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名古屋1強時代にみるFリーグの面白さ Vol.2

リーグ戦33試合で、27勝5敗1分。今シーズンの名古屋オーシャンズは、長丁場のリーグ戦を、圧倒的な強さで駆け抜けた。相手のゴールをこじ開ける強烈な外国人トリオ、試合をコントロールする中堅やベテランのバランサーたち、どっしり構えて相手の攻撃をはじき返す守備陣。戦力が充実した今シーズンの戦いぶりは、数字をみても明らかだった。

Icon segawa.taisuke1 瀬川 泰祐 | 2018/01/25
圧倒的な個の力

総得点数156および総失点数59は、ともにダントツのリーグ1位。なかでも特筆すべきは、ラファ、ルイジーニョ、ヴァルチーニョの外国人トリオで82得点を叩きだした攻撃力だろう。

西谷良介や吉川智貴といった有能なバランサーたちの後押しを必要とする場面もあったが、なによりも、圧倒的な個の力で打開しゴールを決めてしまう攻撃力には、目を見張るものがあった。


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この日のプレーオフ決勝第2戦で、町田サポーターのかすかな希望を打ち砕くルイジーニョの強烈な左足での先制ゴールは、今シーズン、何度も見てきた光景だった。

「名古屋強し」

駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場に訪れた1759人のフットサルファンは、歓喜やため息とともに、そう感じた人がたくさんいたのではないだろうか。


強さの秘密

名古屋の強さには、もちろん理由がある。リーグ随一の資金力をベースにしたチーム運営だ。

Fリーグの選手たちの多くは、仕事を持ちながらフットサルをしている。練習や試合に参加するために、職場に配慮をしてもらっているケースも決して珍しくない。チーム側も選手が集まりやすい夜に練習を行うなど、工夫を凝らしながらトップレベルのパフォーマンスをみせている。


だが、名古屋オーシャンズの選手たちの場合は、事情が異なる。名古屋は、フットサル先進国であるブラジルやスペインのクラブと同様、朝と昼の2部練習を行っている。そして、名古屋の選手たちの職業は、文字通り、プロフットサル選手なのだ。

今シーズンの開幕前に、ラファ、ルイジーニョ、ヴァルチーニョの外国人トリオのほか、フウガドールすみだから西谷良介が加わった。さらに、強豪ひしめく世界最高峰のスペインリーグで大活躍した吉川智貴が電撃復帰した。実力がある旬な選手が次々と加入し活躍するのは、競技に専念し、フットサル選手として成長できる環境があるからに他ならない。

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それだけではない。チーム専属のフィジカルトレーナーやメンタルトレーナーが選手の状態をしっかり把握しケアしているため、選手のパフォーマンスに波が少ないうえ、スポンサー企業のバックアップのもとで、最新テクノロジーを導入したコンディショニング管理や、ゲーム分析も行われている。こういった総合的な取り組みで、チームの強化・運営ができるのが、名古屋オーシャンズの強みといえるだろう。

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vol.3へ続く

写真:瀬川泰祐