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本田千尋の『フロム・トレーニングセンター』vol.12 ”裏の顔はDJ”ハカン・チャルハノールが履くアディダス『エックス16+ピュアカオス BLUE BLAST』  

金子塾卒業生にして、現在はドイツに拠点を置くスポーツライター本田千尋のちょっと変化球な企画。ブンデスリーガのスターはどんな音楽で気持ちを高め、どんなクルマで移動時間に鋭気を養い、そしてどんなスパイクで闘っているのか。トレーニング・センターからのダイレクト・レポートをお伝えします。

Icon img honda600 本田 千尋 | 2017/02/14
実は、まだ22歳。しかし彼の戦績を覗けば、まるで20代も終わりに差し掛かろうとする脂の乗ったフットボーラーのようである。  


ブンデスリーガで通算111試合に出場して28ゴール22アシスト。14年7月にハンブルガーSVから移籍したレバークーゼンでは“10番”を背負う。  

愛車は『フェラーリ 458 スパイダー』だ。  

MR車としては世界初のリトラクタブル・ハードトップを装備する。わずか14秒で、大きく滑らかに開く真紅の屋根。90度V型8気筒エンジンが作動すれば、爽快なドライブがスタートする。  

直接FKの名手でもあるハカン・チャルハノール。



アディダス『エックス 16 + ピュアカオス BLUE BLAST』の繰り出す弾道は、電動式ルーフがスピーディかつ優雅に作動するようである。
 

そんなトルコ代表MFの裏の顔は“DJ”  

「僕は自宅に専用のターンテーブルを持っている」  

ハンブルガーSV時代には、“DJハカン”としてロッカールームで暗躍した。その頃選出したお気に入りの曲ベスト3は以下のとおり。  

『UP DOWN(T−pain feat.B.o.B)』

『Pour it up(Rihanna)』

『Whine & Kotch(Charly Black feat.J.Capri)』  

そんな“DJハカン”にスポーツ仲裁裁判所が4ヶ月の出場停止処分を下した。  

事の発端は2011年。カールスルーエに所属していた17歳の頃、トルコのトラゾンスポルとの移籍契約書類にサインしたにも関わらず、一方でカールスルーエとの延長に合意したこと。  

しかし、トラゾンスポルとの移籍交渉は父のフセインが勝手に進めていたもので、ハカンはサインを強要されただけだった。トルコの文化では、父の決定は絶対だ。独『エクスプレス』紙によれば、フセインはトラゾンスポルの関係者に100,000ユーロで釣られていた。  

とんだとばっちりを食った“DJハカン”。自宅でターンテーブルを回す日々が、しばらく続きそうだ。


TOPスパイク画像/清水知良