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全国高校サッカー選手権、出場全チームの選手が履いているスパイクはこれだ!(2015年度編)

2015年度の高校サッカー選手権に出場した選手は、どんなスパイクを履いているのか? キングギア編集部は全チーム選手の足元をチェックし、独自のランキングを作成した。メーカーシェア別、スパイク値段別など、キングギアでしか見ることのできない秘蔵データを一挙公開する。

Icon img tara 多羅 正崇 | 2016/12/30
誰も目にしたことのないデータ、かもしれない。  

第95回全国高校サッカー選手権の開幕が目前に迫る2016年師走――。   ここに、キングギアの秘蔵データ(?)を公開したい。

キングギアではサイトオープン前から、2015年度(第94回)全国高校サッカー選手権大会に登場した全48校(東京代表は2校)のスパイクの調査を進めてきた。  

対象はベンチメンバーを含めた各チーム20名×48校=全960足で、そのうち780足は特定することができた。割合でいえば約8割強(0.8125)だ。
 
しかし、全スパイクを特定することはできなかった。  

だからこそファイルは秘蔵(?)とされ、陽の目を浴びてこなかった。キングギア発起人Kの至上命令は“全特定”だったのだ。しかし、8割強を特定するのみならず、スパイクのチーム別“平均価格”まで算出したデータは、完璧ではなくとも、統計学上の意味ならば帯びるはずである。幸いにして、非特定のスパイクは、各チームに分散しており大きな偏りがなかった。
 

なにより、ちょっと面白い。  

よって今回、以上の事情がありつつも、「楽しんでもらえるのでは」という期待もあってデータの一部公開にゴーサインが出た。おそらく多くの人が目にしたことのないデータのはずで、きっと楽しんでいただけるはずである。では、まずはこちらからご覧いただこう。

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スパイク特定後、スパイクの価格からチーム毎のスパイク平均価格を算出、それをランキング化したデータがこちらである。最も平均価格が高かったのが市立船橋。最も低かったのが広島皆実だった。  

1  市立船橋   ¥28,229
2  桐光学園   ¥25,997
3  都市大塩尻   ¥25,584
4  青森山田     ¥25,246
5  大社     ¥24,632
6  明徳義塾     ¥24,204
7     大津   ¥23,405
8     鳴門  ¥23,156
9     高松南     ¥23,072
10   正智深谷   ¥22,685
11   初芝橋本   ¥22,525
12   京都橘   ¥22,223
13   東福岡高校   ¥22,011
14   聖和学園   ¥21,756
15   矢板中央   ¥21,616
16   明秀日立   ¥21,234

17   米子北   ¥21,198

18   遠野   ¥21,129

19   佐賀北   ¥20,934

20   日章学園   ¥20,834
21   前橋育英   ¥20,764
22   秋田商   ¥20,716
23   鹿児島城西   ¥20,681
24   日大山形   ¥20,632
25   野洲   ¥20,534
26   帝京第三   ¥20,425
27   玉野光南   ¥20,387
28   大分   ¥20,333
29   長崎南山   ¥20,301
30   中京大中京   ¥20,289
31   富山第一   ¥19,837
32   阪南大高    ¥19,795
33   新潟明訓     ¥19,757
34   各務原     ¥19,724
35   尚志     ¥19,613
36   丸岡     ¥19,537
37   神戸弘陵学園     ¥19,466
38   星稜     ¥19,402
39   四日市中央工   ¥19,374
40   松山工業   ¥19,105
41   駒澤大高   ¥18,944
42   札幌大谷   ¥18,897
43   香芝   ¥18,744
44   藤枝東   ¥18,655
45   那覇西   ¥18,471
46   國學院大學久我山   ¥17,880
47   山口県鴻城   ¥17,109

ベスト8に進出した8校(東福岡、国学院久我山、青森山田、星稜、明徳義塾、駒沢大高、富山第一、前橋育英)に絞って見てみると、4位青森山田(2万5246円)から46位の国学院久我山(1万7880円)まで見事に分散している。このデータに限れば、着用スパイクのチーム平均価格と結果に関連はない、と言えそうだ。  

続いては、モデル別のシェアランキングTOP10だ。高校サッカー強豪校の選手達はどんなスパイクを選んでいたのか、参考になれば幸いである。

1   パティーク グローロ 16.1 FG(54足)
2   モレリアNEO (49足)
3   モレリア2 (39足)
4   エヴォスピード SL-S FG (21足)
5   クラッチフィットフォース HG JP (19足)
6   DSライト X-FLY 2 (17足)
7   マジスタ オーパス ( 20足)      

8   エックス 15.1 (15足)
9   マジスタ オブラ FG (14足)

10   ティエンポレジェンド 6 FG ( 15足)
 

  1位のアディダス「パティーク グローロ 16.1 FG」は、アディダス・スパイクの中でも断トツの着用数で、2位の「エース 15.1 ジャパン HG」を大きく引き離していた。  

2位、3位はミズノの「モレリア」シリーズであり、ひと括りにすれば実質の首位だ。「モレリア」シリーズが世代を超えて信頼を勝ち得ている現状が窺い知れる。  

続いては、メーカーシェア、各メーカー内モデルランキングのデータである。

1   アデイダス(250足)
2   ナイキ(198足)
3   ミズノ(140足)
4   プーマ(89足)
5   アシックス(66足)
6   アンダーアーマー(21足)
7   アンブロ(10足)
8   ニューバランス(4足)  
9   ディアドラ(2足)

 
シェア1位はアディダス。2位はナイキ。3位はミズノ。

アディダスモデル別ベスト5
1 パティーク グローロ 16.1 FG(54足)
2 エックス 15.1(15足)
3 エース 15.1 ジャパン HG(12足)

4 エックス 15.1 FG/AG(10足)

5 エース 15.1 FG/AG LE(8足)

ナイキモデル別ベスト5
1 マジスタ オーパス(16足)
2 マジスタ オブラ FG(14足)
3 ティエンポレジェンド 6 FG(14足)
4 マーキュリアル スーパーフライ FG(12足)
5 マジスタ オーパス HG-E(12足)

ミズノモデル別ベスト5
1 モレリアNEO(48足)
 
2 モレリア2(39足)
3 バサラ 101 JAPAN(8足)
4 ウェーブイグニタス 4 JAPAN(6足)

5 モレリアNEO MIX(5足)

プーマモデル別ベスト5
1 エヴォスピード SL-S FG(21足)

2 エヴォスピード SL LTH FG(11足)
3 エヴォスピード 1.4 FG(7足)
4 パラメヒコライト 15 HG SP(6足)
5 エヴォスピード 1.4 SG(6足)

アシックスモデル別ベスト5
1 DSライト X-FLY 2(17足)
2 メナス 2 LE(12足)
3 メナス2(11足)
4 DSライト(9足)
5 DSライト X-FLY 2 SI(4足)


この上位3メーカーの順位は、当データにおける他のランキングでも変わらなかった。他のランキングとは「学年別のメーカーシェア」「ポジション別のメーカーシェア」などである。  

唯一、「エヴォパワー 1 SG」を着用していた星稜高校3年(当時)GK坂口璃久を筆頭に、GKのメーカーシェアランキングだけが「3位プーマ」となっていた。  

いかがだっただろうか?!  

キングギアでは今後もこうしたデータも随時公開していくので、どうぞお楽しみに!

写真/清水知良