの財務表が発表されましたけども、ヴィッセル神戸は96億円。遂に、Jリーグにも100億円クラブが誕生しましたね。   

これまでの最高記録は、浦和レッズの79億円。ヴィッセル神戸は、この間まで40億円ほどでしたけども、ポドルスキ、イニエスタ、ビジャといったようなスター選手を獲得してから、たった2年ほどで100億円に迫る勢いです。これまでも、100億円クラブがあればいいと言われていたので、感慨深いです。

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元榮:
ヴィッセル神戸は、そんなに急成長しているんですか?観客動員数も増えましたか?

野呂神戸が使用しているスタジアムは30000人収容ですがいつも満員、アウェイの試合は毎回売り切れ、各スタジアムの動員記録を多く打ち立てています。
 

 元榮:  イニエスタとかが来てくれるなら、そりゃあ、みんなスタジアムに行きますよね。ちなみに収入はホームチームに入るんですよね?

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野呂:
  そうです。でも、入場収入だけではなく、飲食・グッズ販売やスポンサー収入が増えたり、リーグ全体の底上げにもつながると思いますよ。 

Jリーグは、一般的に事業規模の半分くらいを選手の年俸に使うことが多いんです。もし今後、事業規模が100億円規模のクラブが3つくらい出来ると、93〜94年のJリーグのように、全盛期の有名選手を日本で見られるようになりますよ。   

実は、26年前のJリーグと当時のプレミアリーグは、経営規模は変わらないんですよ。今はケタ違いですけども。
  。

元榮:  なるほど。その違いは何ですか?

野呂:一番大きいのは放映権ですね。格段に違います。 プレミアリーグの放映権収入は全体の半分近くあります。

 元榮: それだけ試合を観たいという人がいるということですよね?放映権料をあげるには、どうすればいいでしょう?

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野呂:
  日本もダ・ゾーンの進出で大きく変わってきました。放映権料は、年平均210億円。今はJリーグ優勝すると15億5000万円の賞金及び理念強化配分金などがもらえます。

用途が制限されているので全額選手に投資することはできませんが、それでも大きいですよね。
 

元榮:  ファンとしては、選手につぎ込んで、良い選手をたくさん観たいですよね。

野呂:
 その気持ちはわかるんですが、1人だけ「スーパープレーヤー」を入れても、チーム作りはなかなかうまくいきません。

過去には、ウルグアイ代表で活躍したフォルラン選手が、セレッソ大阪に入団したことがありました。一時期は「セレ女」(セレッソ女子の略。女子サポーターのことを指す)が増えて盛り上がりましたが、なかなか結果には結びつかなかった。近いレベルの選手を揃えることが大切ですね。

 元榮: サッカーは、マッチングプレーですものね。

——Jリーグが開幕した1993年当時、イングランドのプレミアリーグの市場価値は、ほぼ同等でした。プレミアリーグが放映権料を上げられた背景には、外資規制の緩和やアジアの証券の導入が背景にありました。

今後、Jリーグが、ダ・ゾーンの放映権料210億円からアップさせるには、どうすればいいでしょうか?


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野呂:
  現時点では、これ以上はダ・ゾーンの放映権料を増やすことは難しいですよね。

 Jリーグは、「アジアを狙う!」と言っていて、ガンバ大阪の社長だった頃には、実際にインドネシアやタイにも行きました。でも、アジア戦略は、取り組んでからすぐに収益が上がるわけではないので、忍耐が求められます。

それで、「コストに見合わない」といって、やめてしまうクラブも多いですね。放映権料も数億円程度でしょうしね。

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元榮: アジア地区で活躍する、国民的なスター選手連れてくるのはどうですか?

野呂:
  コンサドーレ札幌とかがよくやりますね。確かに放映はされて、チームの認知度が上がっていますが、まだマネタイズの仕組みが整っていないので、放映権収入には繋がりにくい傾向にあります。   

日本代表の本田圭佑選手が、メキシコやオーストラリアでプレーしていましたが、日本国内でそのリーグ自体の人気があるかと言われれば、必ずしもそうではない。そんな感じだと思いますね。

 元榮:  なるほど。まだ、改善の余地が残されている点ということですね。



vol.2に続く。