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野球日韓OB戦で「コソ練していた」糸井嘉男がMVP !猛打賞の李鍾範は「また参加したい」

WBCなどでさまざまな熱戦を繰り広げた野球日本代表(侍ジャパン)と、韓国代表のOB選手による『日韓ドリームプレーヤーズゲーム』が北海道のエスコンフィールドで開催され、10対6で日本が逆転勝利を収めた。MVPを獲得したのは、かつて北海道日本ハムでプレーし、新本拠地に凱旋を果たした糸井嘉男選手。3安打1四球でMIPを獲得した元中日の李鐘範選手とともに会見に出席し、試合の印象などを語った。※トップ画像/筆者撮影

Icon fopv vbvqbakadu 白鳥 純一 | 2024/08/06

MVPを獲得した糸井嘉男選手とMIPの李鍾範選手は、試合後のヒーローインタビューを行った。

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筆者撮影

まずは久々に日本に野球ファンの前に元気な姿を見せた李鍾範選手(元中日)は、「今日はこの素晴らしい場所で、両チームの選手が素晴らしい試合をすることができました。 ほんとにいい機会になりました。ありがとうございました。(2006年のWBCでは3度の対戦した)当時は死闘を繰り広げましたが、気楽な気持ちで楽しくプレーできたと思う。これからもこのような形で引退した選手が集まれたら素晴らしいですし、日韓の友好関係がこれからも長く続くことを願っています」と試合を振り返った。

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筆者撮影  66歳の誕生日を迎えた原辰徳監督(右)と山田久志コーチ

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筆者撮影

MVPを受賞した糸井嘉男選手はインタビューで、「実は試合前に“コソ練”していて、『打つしかない』と思っていた。打ててよかったです。今日は『原監督の誕生日だ』と聞いて、『絶対に勝ちたい』と思ってみんなでプレーしました。韓国は野球以外でもいいライバル関係にありますし、引退した後もこのような戦いができて、本当に素晴らしい1日でした。皆さんはとても疲れた1日だったと思いますが、このような形で引退してからもこのような素晴らしい戦いができるように、第2回、第3回が続いてくれることを僕は願っています。。今日はありがとうございました」と、試合を総括した。

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筆者撮影

続けて糸井選手と李鍾範選手は、会見場での取材に応じた。

――シーソーゲームで盛り上がりを見せた試合になりましたが、改めて振り返ってみていかがでしょうか?

糸井:最初は「楽しくやろう」と思っていたんですけど、試合が始まったらみんな真剣で…。韓国のピッチャーの皆さんが(投げてくるボールの)スピードがすごかったので、もう本気で打ち返せませんでしたし、(韓国の投手陣も)本当にすごいメンバーで、きちんと調整してきたんだなっていうのは伝わりました。本当にすごいメンバーの中でエスコンで試合ができて、最高の1日でした。

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筆者撮影

-ー“本気”になった糸井選手は、6回の3ラン本塁打を含む3安打、猛打賞の活躍でした。

糸井:実は“コソ練”してたんで…。打てて、最高の結果になってよかったです。

-ーあとは“レーザービーム未遂”があり、現役時代さながらの強肩で球場を沸かせました。

糸井:いや、想像と現実はかなり程遠かったなと…。全然投げられないですね、もう肩が痛いです。

ーーエスコンフィールド大観衆の前でプレーされたご感想を聞かせてください。

糸井:このエスコンフィールドで大観衆の皆さんに集まっていただいた中で、僕らのような引退した身のものが、このような形で試合ができるっていうのはすごく幸せでした。

――ファイターズ時代も含めた糸井さんの現役時代の応援歌も流れました

糸井:北海道日本ハムファイターズは僕が最初に入った球団ですし、この北海道で育てていただいたので、すごく感動しました。また(応援歌を)聞けて感動しました。ありがとうございます。

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筆者撮影

続けて李鍾範選手が、久々に日本のファンの前でプレーした感想を語った。

ーー試合を振り返ってのご感想を聞かせてください。

李鍾範:試合に負けてしまいましたが、楽しい思い出を持って韓国に帰ることができます。自分の知っている後輩の友人たちと、触れあうことがとても嬉しかったですし、私も大好きな糸井選手が、今日はこのような素晴らしい活躍をしたので、おめでとうとお伝えしたいです。

――「身体の調子が良くない」とお聞きしました。

李鍾範:引退して十数年ぶりに試合をしましたが、風邪気味で「本当に大丈夫かな?と心配していましたが、目の前に素晴らしい相手がいて、緊張感のある良いプレーができました。

現役時代の日韓戦は、とても緊張感がある中で、エネルギーをフルに貯ながらプレーしていましたが、今日は本当に楽しくて、街の草野球のような感じで。とにかく楽しかったです。

――李鍾範さんも猛打賞の活躍でした。

 李鍾範:今日は皆さんも、チームのために集中する必要がありましたし、その集中がうまく形になったんじゃないかなと思います。

――華麗なダイビングキャッチも披露してくださいました。

李鍾範:その後のプレーが「限界を示した」と思います。

――久々の日本でのプレーされた感想を聞かせてください。 

李鍾範:韓国にいる時から、テレビを通じて、エスコンフィールドが素晴らしい球場であることを知っていました。このようなたくさんの観客の皆さんの前でプレーできて非常に嬉しく思いましたし、このようなスタジアムを見ながら、韓国の(野球をする)環境もさらに良くなることを願っています。

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筆者撮影

――今回のような国跨いでのOB戦は珍しいと思います。

李鍾範:このような試合を通じて、(日韓両国の)良い関係を作れますし、OB選手が復活できることも示したのではないかと思います。これを機に、このような試合が引き続き続いていくことを楽しみにしています。

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筆者撮影

――今日は現役時代の応援歌や登場曲も流れていました。

糸井:本当にこの試合が決定してから凄く興奮していて、準備もしていましたし。昔の思い出が蘇ってきて、僕たちも感動しました。

李鍾範:私も(OB戦に出場することを)考えていませんでしたし、幸せでした。「野球というスポーツをを選んで本当に良かったな」と感じましたし、またこういう機会があればぜひ参加したいです。