Gettyimages 2194605561

堂安律、Jリーグ、欧州、日本代表の各ステージで多様な役割を果たしながら進化した「ゴールを狙う姿勢」

「黄金世代」と評されるサッカー日本代表。多くの選手がヨーロッパの名門クラブで活躍している。しかし、スター選手たちの原点をさかのぼると、多くがJリーグで才能を開花させ、プロとしての第一歩を踏み出している。配信コンテンツ「DAZN」では、選手たちのJリーグ時代と、ヨーロッパでの現在のプレーを見比べ、彼らの成長過程を振り返る「Before / After」を無料配信中。第4回は、ドイツ・ブンデスリーガのSCフライブルクでプレーしている堂安律の「Before」と「After」に迫った。※トップ画像出典/Getty Images

Icon %e5%90%8d%e7%a7%b0%e6%9c%aa%e8%a8%ad%e5%ae%9a%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%af 1 キングギア編集部 エンタメ班 | 2025/01/20

ゴール感覚を養う重要な時期となったガンバ大阪時代

堂安のゴールに対する姿勢は、Jリーグ、欧州、日本代表の各ステージで進化を遂げ、多様な役割を果たしながら得点力を高めてきた。

Thumb gettyimages 665853966
ガンバ大阪時代の堂安選手(出典/Getty Images for DAZN)

「Before」である堂安のプロキャリアは、2015年、J1ガンバ大阪でスタート。若くして頭角を現し、左右両方をこなせる攻撃的MFとしての才能を開花させた。J1での初ゴールは2017年4月。18歳のときだった。大宮アルディージャ戦はガンバの圧勝。初のFWとしてスタメン出場しJ1初得点を含む2ゴールを挙げた堂安選手は「初ゴールなので素直にうれしいです」とコメント。1点目は、中央左からボールをもらうとペナルティーエリア外からDFの股を抜くグラウンダーシュートを落ち着いて決め、FWとしての役割を果たした。2点目は、相手DFのトラップミスしたボールを背後から奪うとドリブルでゴール前へ。こちらも落ち着いて決めた。「ラッキーな展開でしたけれど、ゴールできてよかった」と試合を振り返っていた。

ガンバでの経験は、堂安の基礎的なゴール感覚を養う重要な時期になったといえるだろう。チャンスメイクとフィニッシュの両方でテクニックを磨き、現在の日本代表の「背番号10」を背負う土台を築いた。

よりレベルの高いブンデスリーガの舞台で能力を試され堂安選手に変化が

堂安選手は2017年、ガンバ大阪からオランダのFCフローニンゲンへ移籍し、欧州でのキャリア「After」をスタートさせた。オランダサッカーの特徴である攻撃的なスタイルは、堂安選手のゴールへの意識に変化をもたらす。PSVアイントホーフェン、アルミニア・ビーレフェルトを経て、2022年からは、ドイツ・ブンデスリーガのSCフライブルクでプレーしている。ブンデスリーガという、よりレベルの高い舞台で自身の能力を試されることになった堂安選手。右ウイングやウイングバックを主戦場として活躍し、単なる得点者としてだけでなくチームの攻撃の起点としての役割も任されるようになった。

番組では、堂安選手が右ウイングの位置からゴール前にロングクロスを放り込み得点をアシストするシーンが取り上げられた。この新たな役割は、堂安選手のゴールへの意識をさらに高めることとなった。守備的な役割を担いながらも、常にゴールを意識したプレーを心がけるようになったのだ。

日本代表では常にゴールを意識しながらチームの戦術的要求に応える柔軟性

現在、日本代表で10番を背負う堂安。2018年9月、コスタリカ戦でA代表デビューを果たし、チームの戦術的柔軟性を高める重要な存在となっている。森保監督が敷く3-4-2-1システムで、堂安は複数のポジションをこなす。ストライカー的立場やウイングバックとして起用されるなかで、堂安は常にゴールを意識しながらも、チームの戦術的要求に応える柔軟性を発揮している。

Thumb large gettyimages 2180457920
出典/Getty Images

2024年9月のワールドカップ アジア最終予選中国戦では、右サイドから久保建英選手が戻したパスを堂安がゴール左前へクロスを上げる。これに三苫薫がどんぴしゃヘッドで合わせゴール。「右(サイド)は、連携してコンビネーションで攻めていくというのはチームとして戦術練習のなかで言われていたことですし。(7-0圧勝は)チームとしても収穫があった」と、試合を振り返った堂安。日本代表の柱としての役割も果たしていきそうだ。

これまでのキャリアを通じて、堂安のゴールに対する姿勢は単なる得点欲求から、チーム全体の攻撃レベルを高めるものとなっている。この進化は、堂安が欧州でトップレベル選手と認められる要因のひとつと言えるだろう。今後のさらなる飛躍が期待される。

18 %e5%a0%82%e5%ae%89%e5%be%8b
FeatureArticleContent

【MF/FW】堂安 律(どうあん りつ)/FIFAワールドカップアジア最終予選・SAMURAI BLUEメンバーサッカー日本代表選手紹介 

>

Large gettyimages 2180457920

「思ったことを言う人がかっこいい」堂安律の“言語化力”の秘密とは

>

Gettyimages 2186753262

注目の日本人対決!フライブルク対ボルシアMGを控えた“板倉選手”が戦友・堂安選手を分析した結果とは?

>



『DAZN』Before / After#4 堂安律 ~ガンバの至宝から日本の10番へ~より

配信日:2024年12月9日(月)~
内容:日本代表選手のJリーグ時代のプレーと現在のプレーを比較し、その進化を振り返る

※記事内の情報は配信時点の情報です