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元旦の天皇杯でこけら落とし!ついにベールを脱いだ新国立競技場の見どころを一挙紹介

東京オリンピック・パラリンピックまで、あと7ヶ月。メーンスタジアムとして使用される新しい国立競技場が報道陣に公開された。開閉会式や陸上競技が開催される新しい競技場は、47都道府県の木材を用いたデザインが特徴だ。今回は、12月21日行われるオープニングイベントや、2020年元旦のサッカー天皇杯決勝戦でお披露目される国立競技場の特徴や、見どころをご紹介する。

Icon     白鳥 純一 | 2019/12/30
膨大な総工費や維持費の問題から当初のデザイン案が撤回されるなど、紆余曲折を経て完成した国立競技場。 大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所JVによってデザインされたスタジアムは、およそ3年間の工事期間を経て、2019年11月30日に日本スポーツ振興センターへと引き渡された。

12月21日にはオープニングイベントも開催された新しい国立競技場。2020年7〜8月に開催される東京オリンピックでは、開会式と閉会式、そして陸上競技などが行われる。


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オリンピックに先立ち、元日に行われる天皇杯の決勝戦(鹿島アントラーズ対ヴィッセル神戸)、1月11日の全国大学ラグビー選手権大会決勝戦などでも使用される。新時代の象徴とも言えるスタジアムで、熱い戦いが繰り広げられることになるだろう。

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スタジアムは地上5階、地下2階。客席には勾配があり、アスリートと顧客の一体感が生まれるような工夫がなされている。

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こちらはライトアップされたスタジアムの様子。「森の木漏れ日」をイメージしたという、全5 色の座席との調和が印象的だ。

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座席間のスペースも、広めに調整されている。

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2階スタンドから競技場を見る。元日の天皇杯はこのピッチで試合が行われる。 トラックがあるぶんピッチまでの距離は感じるものの、後ろの席でも試合が楽しめるような工夫がなされている。

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2階バックスタンドからグラウンドを臨む様子。天皇杯決勝では、勝利の女神はどちらに微笑むのだろうか?

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合成ゴム製のトラックは400m×9レーン。「観客とアスリートの一体感」が重視された作りになっている。ナイターでは、競技によって使い分けられるというおよそ1500台のLED照明が、アスリートのパフォーマンスを照らし出す。

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オープニングセレモニーでの三浦知良選手(横浜FC)のパフォーマンスも話題になった、天然芝のフィールド。温度制御や散水のシステムによって、適切な状態が維持されるような工夫がなされている。

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行灯をイメージした照明が使われている「フラッシュインタビューゾーン」。東京オリンピックのメダリストは、ここを経由してフィールドへと向かうことになる。

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スタジアムの最上階(5F)には、さまざまな木々が生い茂る散歩道も設置されている。1周の長さは、およそ850m。オリンピック終了後には自由に立ち入ることができるスペースとして、一般開放される方向だ。

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「情報の庭」から場外を眺める。競技場の緑と外に見えるビルとのコントラストが印象的だ。

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灼熱のなかで行われることが予想される東京オリンピック・パラリンピック。「暑さ対策」の一環として国立競技場のコンコースに設置された冷風機にも、注目が集まることになるだろう。

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会場の入り口はA~Hの8ゲート。Gゲートの青山門には、かつての国立競技場のメーンスタンドに配置されていた相撲とギリシャ神の壁画も移設された。

画家の長谷川路可氏が「力と美」を表現して描いたこれらの作品は、2回の東京オリンピックの熱き戦いに彩りを添える。

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新しい国立競技場にも飾られることになった相撲の神様「野見宿禰」の壁画。

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こちらはギリシャ神の壁画。大会期間中には、2枚の壁画付近に聖火台が設置されるとのこと。

大会スポンサーであるトヨタ自動車株式会社が、次世代エネルギーとして注目されている「水素燃料」を使った聖火台を開発していると報道されている。

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チケット売り場の窓口は、車椅子の方やお子様でも利用しやすいように、少し低めに作られている。

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エントランスから垣間見えたチケットを読み取る機械。QRコードを読み取ると、ゲートが開くように設計されている。

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東京オリンピック・パラリンピックの開幕まで、およそ7ヶ月。着々と準備が整いつつあるなかで、全貌が明らかになった新しい国立競技場。

東京オリンピック・パラリンピックの象徴的な存在として、さまざまな名場面が生まれ、次世代へと語り継がれることとなるだろう。

年間20億円という維持費や、大会終了後の利用方法などの懸念点はまだ残されているが、かつての国立競技場のようなスポーツの「聖地」にふさわしい場所として根付いていくことをまずは期待したい。


【写真提供】日本スポーツ振興センター