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NFLファンが熱狂した『歴代最高のNFL選手トム・ブレイディ』来日イベント

この日、有明コロシアムのスタンド席は、スーパースターを一目見ようとするたくさんのNFLファンで埋めつくされていた。 彼らの視線の先にいたのは、ニューイングランド・ペイトリオッツのクォーターバック(以下、QB)、トム・ブレイディだ。 今年2月のスーパーボウルで歴代最多となる5度目の優勝を果たし、4度のスーパーボールMVPに輝いた「歴代最高のNFL選手」といわれる男は、6月21日、自身が契約するアンダーアーマーの新商品のプロモーションのために来日し、日本人のQBを中心とした次世代のアメリカン・フットボール選手を指導する「ネクストアスリートクリニック」を開催した。

Icon segawa.taisuke1 瀬川 泰祐 | 2017/06/27

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写真:有明コロシアムのスタンドで熱狂するファン
 

アメリカナイズされた非日常的な空間の中、大歓声に包まれて姿を現したトム・ブレイディは、MCからの紹介を受け、自身の来日が2度目であることや、初来日の頃は野球に打ち込んでいたこと、アメリカンフットボールの選手として成功してこの場にいることの喜びを語る。

こうして熱狂するファンに挨拶をすませた後、観客の熱い視線を浴びながら、集まった約30人の高校生や大学生の若手アメリカン・フットボール選手に対して、スローイングとフットワークの基本についてのクリニックをスタートした。
 

クリニックでは、「ここまで投げる予定はなかった」と言うほど、たくさんのデモンストレーションをみせ、学生に熱心に指導するとともに、集まった多くの観衆を沸かせていく。  

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ファンの目当ては、やはり、彼が行うデモンストレーションだ。無駄のないステップと、美しいフォーム。

そして、彼の手から放たれたボールが、糸を引くようにレシーバーの手元に吸い込まれていき、その直後に会場が大歓声で包まれる。この光景がこの日の有明コロシアムでは何度となく繰り返され、有明コロシアムにいた全ての人を魅了した。

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写真:ブレイディの手元を離れたボールは美しい軌道で、レシーバーへ    

その後も、身振り手振りを交えてスローイングのメカニズムを学生たちに伝えては、学生のスローを見守り、コツを伝授していった。なかでも、トム・ブレイディが投げたパスをレシーブしたIBM Big Blueの栗原嵩選手は、圧倒的なボールスピードと、その正確性に驚きと興奮を隠せない様子だったのが印象的だった。


Thumb    写真:ブレイディのパスをレシーブし、喜びの表情をみせる栗原嵩選手
   

イベントの終盤には、小学生男女とトム・ブレイディの3名による、パスのかご入れコンテストが行われ、3投目で自らのスローをかごの中に沈め、大喜びするシーンも。    

そして、クリニックの最後には、トム・ブレイディからネクストアスリートたちへのメッセージが贈られた。

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トム・ブレイディは、プレイヤーとしてのレベルをあげるためには、「ハードワーク」「覚悟」「献身」の3つが大切であることを何度も強調。そして、周りに何と言われようとも、自分の夢をかなえるために、自分自身を信じてきたエピソードを紹介し、ここの集まったネクストアスリートたちには、夢に向かって100%の力を捧げてほしいと締めくくった。  

「日本人も能力はあるので、近い将来NFL選手が誕生すると願っている」と言われ熱心な指導をうけたネクストアスリートたちは、真剣なまなざしでエールを受け止めていた。

 
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また、こんなにも楽しそうなトム・ブレイディを生で見ることができたファンたちにとっても、本当に満足のいく一日となったことだろう。



取材協力/株式会社ドーム

写真/瀬川泰祐