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大橋健典(後編)「しっかり勝って、次こそ評価につなげたい」

島根県から単身上京して10年。プロ21戦目にして、ようやく日本フェザー級王者の称号を得ると、周囲が急に騒がしくなりはじめた。初防衛戦まで3週間を切った3月21日、筆者は一抹の不安を抱えながら、大橋健典が所属する角海老宝石ボクシングジムを訪れると、そこには自信を深め、充実した表情で汗を流す大橋がいた。

Icon segawa.taisuke1 瀬川 泰祐 | 2018/04/02
指名挑戦者・源大輝(ワタナベ)を挑戦者に迎えて行われる4月7日の初防衛戦まで3週間を切ったある日、筆者は、少々の不安を抱えながら、所属する角海老宝石ボクシングジムを訪れた。島根県出身のボクサーとして初の戴冠だったことも重なり、王者になってから、急に周囲が慌ただしくなっていると感じていたからだ。

 だが、そんな心配は一瞬で吹き飛んだ。この日、大橋は祝日にも関わらず、充実した表情で、加藤トレーナーと一緒に汗を流していた。

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 その様子からは、浮かれた様子は一切ない。翌日のスパーリングに備え、シャドーやトレーナーとのミット打ちなど、軽めの練習メニューを一通り終えると、一息ついて、足元を見据えながらこう語った。

「調整は順調ですね。試合は噛み合うんじゃないかと思うけど、相手がどうこうじゃない。普通に自分のボクシングをやれば勝てるんで。まずは目の前。しっかり勝って、今度こそ自分の評価につなげたい。」

大橋健典のボクシングパンツにも注目

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 来たる初防衛戦から1ヶ月を切った2018年3月14日、この日の練習を終えた大橋は、兼ねてから親交の深いシルクスクリーンワークショップ集団「GRMLMS」の工房を訪れていた。

 大橋が試合で履いているエンジ色のボクシングパンツは、GRMLNSが勝利を願い、魂を込めて製作したものだ。この日大橋は、そのボクシングパンツに、応援してくれる人たちへの感謝を込めて、自らロゴを入れた。自ら魂を吹き込んだのだ。

そして、送られてきたのが、以下の写真。

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GRMLNSと大橋によるボクシングパンツ製作の様子


 我らがキングギアのロゴも入れ、自らにプレッシャーをかけることに決めた。

「応援してくれる人が増えて、それがすごく大きな力になっている。」

 応援してくれる仲間たちの想いに触れる事で、大きく芽生えた感謝の気持ち。そして、今度こそ評価を得たいという強い欲求。島根県出雲市より単身上京してから10年、紆余曲折を経てやっと手に入れた王者の座だ。今の大橋には、この座を誰にも渡さないという意欲に満ち溢れている。

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ダイナミックグローブ(SLUGFEST.3)
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写真/福田直樹・瀬川泰祐

角海老宝石ボクシングジムhttp://www.kadoebi.com/boxing/index.htm

大橋健典オフィシャルサイト http://takenori.kataru.jp

GLMLNS通販サイト
https://www.grmlns03.com