清水和良レジェンド・フォト・スタジアム vol. 9
1970年代から現在に至るまで、世界中の試合、世界中のスターを追い続けてきたスポーツ・フォトグラファーの第一人者、清水和良さん。その気が遠くなるほど膨大なアーカイブの中から、清水さんご自身が『キングギア』のために数百点の未公開写真をピックアップ。懐かしの選手、懐かしのスパイク、懐かしのユニフォームをこれでもかと言わんばかりに紹介します。更新は随時。乞ご期待!
金子 達仁
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2016/11/29
75年のオレグ・ブロヒンに86年のイゴール・ベラノフ。バロンドールを獲得した2人のウクライナ人は、しかし、世界的には「ソ連人」として認識されていました。なので、ミランやチェルシーで大活躍したシェフチェンコは、バロンドールの歴史に初めて「ウクライナ」の国名を刻んだといっても過言ではない男。それだけに、国民的な人気は凄まじいものがあり、スポーツメーカーも彼を巡って激しい争奪戦を繰り広げました。というわけで、契約するスパイクメーカーも頻繁に代わり、ディナモ・キエフ時代のアディダスから始まり、ミラン時代のロット、続いてはミズノにリーボック、最後はナイキと、一つメーカーと長く付き合う傾向の強いバロンドール獲得者の中では、突出した“スパイク遍歴”の持ち主に。
(写真/清水和良 文/カネコタツヒト)