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“インターハイ優勝”の流通経済大柏選手がスパイクへのこだわりを語りつくす! Vol.3 DF瀬戸山俊、MF時岡寛拓、FW後藤大輝 編

高校サッカー強豪校の選手は、どんなスパイクを、どんな理由で履いているのか? スパイク選びの参考になる、キングギアならではの連続インタビュー。好評企画の三回目は、今年のインターハイで優勝に輝いた、流通経済大柏の登場です。

Icon img 6776 安藤隆人 | 2017/11/18
◎瀬戸山俊(DF、3年、アディダス・エース)

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CBとして今年に入って大きく成長をして来た。今年からトップチームのゲームに出始めると、対人に強い関川と抜群のコンビネーションを見せた。カバーリング能力に優れ、正確な長短のキックも魅力だ。

「僕はしっかりとバランスを取ることを意識している」と語るように、彼のバランス感覚はボランチでもその才を発揮出来るだけに、セントラルポジションでいぶし銀の活躍を見せるだろう。
 
◎スパイクインタビュー

こだわりは特にありません。もともとミズノのバサラを履いていたのですが、僕はボールを蹴るときに地面をすってしまうので、すぐ壊れてしまうんです。エースにしたら頑丈だったので、これにしました。
 
―芝生でも人工芝でもすってしまうんですね

癖ですね。なのでよくつま先部分がはがれたりしてしまいました。エースは人工皮で頑丈だし、かっこいいので。
 
―かっこよさではどこが気に入っているのですか?

シンプルでかっこ良くて、黒と青がいい感じです。
 
―昔からその蹴り方?

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そうなんです。癖と言うか、足をすらしながらボールの下に入れて蹴ると、いい感じで蹴ることが出来るんです。

最初はずっと無意識にやっていて、「なんかすぐにつま先部分が壊れるな」と思っていたら、みんなから「すってるよ」と指摘されて、「ああそうなんだ…」って(笑)。

この蹴り方はボールにバックスピンを掛けることを意識したら蹴られるようになって、そこから無意識になりました。ただ、遠くに飛ばすときや、対角のボールを蹴るときはきちんとミートする蹴り方をします。
 
―エースはかなり頑丈。

そうなんです、これはかなり頑丈です。なので、気に入っています。あとは裏のポイントもこれが良くて、丸ポイントが良いんです。しっかりと踏み込めるので。

ウチは基本、守備陣は踏み込みが重要なんです。しっかりと重心移動をして、フィジカルコンタクトやボール奪取、キックをしなければいけない。僕もそっちの方がやりやすくて、プレーに合っています。
 
―昔からミズノとアディダスを履いていたのですか?

ナイキを履いていたときもありました。昔は足の甲が細くて、日本人の足型っぽくなくて、ミズノやアディダスが履けず、ナイキのスパイクを履いていました。

でも、中学、高校と上がって行くうちに、徐々に広くなって行ったんです。なので、ミズノやアディダスがフィットするようになりました。ただ、今のエースを履く時もソックスを2重履きをしてプレーしています。
 
―まだ細い方だから2重ソックスで対応しているんですね。

はい。でも、今は2重ソックスの方が、足首がちゃんと固定されるので、そっちの方が好きですね。『2重ソックス+エース』が僕の中で完璧な組み合わせです。
 

時岡寛拓(MF、3年、ナイキ・マーキュリアル、ネイマールモデル)

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柔らかいボールタッチ、多彩な技術を駆使して、サイドを切り裂いて行くドリブラー。左サイドから積極果敢に仕掛けてくるドリブルは、相手DFにとってかなり厄介な存在だ。

「インターハイでは得点王を狙っていましたが、初戦で点を獲った以降は獲れなかった。アシストは出来ましたが、攻撃の選手である以上、ゴールを決めたいので、これからもっと決定力のある選手になって行きたいと思います」と、ポイントゲッターになることを宣言した。
 
◎スパイクインタビュー

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僕はもうネイマールが大好きなので、スパイクはネイマールモデルを履いています。マーキュリアルをもともと履いていたのですが、そこにネイマールモデルが出たので迷わずこれにしました。

サイドハーフでドリブルが武器で、ネイマールのドリブルはファンタジーが溢れていて、ああいう見ている人がワクワクするようなドリブルが好きなんです。
 
―ネイマールモデルだと少しは近づける感覚を得られるのですか?

(※動画参照)

このスパイクは物凄く足に吸い付く感覚なんです。ドリブルするときにアウトサイドを使ったり、エラシコも良くやるのですが、このスパイクになってから足への吸い付き方が全然違うんです。凄くやりやすくて、試合のスピードの中でもより精度が高く出せますよね。

他のマーキュリアルはツルツルで、この感覚は味わえないのですが、これはウェーブの部分があって全然違いますね。それに僕は無回転シュートも打つので、インパクトの瞬間にこのスパイクは凄く捉えやすいんです。一瞬ですけど、ボールが足にくっつく感覚があるんです。

あと、皮全体が気に入っていて、これはフライニット素材で、人工皮革なのですが、天然皮革に限りなく近いんです。全体が柔らかくて、ボールタッチに最適です。

僕は足全体でボールを触るので、このスパイクはかなり気に入っています。でも値段が高いので、試合のときしかこれを履きません(笑)。
 
◎後藤大輝(FW、3年、ミズノ・モナルシーダ)

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屈強なフィジカルと強烈なシュートを放つパワーストライカー。インターハイでは1トップとして出番を掴み、2ゴールをマークした。

ただ、流通経済大柏の1トップはCBとの兼用がほぼ『当たり前』のようになっており、インターハイ以降はCBでのプレーもしている。

「1トップもCBも激戦なのですが、調子が良ければ負けない自信もあるし、パワーの部分では他の選手には無い物を持っていると思っているので、堂々と勝負をして行きたいと思います」

と語るように、持ち前のフィジカルとパワーキックを武器に、攻守両面で存在感を放つ。
 
◎スパイクインタビュー

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今年からミズノにしました。僕は足の幅が広いので、このスパイクが一番フィットしています。中学からミズノにしたのですが、最初はイグニタスを履いていました。シュートが凄く打ちやすくて、ポストプレーをするときにブレーキが聞くので、凄く気に入っていました。

でもモナルシーダにしたのは、イグニタスよりも軽かったので。イグニタスは結構重かったので、軽いのを履いてみようと思ったので。
 
―軽くして何か変わりましたか?

一歩で足の部分や、ターンの部分が変わりました。よりスムーズになりました。
 
―シュートはどこで打っているのですか?

アウトフロントで打つことが多いのですが、凄く打ちやすいです。インパクトの部分で凄く自分の力が伝わりやすいと思っています。

以前、ナイキを履いたのですが、凄くツルツルしていて、蹴る感触がそこまで良くなかった。僕はこういうカンガルー皮で柔らかいものが凄く感触が良いので、やっぱりこれだなと思っています。

皮が広がる方がよくて、それが広がらずにキュッとなってしまうと、凄く履き辛さを感じてしまうので。
 
―よく皮が柔らかいとグリップの際にズレるから嫌だという声もあります。

僕は足が横に広い分、グリップしやすいので、ズレることはありません。それに僕はちょっと余った方が好きなので、自分の足のサイズよりも一つ上のサイズを選んでいます。

あと、僕はこのスパイクを履くときは、必ずインソールを入れています。こうすることでよりフィットします。高く飛ぶことと、素早く動くことを考えると、インソールは必需品です。

vol.4に続く  菊地泰智、薄井覇斗、熊澤和希 編。