31 %e9%96%a2%e6%a0%b9%e5%a4%a7%e8%bc%9d

【DF】関根 大輝(せきね ひろき)/FIFAワールドカップアジア最終予選・SAMURAI BLUEメンバー

拓殖大学在学中ながら2024年シーズンからの柏レイソル加入が決定。同年4月に行われたAFC U23アジアカップ カタール2024にもメンバー入りし、一気に評価を高めた。身長187cmと大柄ながら主戦場とするのは右SBで、クロスの精度や積極的な攻撃参加を自らのストロングポイントとしている。一方で、高さやフィジカルの強さなどにも長けているため空中戦にも強く守備面でも貢献度は高い。さらなる経験を積めば、日本が誇る大型SBとして世界でも活躍可能だろう。A代表としてはこれが初招集であるものの、2002年生まれと将来有望な選手の一人。今後の伸びしろに期待したい。※イラスト/これ松えむ

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2024/11/18

Thumb 31 e996a2e6a0b9e5a4a7e8bc9d

プロフィール

ポジション:DF
出身:静岡県
生年月日:2002年8月11日
身長/体重:187cm/82kg
所属チーム:静岡学園高等学校→拓殖大学→柏レイソル

A代表歴(データ)

出場試合数(先発)/得点数:0(0)/0

主な経歴

2022年:全日本大学選抜、U-23日本代表
2023
年:U-22日本代表
2024年:U-23日本代表(パリ五輪)、A代表デビュー

所属リーグでの実績

高校サッカーの名門校である静岡学園高等学校時代までは、187cmの長身を活かしてCBとして活躍。しかし、進学した拓殖大学では1年生から右SBとして起用される。コンバートされた理由は明かされず、本人も手探りのなかでの挑戦だったものの、疑問に思うよりも素直に受け入れることでその才能が一気に開花した。

コンバート後は持ち前の運動量や足元の技術を活かし、多くの人に注目される存在となった。2022年には全日本大学選抜にも選出されるなど、その実力は大学サッカー界でも屈指のものとなる。2023年5月11日には柏レイソルに2025年シーズンからの加入が内定。5月19日には特別指定選手に登録され、その5日後となる5月24日には、JリーグYBCルヴァンカップの対鹿島アントラーズ戦で先発出場。現役大学生ながらプロとしてのキャリアをスタートさせる。

チームは0-1で敗れたものの、トップチームの試合で初めてピッチに立った一戦でフル出場を果たした。2023年シーズンの出場はこの1試合だったが、2024年1月12日には2024年シーズンからの加入が決定。当初決まっていた2025年シーズンの加入から1年前倒しとなった。加入初年度は開幕戦から先発で出場する。以降もチーム不動の右SBとして欠かせない存在となった。

日本代表での実績、経歴

パリ2024オリンピックを狙うU-23日本代表として、2024年4月に開催されたAFC U23アジアカップ2024メンバーに選出される。初戦のU-23中国代表戦から先発メンバーに名を連ねた。すると開始早々の前半8分に、相手陣地の深い位置まで攻め込み、チャンスを作る。最後は松木玖生が左足でゴールネットを揺らし先制。大会を通してチーム初得点の起点を作った。チームはこの1点を守り切り、1-0で勝利する。難しいとされる初戦で勝ち点3を奪う上々の滑り出しとなった。

4チームで争われるグループリーグにおいて、若き日本代表は2勝1敗という成績を残し2位で突破する。迎えた準々決勝では開催国のU-23カタール代表と対戦し、完全アウェーの状態で戦うことになった。試合は前半に先制した日本が追い付かれ、後半開始早々に逆転されるという苦しい展開に。しかし、67分に同点に追いつくと、勢いのまま突入した延長戦で2ゴールを決めて4-2で勝利した。関根は右SBとして先発し、攻守ともにチームを支える動きで貢献した。

準決勝のU-23イラク戦、決勝のU-23ウズベキスタン戦でも先発出場を果たし、パリ2024オリンピックへの出場と本大会の優勝の原動力となった。パリ2024オリンピック本戦でもレギュラーメンバーとして名を連ね、4試合中3試合に先発出場する。チームは準々決勝でU-23スペイン代表に敗れたものの、この世代の右SBの主軸として大きな爪痕を残した。2024年10月5日、FIFAワールドカップ26 アジア最終予選(3次予選) に挑む日本代表として負傷した高井幸太の代わりに招集。自身初のA代表入りとなった。

Thumb 31 e996a2e6a0b9e5a4a7e8bc9d

プレー・スタイル

身長187cmを誇る大型右SB。しかし、本人が武器としているのは高さやフィジカルよりもクロスの精度や縦への推進力といった攻撃面だ。所属する柏レイソルや代表の試合でも、右サイドから幾度となくチャンスを作り出してきた。守備面については持ち前の高さやフィジカルを活かして相手との空中戦を制すなど、今までの日本にはいなかったSBとして重宝されている。クラブでも代表でも定着が早く、チームの主軸としてすぐにスタメンを射止めるなど監督からの信頼も厚い。A代表でも欠かせない存在となる未来はそう遠くはないかもしれない。

所属クラブでの出場記録 出場試合数(得点数)

2023年 柏レイソル

リーグ杯:1試合0得点

↓他のメンバーはこちらからチェック↓
Thumb 202410 003 e382b5e38383e382abe383bce794b7e5ad90e697a5e69cace4bba3e8a1a8e382abe3838fe38299e383bc
https://king-gear.com/feature_articles/176

※記事内の情報は執筆時点の情報です
Illustration by これ松えむ