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“プロのスカウトが注目する”現役高校生がスパイクへのこだわりを語りつくす!VOL5~ 森夢真、山本龍平(四日市中央工)、久乗聖亜(東山)~編

4月7日に高円宮杯プレミアリーグ、全国各地域のプリンスリーグがスタートし、本格的な高校サッカーシーズンの幕開けとなった。今年も全国各地には大きな夢を持ったタレント達が、自分の夢、チームの夢に向けて鍛錬を続けている。今回はその公式リーグ開幕前の3月に全国各地で開催されたユースフェスティバルでの彼らの姿、そして大事なパートナーであるスパイクやキーパーグローブへの想いをじっくりと聞いて来た。

Icon img 6776 安藤隆人 | 2018/04/24
⑫森夢真(四日市中央工・2年・FW)

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小柄だがガタイがよく、前への推進力を持つ突貫小僧。加速力とフィジカルの強さを生かして、まさに弾丸のように相手の間隙を突いてゴールを狙って行く。

破壊力あるドリブルから強烈なシュートを放つストライカーは、一度乗ったら手がつけられなくなる。

「常にゴールを奪いたいと思っています。前への力は自分の武器だと思っているの、それをもっと出して行きたい」。まだ2年生、これからの伸びによっては、大きな未来が拓かれる可能性を持った選手だ。
 
※スパイクインタビューは、動画をご覧ください。
 
⑬山本龍平(四日市中央工・3年・DF)

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精度の高い左足を持つ万能型。本来のポジションはサイドバックやボランチだが、その機転が利くプレーと長短のパスセンスを買われ、今年はCBとしてプレーをしている。

「今年のチームは攻撃こそ良いが守備が課題。山本のセンスを守備面で発揮してもらって安定感を出したい」と樋口士郎監督もチーム事情によるCB起用だと口にしたように、周りからの信頼感は非常に厚い。

慣れないCBに苦心するシーンも見られるが、「監督には1年のときから使ってもらっているし、期待に応えたいと思っています。ラインコントロールや対人を磨きながらも、機を見て自分の特徴である攻撃力を出して行きたい」と周囲の期待に応えつつ、自分の色を出そうと意欲的に取り組んでいる。
 
※スパイクインタビューは、動画をご覧ください。
 
⑭久乗聖亜(東山・3年・FW)

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もしかしたら昨年が彼の『ブレイクの時』だったかもしれない。京都サンガU-15からやって来た彼は抜群のセンスを持ち、「フィジカルが付いて来たら相当面白いと思う。鎌田大地(現・フランクフルト)を彷彿させる選手」と福重良一監督も大きな期待を寄せる彼だが、昨年思わぬアクシデントに見舞われた。

貧血で倒れ、顎の骨を折るなどの重傷を負い、そこから2ヶ月近い離脱を強いられた。3週間の入院などで、体重は一気に10kgも落ちてしまった。「2年でフィジカルをしっかりと付けようと思っていた」という福重監督の育成プランも崩れ、線が細く、無名のまま高3を迎えることになった。

しかし、技術レベルの高さはまったく落ちること無く、滑らかなボールタッチと広い視野、相手の逆を突く駆け引きの上手さはトップレベルで、ラストパスの精度とフィニッシュの精度も非常に高い。

「僕が目指しているのはもっと上のレベルなので、このままだとまずいと思っています。これから全国に出て、もっと自分がストライカーとしての意識を持ってやらないといけないと思っています。

もう今は出遅れたよりも『やってやろう』という気持ちしかない。この代は自分が引っ張って行くつもりなので、怪我して復帰したときにはもう切り替えて覚悟を決めていた」。

彼の目標は高卒プロ入り。全国高校サッカー選抜大垣では背番号10を付け、そのサッカーセンスを存分に披露。決勝の仙台育英戦では高速の重心移動からのフェイントでDF2人をぶち抜いて、角度のない位置から左足でニアを打ち破る強烈な一撃を沈め、スタンドで見ていたプロのスカウト達を唸らせた。

「この大垣でちゃんと結果を残すことで福重先生にも『スカウトの人がちゃんと観に来てくれているから、ちゃんとアピールしてプロになる道を掴みとって欲しい』と言われました」。

悔しい思いをした昨年から、幸先のいいスタートを切った高校ラストイヤー。自分の夢を叶えるために走り出した、『遅れて来た古都のタレント』に注目だ。

※スパイクインタビューは、動画をご覧ください。
 

“プロのスカウトが注目する”現役高校生がスパイクへのこだわりを語りつくす!VOL6 後半編に続く。

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ユース年代の豊富な知識を買われ、『ユース教授』と称されている安藤隆人が、未来の日本代表選手達のスパイクへのこだわりを直撃取材。 http://king-gear.com/feature_articles/150