香川真司、超軽量“スプリントスパイク”でロシアのピッチを駆ける【アディダス最新モデル発表会Vol.1】
アディダスの新スプリントスパイク発表会「ADIDAS WORLD CUP DAY 2018」が20日、都内で開催され、ドルトムントの日本代表MF香川真司がスペシャルトークセッションに登場した。自身が以前より着用してきたスパイク「X(エックス)シリーズ」の最新モデルとなる「X18(エックス エイティーン)」がメディア関係者限定で公開。実際に履いた感想を述べるとともに、6月に開幕する2018FIFAワールドカップロシア大会への意気込みを語った。
佐藤 主祥
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2018/05/21
ワールドカップを目前にして、Xシリーズ史上最も軽いスパイクが生み出されたーー。
昨今、激しさ、スピードが年々増し続けているフットボール界。その中で重要視されるのが、相手を切り裂くスプリント、あるいは誰よりも早くボールに触れ、ゴールに向かう瞬間のドリブルの初速。アディダスは、そういった要素に着目し、Xシリーズ史上最軽量のスプリントスパイクを開発した。
その名も「X18」(写真はブラックモデル)。
最大の特徴は、何よりその「軽さ」にある。
片足27cmの重さは、わずか195g。無駄を削ぎ落とし、よりシンプルな構造にすることで、この軽量性を生み出すことに成功した。
だが「X18」はその軽さのみならず、シンプルな構造の中にも初速やスプリントといったパフォーマンスを支えるための様々な革新性を盛り込んでいるという。
それらを兼ね備えた最新モデルの具体的な特徴・構造を3つ、アディダス・フットボールビジネスユニット・シニアマネージャーの山口智久氏はこう説明した。
「まずはじめに、新アッパー素材には、シューズの内側が透けて見えるくらいの薄さが特徴である新ウール素材を使用し、195gというこだわりの軽さを実現しました。さらに、これもXシリーズ史上初となるレースレス(紐なし)構造を採用し、軽量性に貢献しています。また、ボールに多くコンタクトするアウトサイド部分の面積を広く設計することで、より優れたフィット性や、スムーズなボールコンタクトを引き出す要素も兼ね備えております。
2つ目は、履き口部分のクローカラー形状です。無駄を削ぎ落としたローカット形状のシルエット、それに加えて足首周辺を前後からしっかりとホールドする鷹の爪のような形状を成すことにより、激しいスプリントや初速を繰り返すプレーヤーたちの足とシューズの一体感を高め、より高いパフォーマンスを引き出す手助けをしてくれます。
最後の特徴は、アウトソールです。軽量のナイロンプレート素材をベースにしながら歯形と歯形を組み合わせた、鋭い鋭角のスピードスタッド形状というものを新たに搭載しております。このスピードスタッドがより力強く地面を噛み、優れたグリップ性とスプリントの発揮につなげることで、こちらもスピードプレーヤーたちの、より高い初速やスプリントパフォーマンスの向上へとつなげてまいります」
続いて発表会に登場した香川は、この195gという軽量性を実現した「X18」について「すごく衝撃的でした。ドイツカップの前日にアディダスの方には来ていただいて、その時に初めて(スパイクを)履いたんですけど、非常に軽くて、自分が一番望んだ形だなと思いました。これをワールドカップで履けるのは嬉しいですね」と第一印象を口にし、ロシア大会で着用することを明言した。
軽さにこだわり抜いた“スプリントスパイク”という最新モデルのテーマについては「僕自身プレースタイル的にスプリントタイプの選手ではないんですけど、ターンであったり俊敏性というところでいかに早く前を向けるか、という意味ではこの軽さは僕には重要になる。きっと(このスパイクは)僕のプレーを手助けしてくれると思います」と前向きに捉えていた。
日本代表は21日から始まる国内合宿を経て、キリンチャレンジカップ2018のガーナ戦(5月30日)に臨む。そして翌日の31日に、ワールドカップロシア大会の本戦メンバー23名が発表となり、香川の運命もそこで決まる。
4年前に出場したブラジル大会では1分2敗のグループ最下位で敗退し、苦汁を飲む結果となった。 「実際あれが自分たちの実力だった。その実力を埋めるためにこの4年間、一人ひとりが厳しい環境のもと、厳しい戦いをしてきた」。そんな当時の悔しさも踏まえて、来月のワールドカップへの意気込みを聞かれると「素晴らしい結果を残すため、まずはグループリーグ初戦のコロンビア戦に向けていいスタートを切れるように、残り1ヶ月しっかりと調整していきたい」と決意に満ちた表情で力強く答えた。
今回のワールドカップで自らが「集大成」と話す香川。時間はもう残されていない。まずは生き残りへ最後のアピールの場となるガーナ戦に向けて全力を尽くす。<アディダス最新モデル発表会Vol.3はこちら>
<アディダス最新モデル発表会Vol.4はこちら>
取材協力/アディダスジャパン
◆アディダス公式オンラインショップ
http://shop.adidas.jp
昨今、激しさ、スピードが年々増し続けているフットボール界。その中で重要視されるのが、相手を切り裂くスプリント、あるいは誰よりも早くボールに触れ、ゴールに向かう瞬間のドリブルの初速。アディダスは、そういった要素に着目し、Xシリーズ史上最軽量のスプリントスパイクを開発した。
その名も「X18」(写真はブラックモデル)。
最大の特徴は、何よりその「軽さ」にある。
片足27cmの重さは、わずか195g。無駄を削ぎ落とし、よりシンプルな構造にすることで、この軽量性を生み出すことに成功した。
だが「X18」はその軽さのみならず、シンプルな構造の中にも初速やスプリントといったパフォーマンスを支えるための様々な革新性を盛り込んでいるという。
それらを兼ね備えた最新モデルの具体的な特徴・構造を3つ、アディダス・フットボールビジネスユニット・シニアマネージャーの山口智久氏はこう説明した。
「まずはじめに、新アッパー素材には、シューズの内側が透けて見えるくらいの薄さが特徴である新ウール素材を使用し、195gというこだわりの軽さを実現しました。さらに、これもXシリーズ史上初となるレースレス(紐なし)構造を採用し、軽量性に貢献しています。また、ボールに多くコンタクトするアウトサイド部分の面積を広く設計することで、より優れたフィット性や、スムーズなボールコンタクトを引き出す要素も兼ね備えております。
2つ目は、履き口部分のクローカラー形状です。無駄を削ぎ落としたローカット形状のシルエット、それに加えて足首周辺を前後からしっかりとホールドする鷹の爪のような形状を成すことにより、激しいスプリントや初速を繰り返すプレーヤーたちの足とシューズの一体感を高め、より高いパフォーマンスを引き出す手助けをしてくれます。
最後の特徴は、アウトソールです。軽量のナイロンプレート素材をベースにしながら歯形と歯形を組み合わせた、鋭い鋭角のスピードスタッド形状というものを新たに搭載しております。このスピードスタッドがより力強く地面を噛み、優れたグリップ性とスプリントの発揮につなげることで、こちらもスピードプレーヤーたちの、より高い初速やスプリントパフォーマンスの向上へとつなげてまいります」
続いて発表会に登場した香川は、この195gという軽量性を実現した「X18」について「すごく衝撃的でした。ドイツカップの前日にアディダスの方には来ていただいて、その時に初めて(スパイクを)履いたんですけど、非常に軽くて、自分が一番望んだ形だなと思いました。これをワールドカップで履けるのは嬉しいですね」と第一印象を口にし、ロシア大会で着用することを明言した。
軽さにこだわり抜いた“スプリントスパイク”という最新モデルのテーマについては「僕自身プレースタイル的にスプリントタイプの選手ではないんですけど、ターンであったり俊敏性というところでいかに早く前を向けるか、という意味ではこの軽さは僕には重要になる。きっと(このスパイクは)僕のプレーを手助けしてくれると思います」と前向きに捉えていた。
日本代表は21日から始まる国内合宿を経て、キリンチャレンジカップ2018のガーナ戦(5月30日)に臨む。そして翌日の31日に、ワールドカップロシア大会の本戦メンバー23名が発表となり、香川の運命もそこで決まる。
4年前に出場したブラジル大会では1分2敗のグループ最下位で敗退し、苦汁を飲む結果となった。 「実際あれが自分たちの実力だった。その実力を埋めるためにこの4年間、一人ひとりが厳しい環境のもと、厳しい戦いをしてきた」。そんな当時の悔しさも踏まえて、来月のワールドカップへの意気込みを聞かれると「素晴らしい結果を残すため、まずはグループリーグ初戦のコロンビア戦に向けていいスタートを切れるように、残り1ヶ月しっかりと調整していきたい」と決意に満ちた表情で力強く答えた。
今回のワールドカップで自らが「集大成」と話す香川。時間はもう残されていない。まずは生き残りへ最後のアピールの場となるガーナ戦に向けて全力を尽くす。<アディダス最新モデル発表会Vol.3はこちら>
<アディダス最新モデル発表会Vol.4はこちら>
取材協力/アディダスジャパン
◆アディダス公式オンラインショップ
http://shop.adidas.jp