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仕事なし、お金なし、どん底からの大逆転。発想の転換で掴んだレアル・マドリード、酒井浩之の挑戦 VOL4

通称「銀河系軍団」とも呼ばれるスペインの名門サッカークラブのレアル・マドリード。 2016〜17年シーズンには、史上初のチャンピオンズリーグ連覇を達成するなど、日本にも多くのサポーターを持つ人気クラブですが、このレアル・マドリードに、実は日本人が在籍していたことをあなたは知っていますか?vol4では世界最高のプロフェッショナル集団の裏側を日本の選手に伝え、いつかその選手がこの舞台で日常を過ごすため、レアル・マドリードを退団し帰国を決意したエピソードを語っていただいた。

Icon     白鳥純一 | 2018/03/26
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苦労して掴んだものを簡単に手放して帰国 

せっかくの機会を自ら手放すと決めた理由 
自分の価値とは

Q.でもなんでまたそれだけ苦労して手にしたものを簡単に手放したのでしょうか???   

酒井結局、自分はあくまでも日本人なわけです。中東のパスポートを保持しているだけでビザがおりない世界で日本人として何ができるのかを考えた時に、その世界にいてもやっぱり厳しいわけです。スペインは本当に仕事がない。存在しないから生み出す考えもない、アイデアもないという感じ。

30代の失業率が50%以上と異常に高く、街中には本当に仕事はないんです。だけどスーパーに行ったら日本よりも全然高く、まして五百円ぐらいでランチを食べるところもない。 

そのような状況にいて仕事になるのであれば全然良いですけど、私がマドリードにステイする意味を考えると、日本に帰って企業に対して実際FACE TO FACEでお話をし、レアル・マドリードに喜ばれる仕事を日本から持ち込んだ方が、よっぽど可能性があると思たんです。 
  

Q.答えは意外とすんなりでたんですね。 

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酒井:なので「俺、帰るわ!」って行ってスパッと帰ってきました。 最終日にラウールがデスクに来て、「Hiro、お前帰るのか?」って。そのまま少し話をしましたけど、もう、あんな方にあんなこと言われたらそりゃ頑張らなきゃなって。

内容は内緒ですよ。だって、アイドルですよ笑 そんな方から「いつでも電話してこい」って携帯にメッセージこないでしょ普通。笑
  

将来を見据えた挑戦に向けて リスクを冒す重要性

Q.今後はどうされる予定なんですか?
  

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酒井:実は帰国する前から本当に多くの会社からオファーをいただいて、中にはとんでもない金額のオファーもありました。逆に自分にそんな価値があるのか?とびびってしまうぐらいで。

そして実際に日本に帰ると、MBAの同期でUAEの王子から電話がかかって来て、「お前レアル辞めたの?だったらなんでUAEにこないんだよ!」って笑 流石に「そこで一体何すんだよ!?」って言いましたけど笑
  

Q.普通、UAEの王子から電話がかかってくる日本人はいませんよね?
   

酒井:感覚としては、自分自身は何も変わっていない。でも周りが勝手に変わって、自分を見る目が大きく変わったなと感じました。 その中で、何か新たにアクションを起こすことは当然リスクが伴いますよね。

それは一つではなく色々な形でのリスクがあると思うんです。金銭的な部分、時間的な部分、留学も当然リスクがありました。でもそれを色々いうのは外野であって、自分ではそれどころじゃない。そんなことに振り回されている間にもどんどん戦っていかなくてはならない。   

Q.でも、周りの目が変わったと言いましたが、ひょっとしたらいまの自分にはその可能性があるのではないか? 

酒井:それも感じていて、でなければダメダメの私に大きな金額の提示などあるわけがありません。 だからリスクを取ってでもできることをやっていかなければならないと感じています 。 

この多様性の強い、流動性の高い日々を自らの力で乗り越えていかなければならないし、これ以上あなたとはもう契約しない・いらないと捨てられるのは嫌なので。であれば必要性を考えて自分で仕事を生み出して世の中から求められる側になるしかありません。     

4− 3 自分に与えられた使命 〜今後のビジョン 

Q.今後はどのようにされるおつもりなんでしょうか?

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 酒井:いま実際に帰国して数ヶ月経ったのですが、いろいろなオファーがきております。その中で自分がやらなければならない、やっていかなければならないと思うものもあります。全て対応していくのは厳しいですが、やっぱりレアル・マドリードからの案件は絶対にやらなければなりません笑   

でも、その中でやっぱり日本人としてもっともっと挑戦して欲しいと思うんです。向こうのフットボールマーケットは本当にオープンで、チャンスがゴロゴロ転がっていました。日本人だってヨーロッパで全然できるんです。

さらにいうと、叩き上げられなければならないとも思います。その中でいかにチャンスをつかめるのか。ここですね。いきなり大きなクラブに移籍することばかり夢見てしまいますが、フットボールに関してはどうしてもステップアップしていく過程が必要不可欠。その中で言葉を覚えて、海外で生活する感覚をつかんで、さらに結果を残さなければならない。   

Q.ある意味大変ですが、三浦選手や中田選手は皆同様でした。本田選手だって、柴崎選手だって2部からスタートして今がある。
  

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酒井:そういう挑戦をもっとしてかなければなりません。私にも、ヨーロッパ・南米・中東を中心に世界に広がるレアル・マドリードのロゴと共に頑張った同志がたくさんいますから、多くのことができると感じております。

また一方で、一番求められるのはまさにMBA的な視点での仕事になります。フットボールもしくはその他のスポーツを使って、いかにビジネスをしていくか。スポーツを使って儲ける・ビジネスをするという視点は本当に薄い。

ヨーロッパ市場で広がっていた考え方を導入してオリジナルのスキームを展開することでビジネスをプロモートしていかないと、日本のJリーグ、スポーツ界は発展しないと感じています。特にフットボールを取り巻く環境は本当に多様なので、その中で自分のできることは何か、何をもたらすことができるのか、レアル・マドリードの精神"マドリディズモ”と同じですが、決して諦めることなく、最後までもがきまくりたいと思ってます。(了)

酒井浩之オフィシャルホームページ
http://office-hirosakai.com/

◆キングギアvoicy オフィシャルアカウント
酒井浩之担当 https://voicy.jp/channel/628

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VOL4 TOP画像撮影/長田慶