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2024年の山川穂高が古巣スタジアムの試合で見せていた“結果”とは
2025年シーズンに向けて、2024年シーズンの日本プロ野球を振り返る。2024年4月ソフトバンク山川穂高選手の印象的なシーンを振り返る。※トップ画像出典/Getty Images
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球場がファンの大ブーイングに包まれた日
2024年4月12日、ソフトバンク山川穂高が移籍後初めて「古巣」西武の本拠地ベルーナドームに登場した。その瞬間、球場は西武ファンの大ブーイングに包まれ、異様なムードとなった。
山川は西武在籍時の2023年5月、知人女性への強制性交等の疑いで書類送検された。8月に不起訴処分となったが、球団は事態を重く見て、無期限の公式試合出場停止処分を下した。山川選手は同年11月に国内FA権を行使し12月にソフトバンク入団が発表されていた。当時、西武の主砲という中核メンバーだけに、ファンの落胆や混乱も想像に難くなかった。
球場が騒然とするなか登場した山川は、三振に倒れた。このシーンに野球解説者の里崎氏は「まあ、これは仕方がない。ファンの思いもあるだろうし、移籍するにしても、ひと言あってよかった」とコメント。
山川も覚悟していたとはいえ、西武ファンの怒りの洗礼を浴びたシーンだった。
山川、2打席連続満塁弾に“どすこい”パフォーマンス
移籍後初めてベルーナドームに登場した翌日(4月13日)の西武戦にて、山川は3点リードの6回、水上由伸投手の高めに浮いた球を左中間に叩き込む満塁弾を放つ。
里崎氏も「完璧でした。ブーイングからの満塁弾というストーリーもね!」と、球場の異様なアウェームードに一発で答えた山川を絶賛した。
ベンチに戻った山川は、西武時代に恒例だった“どすこい”パフォーマンスも披露してみせた。
それだけでは終わらなかった。8回、豆田泰志投手からも2打席連続となる満塁アーチをレフトスタンド上段に叩き込んだ。2006年に読売ジャイアンツ・二岡智宏選手が記録して以来、史上2人目の偉業となった。
この記録に里崎氏は「(山川も)これで切り替えていくしかない」と結果を出したことを評価していた。
2024年の山川の活躍は目を見張るものがあり、初のGG賞受賞、パ・リーグ本塁打&打点の2冠、2年ぶりのベストナインを獲得と、大躍進だった。今季の活躍にも期待したい。
「ABEMA バズ!パ・リーグ #4(ゲスト里崎 智也)」(2024年4月19日(金~)より
※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています