U-20 W杯戦士の世界と戦うスパイクVol.3 【DF編】~初戦 南アフリカ脅威の身体能力を封じ込める、DF陣の秘策とは?!~
5月20日に開幕するU-20W杯。予選リーグで対戦する三ヵ国を紹介(南アフリカ、ウルグアイ、イタリア)。DF陣のギアを紹介するとともに、現在の状況とU-20W杯本戦に向けてのモチベーションを語ってもらった。 「DF編」中山雄太、冨安健洋、初瀬亮、杉岡大暉、板倉滉、藤谷壮、舩木翔。
安藤隆人
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2017/05/20
世界の強豪に勝利を収めるためには、守備陣の奮闘が必要不可欠だ。身体能力抜群の南アフリカは、長いリーチと身体のバネを駆使して、予想外の動きから日本の守備をこじ開けようとして来る。
南米王者のウルグアイは、アルゼンチンの名門クラブであるボカジュニアーズのレギュラーで、来季からユヴェントスへの移籍が決まっているMFロドリゴ・ベンタンクールに代表されるように、個のレベルは今大会でもトップクラス。組織的な攻撃も出来、グループナンバーワンの難敵だ。
そしてイタリアはACミランの18歳の守護神であるジャンルイジ・ドンナルンマはメンバーから外れたが、MFニコロ・バレッラなど、所属クラブで出番を得ている選手が選ばれ、組織としてのクオリティーは高い。
此の3者3様のアタッカーに切り崩されないように。日本の城塞を築くDF陣を紹介して行こう。
③中山雄太(柏レイソル、アシックス・DSライトX-FLY2)
柏レイソルで不動のCBとしてピッチに君臨するクレバーなCB。カバーリングや対人に優れ、ボールをタイミング良く奪い取ったら、そのままドリブルでビルドアップにも参加することが出来る。
彼の左足から繰り出される縦パスは、チームにとって重要な攻撃のスイッチとなる。
アシックスのDSライトから、世界の強豪の組織に亀裂を生み出すパスを打ち込めるのか。ボールを奪い取ってからのプレーにも注目して欲しい。
⑤冨安健洋(アビスパ福岡、ナイキ・マジスタオーパス2)
188cmの高さを誇る彼は、この代表ではCBを務めるが、所属クラブであるアビスパ福岡ではボランチも務める。守備力の高さはもちろん、前への推進力もある。昨年は高3ながらJ1で10試合に出場したり、J2となった今年も不動のレギュラーとして着実に成長を続けている。
彼が着用するマジスタオーパス2は、ボールに対するグリップ力が特徴で、最高のパートナーと共に、長いリーチを活かして、相手のボールを絡め取る守備に注目をして欲しい。
―世界の強豪は独特の身体能力を持った選手が多いですよね。
冨安:はい、今まではJリーグで日本人とやることが多かった。ホンジュラス戦で久しぶりに外国のチームとやれたので、感覚を確かめられたことは良かったと思います。その感覚を大事にして行きたいです。
―ホンジュラス戦の2失点はいずれも冨安選手が後追いになってしまいました。一瞬の判断で入れ替わられる怖さがあると思います。
冨安:はい、やっぱり推進力がある相手に対して、しっかりと前向きに守備をして行かないといけないと思いました。
⑥初瀬亮(ガンバ大阪、ナイキ・マーキュリアルヴェイパー11)
豊富な運動量と積極果敢なオーバーラップでサイドから攻撃を活性化させるサイドバック。左右どちらもこなせる器用さがあり、ボールを持ったら、高速ドリブルで仕掛け、トップスピードのまま正確なクロスを供給して行く。
彼が履くマーキュリアルヴェイパー11は、足のフィット感、インフロントとアウトフロントの部分で、しっかりとボールインパクトが出来るスパイクで、彼の正確なミートから描く放物線が、世界のゴールをこじ開けていく。
―ホンジュラスを相手にカウンターで2失点をしてしまいました。
初瀬:チームとしてああいう形で失点をしてしまったことは、本当のW杯だったら痛いことだったので、改善したいです。
小川(航基)と(岩崎)悠人が前線で起点になるという監督の指示があったし、(市丸)瑞希が入ったことで、縦パスが多く入ってリズムが生まれたと思う。
僕と瑞希のコンビネーションもありましたし、瑞希が入っていいテンポになったと思います。誰が出ても出来るのが自分たちの特徴だと思います。
―今日は初瀬選手、市丸選手、堂安選手のG大阪のトライアングルが良い連携を見せていました。
初瀬:そうですね、ワンタッチでポンポンと繋ぐのは中学からやっていますし、言わなくても分かる存在ですから、凄くやりやすかったです。
前半の最初からアグレッシブに行こうと思っていたし、先制してもっとその意識が出せれば。カウンターの失点は一番気をつけないといけない。自分は右でも左でもチャンスを作れたし、(三好)康児くんにも良いクロスを上げることが出来た。
今日、左右両方で出られたのは、本大会に繋がると思う。サイドが変わっても問題ない。(舩木)翔がやっていることを右から見ていたし、左に入っても(遠藤)渓太とのコンビネーションも問題なかったです。
⑮杉岡大暉(湘南ベルマーレ、ナイキ・マジスタオーパス2)
アジア最終予選では直前でメンバーから落選し、悔しい思いを味わった。だが、今年に入りルーキーながら湘南で開幕スタメンを掴むと、そこからずっとその座を守り続け、3バックの一角ながら、すでに2ゴールをマーク。此の活躍が評価され、メンバーに返り咲いた。
対人の強さはもちろんのこと、彼の一番の特徴は明晰な頭脳にある。状況判断能力に優れ、試合の展開や組織の状況、相手の状況を読み取り、今何をすべきかを自分で判断し、かつ周りに伝達することが出来る。
市立船橋時代は自らがピッチ状の監督となってフォーメーションチェンジをしたり、守備アプローチを変化させるナドしていた。攻撃参加もきちんと状況判断をして上で、ドリブルやフリーランニングでバイタルエリアに潜り込める。
履いているスパイクは冨安と同じマジスタオーパス2。攻守において、ボールを正確に掴んで行くプレーに注目だ。
④板倉滉(川崎フロンターレ、プーマ・エヴォパワーVIGOR1)
186cmの高さと抜群の跳躍力から繰り出される高い打点のヘッドは、このチームにおいてナンバーワンの破壊力を誇る。両足のフィードも正確で、CBとボランチの両方をハイレベルでこなすことが出来る。
彼が足に纏うのは、フィット感があるエヴォパワーVIGOR1で、正確かつ強烈なキックを世界でバンバン通して欲しい。
そして、そのパワーは跳躍の際のグリップにも発揮され、しっかりとしたグリップからのハイジャンプにも是非注目をして欲しい。
板倉:いつ出番があるか分かりませんし、ボランチかCBのどちらかも分かりませんが、自分にやれることをしっかりと理解して、チャンスが来たら必ず活躍出来るように良い準備をしていたいと思います。
―ボランチとCB、どちらがやりやすいですか?
板倉:やりやすいと言ったらボランチです。ボランチだと後ろにCBがいるので、思い切って相手に向かって行けますから。
②藤谷壮(ヴィッセル神戸、ミズノ・バサラ101JAPAN)
神戸の育成組織時代からずっとサイドバックをこなして来た、サイドバック一筋のスペシャリストだ。スピードとタイミングの良い仕掛けで、サイドを打ち破り、正確なクロスを供給する。
高いアップダウン能力とアジリティーに優れ、大きなアクションと小さなアクションを散りばめながら、変化に富んだアタックを見せる。
彼が身体の一部とするバサラ101JAPANは、加速性に優れたスパイクで、特にトップスピードの状態でターンやグリップ、そして踏み出しなどがしやすいモデルのため、彼のプレーの特徴を体現するにはジャストフィットしたスパイクだ。
この唯一無二のスパイクと共に、彼の持ち前のスピードとアジリティーで世界を翻弄する。
⑲舩木翔(セレッソ大阪、ナイキ・マーキュリアルヴェイパー11)
高性能の左足を武器に、サイドを支配する左サイドバック。小さい頃はロベルト・カルロスに憧れ、左足で攻撃を活性化させて行くプレーに目を輝かせた。
左足で何でも出来るサイドバックを目指し、自己研鑽を続けた結果、内山ジャパンではアジア一次予選、最終予選、そして今大会とすべての大会にメンバー入り。信頼の高さが伺える。
彼はスピード重視のプレーヤーが好んで履く、マーキュリアルヴェイパー11。彼のスピードと左足を世界に見せつけるときがやって来た。
Vol.4「MF編」に続く
(原輝綺、堂安律、岩崎悠人、三好康児、坂井大将、高木彰人、遠藤渓太、市丸瑞希)
南米王者のウルグアイは、アルゼンチンの名門クラブであるボカジュニアーズのレギュラーで、来季からユヴェントスへの移籍が決まっているMFロドリゴ・ベンタンクールに代表されるように、個のレベルは今大会でもトップクラス。組織的な攻撃も出来、グループナンバーワンの難敵だ。
そしてイタリアはACミランの18歳の守護神であるジャンルイジ・ドンナルンマはメンバーから外れたが、MFニコロ・バレッラなど、所属クラブで出番を得ている選手が選ばれ、組織としてのクオリティーは高い。
此の3者3様のアタッカーに切り崩されないように。日本の城塞を築くDF陣を紹介して行こう。
③中山雄太(柏レイソル、アシックス・DSライトX-FLY2)
柏レイソルで不動のCBとしてピッチに君臨するクレバーなCB。カバーリングや対人に優れ、ボールをタイミング良く奪い取ったら、そのままドリブルでビルドアップにも参加することが出来る。
彼の左足から繰り出される縦パスは、チームにとって重要な攻撃のスイッチとなる。
アシックスのDSライトから、世界の強豪の組織に亀裂を生み出すパスを打ち込めるのか。ボールを奪い取ってからのプレーにも注目して欲しい。
⑤冨安健洋(アビスパ福岡、ナイキ・マジスタオーパス2)
188cmの高さを誇る彼は、この代表ではCBを務めるが、所属クラブであるアビスパ福岡ではボランチも務める。守備力の高さはもちろん、前への推進力もある。昨年は高3ながらJ1で10試合に出場したり、J2となった今年も不動のレギュラーとして着実に成長を続けている。
彼が着用するマジスタオーパス2は、ボールに対するグリップ力が特徴で、最高のパートナーと共に、長いリーチを活かして、相手のボールを絡め取る守備に注目をして欲しい。
―世界の強豪は独特の身体能力を持った選手が多いですよね。
冨安:はい、今まではJリーグで日本人とやることが多かった。ホンジュラス戦で久しぶりに外国のチームとやれたので、感覚を確かめられたことは良かったと思います。その感覚を大事にして行きたいです。
―ホンジュラス戦の2失点はいずれも冨安選手が後追いになってしまいました。一瞬の判断で入れ替わられる怖さがあると思います。
冨安:はい、やっぱり推進力がある相手に対して、しっかりと前向きに守備をして行かないといけないと思いました。
⑥初瀬亮(ガンバ大阪、ナイキ・マーキュリアルヴェイパー11)
豊富な運動量と積極果敢なオーバーラップでサイドから攻撃を活性化させるサイドバック。左右どちらもこなせる器用さがあり、ボールを持ったら、高速ドリブルで仕掛け、トップスピードのまま正確なクロスを供給して行く。
彼が履くマーキュリアルヴェイパー11は、足のフィット感、インフロントとアウトフロントの部分で、しっかりとボールインパクトが出来るスパイクで、彼の正確なミートから描く放物線が、世界のゴールをこじ開けていく。
―ホンジュラスを相手にカウンターで2失点をしてしまいました。
初瀬:チームとしてああいう形で失点をしてしまったことは、本当のW杯だったら痛いことだったので、改善したいです。
小川(航基)と(岩崎)悠人が前線で起点になるという監督の指示があったし、(市丸)瑞希が入ったことで、縦パスが多く入ってリズムが生まれたと思う。
僕と瑞希のコンビネーションもありましたし、瑞希が入っていいテンポになったと思います。誰が出ても出来るのが自分たちの特徴だと思います。
―今日は初瀬選手、市丸選手、堂安選手のG大阪のトライアングルが良い連携を見せていました。
初瀬:そうですね、ワンタッチでポンポンと繋ぐのは中学からやっていますし、言わなくても分かる存在ですから、凄くやりやすかったです。
前半の最初からアグレッシブに行こうと思っていたし、先制してもっとその意識が出せれば。カウンターの失点は一番気をつけないといけない。自分は右でも左でもチャンスを作れたし、(三好)康児くんにも良いクロスを上げることが出来た。
今日、左右両方で出られたのは、本大会に繋がると思う。サイドが変わっても問題ない。(舩木)翔がやっていることを右から見ていたし、左に入っても(遠藤)渓太とのコンビネーションも問題なかったです。
⑮杉岡大暉(湘南ベルマーレ、ナイキ・マジスタオーパス2)
アジア最終予選では直前でメンバーから落選し、悔しい思いを味わった。だが、今年に入りルーキーながら湘南で開幕スタメンを掴むと、そこからずっとその座を守り続け、3バックの一角ながら、すでに2ゴールをマーク。此の活躍が評価され、メンバーに返り咲いた。
対人の強さはもちろんのこと、彼の一番の特徴は明晰な頭脳にある。状況判断能力に優れ、試合の展開や組織の状況、相手の状況を読み取り、今何をすべきかを自分で判断し、かつ周りに伝達することが出来る。
市立船橋時代は自らがピッチ状の監督となってフォーメーションチェンジをしたり、守備アプローチを変化させるナドしていた。攻撃参加もきちんと状況判断をして上で、ドリブルやフリーランニングでバイタルエリアに潜り込める。
履いているスパイクは冨安と同じマジスタオーパス2。攻守において、ボールを正確に掴んで行くプレーに注目だ。
④板倉滉(川崎フロンターレ、プーマ・エヴォパワーVIGOR1)
186cmの高さと抜群の跳躍力から繰り出される高い打点のヘッドは、このチームにおいてナンバーワンの破壊力を誇る。両足のフィードも正確で、CBとボランチの両方をハイレベルでこなすことが出来る。
彼が足に纏うのは、フィット感があるエヴォパワーVIGOR1で、正確かつ強烈なキックを世界でバンバン通して欲しい。
そして、そのパワーは跳躍の際のグリップにも発揮され、しっかりとしたグリップからのハイジャンプにも是非注目をして欲しい。
板倉:いつ出番があるか分かりませんし、ボランチかCBのどちらかも分かりませんが、自分にやれることをしっかりと理解して、チャンスが来たら必ず活躍出来るように良い準備をしていたいと思います。
―ボランチとCB、どちらがやりやすいですか?
板倉:やりやすいと言ったらボランチです。ボランチだと後ろにCBがいるので、思い切って相手に向かって行けますから。
②藤谷壮(ヴィッセル神戸、ミズノ・バサラ101JAPAN)
神戸の育成組織時代からずっとサイドバックをこなして来た、サイドバック一筋のスペシャリストだ。スピードとタイミングの良い仕掛けで、サイドを打ち破り、正確なクロスを供給する。
高いアップダウン能力とアジリティーに優れ、大きなアクションと小さなアクションを散りばめながら、変化に富んだアタックを見せる。
彼が身体の一部とするバサラ101JAPANは、加速性に優れたスパイクで、特にトップスピードの状態でターンやグリップ、そして踏み出しなどがしやすいモデルのため、彼のプレーの特徴を体現するにはジャストフィットしたスパイクだ。
この唯一無二のスパイクと共に、彼の持ち前のスピードとアジリティーで世界を翻弄する。
⑲舩木翔(セレッソ大阪、ナイキ・マーキュリアルヴェイパー11)
高性能の左足を武器に、サイドを支配する左サイドバック。小さい頃はロベルト・カルロスに憧れ、左足で攻撃を活性化させて行くプレーに目を輝かせた。
左足で何でも出来るサイドバックを目指し、自己研鑽を続けた結果、内山ジャパンではアジア一次予選、最終予選、そして今大会とすべての大会にメンバー入り。信頼の高さが伺える。
彼はスピード重視のプレーヤーが好んで履く、マーキュリアルヴェイパー11。彼のスピードと左足を世界に見せつけるときがやって来た。
Vol.4「MF編」に続く
(原輝綺、堂安律、岩崎悠人、三好康児、坂井大将、高木彰人、遠藤渓太、市丸瑞希)