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湘南のマジシャン 刈込真人インタビューvol.1「チームは良い方向に向かって順調に進んでいる」

今シーズンのFリーグにおいて、大きなトピックスの一つは、間違いなく湘南ベルマーレの大躍進だろう。初のプレーオフ進出を目指す湘南ベルマーレにおいて、チームのかじ取り役として攻守のバランスを取りながら、後方で大きな存在感を放つ男がいる。刈込真人選手(29)だ。数手先を予測する高い戦術眼と類まれなテクニックを武器に、局面を打開するプレーでチームの得点に絡む。Vol.1では、好調な湘南ベルマーレを象徴するプレーをみせる刈込真人選手へのインタビューを通じて、自身とチームの好調の要因に迫った。

Icon segawa.taisuke1 瀬川 泰祐 | 2017/11/28
ーー今シーズン、チームも個人も非常に調子が良いですね。  

そうですね。チームの目標や今後の計画においては、いまはまだステップアップの段階ではありますが、とても良い方向に向かって順調に進んでいるんじゃないかと思います。  

ーー好調のチームにおいて、刈込選手はチームの副キャプテンで、ゲームキャプテンを任されることも多い状況ですが、どんなことを意識していますか?  

いままでキャプテンをやったことがなかったので、正直なところ、何やっていいかよくわからないんですよね(笑)。

チームメイトに、大声を出して何かを言うタイプではないですし、よくしゃべるタイプでもないので、プレーでチームを引っ張っていけたらいいなとは思っています。

もちろん、ところどころでは、周りに声をかけるようにしたり、要所を抑えるように意識はしていますけどね。  

ーーチームメイトと身振り手振りを交えながら、チームメイトに指示しているシーンもよく観ますので、キャプテンをやったことがないというのはちょっと意外ですね。

チームの在籍期間が長いので、監督やコーチが表現しようとしていることを一番理解していなきゃいけない立場なんです。

ゲームキャプテンだからというわけではなく、点を取るために、チームとしてやりたいことを、どうやって表現するのかというのは意識しながら、試合中に仲間たちとコミュニケーションを取るようにしています。

チームのキャプテンはアツヤ(上村充哉選手)なんですが、特にアツヤが試合に出ていない時は、僕がキャプテンマークを巻くことが多いので、自分がチームをまとめないといけないな思うようになったのは、良い意味で自分が変わったところだと思います。

                            
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ーーキャプテンという役割が人を成長させてくれるという良い例ですね。いままでキャプテンをやったことはないということですが、刈込選手は、どんなサッカー・フットサルキャリアを歩んできたのでしょうか。

小学校2年生の時に、地元の横浜市にあるサッカークラブに入って、サッカーを始めました。

小さい頃から足が速かったので、特に小学生の頃は、スピードを武器にしてプレーしていましたが、中学校の時に所属したFC緑というチームが、ボールコントロールをはじめとした技術をしっかりと身につける指導方針を持っていたこともあり、スピードにプラスして、テクニックを身につけることが出来ました。

いま振り返ってみると、中学時代の3年間で身につけたことが、すごく役立っていますね。
FC緑の繋がりでいうと、湘南ベルマーレのホームゲームでMCを務めていただいているディエゴ・加藤・マラドーナさんは僕の遠い先輩にあたるんですよ。

ディエゴ・加藤・マラドーナさんは小学生の頃FC緑でプレーされていて、僕は中学生になってからFC緑にはいったんです。そして、教えてもらっていたコーチが偶然一緒で。
 

ーー面白い縁ですね。ディエゴ・加藤・マラドーナさんは、帝京高校のご出身ですが、刈込選手はサッカーの名門、静岡学園高校(以下、静学)に行かれていますよね?2006年の選手権静岡県大会決勝のプレー映像を見ました。静学らしいテクニックを活かしたプレイヤーだったのでしょうか?

静学っていうとテクニックのイメージがありますが、僕自身は、静学に入ってからは、テクニックはもちろんですが、走り込む量がいっきに増え、フィジカルベースがどんどん上がっていったという印象でした。といっても、身体が小さくて線も細かったので、スピードとテクニックを特徴にしたプレイヤーだったと思います。

2006年の選手権静岡県大会の決勝戦は、今でも日付まで覚えていますよ。静岡学園vs藤枝東の名門校同士の対決で、雨の決勝戦、11月19日でした(笑)。

静学が先制したのですが、追いつかれてしまい、そのまま試合が進み、ロスタイムに入る直前に、決勝点を決めることができて、全国高校サッカー選手権大会の切符を手にしました。その後に行われた選手権大会では、ベスト8で敗退してしまいましたね。

vol.2に続く。

(写真・文/瀬川泰祐)