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カトリエの「マイ・ファースト・スパイク」 第3回ドラガン・ムルジャ&ネイツ・ペチュニク(大宮)vol.2 冗談が大好き!?ピッチ外でも息の合ったバルカンコンビ。

大宮アルディージャ所属のバルカン半島で生まれ育った二人。 セルビア出身のムルジャ選手と、スロベニア出身のペチュニク選手にお話を伺う第2回目。   前回は二人の生まれた田舎町の話から、ベオグラードに爆撃があった当時の話まで 普段なかなか知ることのない貴重なお話をしていただきました。   今回は一体どんな話が聞けるのか!? まずは、しばらくおとなしく話を聞いていたペチュニク選手から。加藤理恵

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2016/11/17
加藤 では、次はペチュニク選手のお話を伺いましょうか!  

ペチュニク やったー!!!(とガッツポーズ)  

加藤 ペチュニク選手が欲しくてたまらなくて手に入れた、最初のスパイクは何ですか?
 

ペチュニク 15歳の頃お父さんに買ってもらった、アディダスのコパムンディアルです。結構長い間履いていましたよ。
当時人気があって周りの子も履いていたので、特にこだわりがあって選んだわけではないのですが。  

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加藤
 おねだりしたらお父さんはすんなり買ってくれましたか?
 

ペチュニク 当時、1部リーグだったトラボグラートのスクールにいて、そこで期待される存在となっていたので、 家族も僕もプロになる方向で考え、そのプロセスとして“はい、じゃあスパイクね”と。  

加藤 それは投資しないとですね(笑)!ところで靴っていくらくらいのものなんですか?  

ムルジャ たぶんそんなに他の地域と変わらないんじゃないですか?ヨーロッパ全体でみたら大きな違いはないと思います。  

ペチュニク スロベニアとセルビアでは値段はそんなに変わらないけど、当時は隣のオーストリアのほうが物が多かったので
僕は国境を超えてオーストリアまで安く買いに行っていました。  

加藤 国境を越えてわざわざ隣の国まで?  

ペチュニク EUに入る前だったのでパスポートコントロールはあるんですが、ちゃんとチェックさえすれば簡単に入れました。 国境で待つというと、ものすごい列を想像するかもしれませんが、2、3台の車がいるくらいで数分で通れちゃうんですよ(笑)
 
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加藤
 へぇ。当時、子供が憧れていたメーカーというと何が浮かびますか?  

ムルジャ セルビアではアディダスが人気でした。
 

ペチュニク スロベニアではアディダスかナイキかという感じでした。なぜかというと・・・ビッグメーカーだから(笑)
 

加藤 憧れはそうであっても、実際に子供たちが履いていたのは?  

ムルジャ みんなナイキかアディダスを欲しがっていたけど、家族の財政状況に左右されていたので、みんなが履けていたわけではない。 実際に多かったのはロット。ロットも人気がありましたよ。あとはプーマ、ディアドラ・・・  

ペチュニク パトリック(笑)!!!!  

ムルジャ それはペチュニクだけです。  

加藤 (笑)!! 日本のメーカーのミズノやアシックスはありましたか?
 

ムルジャ 知っていました、でも売ってはなかったです。  

ペチュニク スロベニアにはミズノありましたよ!アシックスはテニスやランニングなど他のスポーツの物でしたね。 ただミズノはものすっごく高くて。今でも高いんですけど。  

加藤 そうなんですね。では、当時憧れていた選手は誰ですか?  

ペチュニク ジダンとロナウド!太っているほうの。  

ムルジャ 僕は、特にこの人というのはなかったけど、しいて挙げるならアンリです。だからって“凄いな~”と憧れる感じではなかったです。  

加藤 二人ともユーゴスラビアの選手をあげないんですね。  

ムルジャ もちろん、誰でも知ってる有名選手がレッドスターにはいましたよ、91年にトヨタカップを制したメンバーがたくさんいました。
     ピクシー(ストイコビッチ)、サビチェビッチ、プロシネツキ、パンチェフ・・・すごく小さい頃は憧れを抱きましたけど、 大人になっていく過程で外のリーグに目を向けるようになったら、そっちの選手のほうが目立つかなと。
 
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ペチュニク
 レッドスターが世界チャンピオンになった頃、僕はまだ5、6歳で覚えていないんです。自分のサッカーの事しか考えてなかった。
成長していく過程でより強いリーグを見るようになって、ロナウドやジダンに憧れるようになりました。  

加藤 ジダンはわかるとして、ロナウドとペチュニク選手のイメージが全然違うから、なんだか意外です。
 

ムルジャ ジダンはなんでわかるんですか?ペチュニクとジダンに関連するようなところあります(笑)?
 

ペチュニク (遮って)いや!!加藤さんの意見にすごく賛成です!!ムルジャは無視していいです!!
 

スタッフ一同、大爆笑。
 
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加藤
 どっちかというとムルジャ選手がロナウドというイメージでした。
 

ムルジャ あ~、それはうまくまとまりましたね。
 

ペチュニク いや、ムルジャがロナウドっていうのは認められない!!まぁ現実的に見れば僕もジダンとは程遠いんですけど・・・(笑)  

加藤 タイプが近い選手を好きになるんじゃないんですね。
 

ペチュニク そういう選手もいるかもしれませんが、僕の場合は、当時見ていて明らかに他の選手よりもレベルが高いというのが ロナウドとジダンに見えたから好きになったんです。  

加藤 髪型にあこがれたわけじゃないのか。  

ペチュニク ないない、それはないです!
   

少し場も和み始め、普段のような息の合ったかけ合いが出てきた二人。 通訳さん曰く、いつもこんな風にツッコミ合って楽しんでいるそうです。 加藤順大選手、謎は解けましたか(笑)?   さて次回は二人が現在使っているスパイクについて。 正反対のスパイク感が見えてきます。お楽しみに♪


加藤理恵(俳優・キャスター)東京都出身。日系ブラジル人の母を持ち、サッカーとJリーグをこよなく愛する。俳優として様々な映画、ドラマ、CMに出演。「totoONE」ではレギュラー予想家として登場(http://www.totoone.jp)。公式ブログ http://ameblo.jp/kato-rie/ Twitter @vi729