イニエスタ、ビジャ、ポドルスキが勢揃いしたヴィッセル神戸、アメリカで初の公開練習に潜入取材
現在、Jリーグのクラブ初のアメリカでのプレシーズンツアーを実施しているヴィッセル神戸。1月26日(土)に、ツアー初の公開練習を実施しました。イニエスタ選手、ポドルスキ選手、新加入のビジャ選手など世界的スター選手を擁するチームのシーズンに向けたトレーニングの様子をレポートします。
澤 良憲
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2019/01/30
ミーティングを行うヴィッセル神戸の選手たち ロサンゼルスの近郊、オレンジカウンティ・グレートパークを中心に1月24日から2月5日トレーニングツアーを行なっているJ1所属のヴィッセル神戸。
アメリカ滞在初の週末となる本日、現地のファンに向けた公開練習を実施しました。晴天の中行われたトレーニングには、練習場には100人以上を超すサッカーファンが詰めかけ、大いに賑わいを見せていました。
FCバルセロナやスペイン代表のユニフォームが多く見られたましたが、中にはヴィッセル神戸のユニフォームを身につけたファンの姿も。ファンはフィールドに選手が入場するたびに大きな声援を送っており、中でも、アンドレス・イニエスタ選手、ダビド・ビジャ選手、ルーカス・ポドルスキ選手への声援は別格。
練習に備えるイニエスタ選手
練習中に笑顔が溢れるビジャ選手とポドルスキ選手
選手たちは軽いフィジカルメニューをこなした後、それぞれ2組に分かれてオフェンスのトレーニングを行いました。この練習はゴール手前のシチュエーションを想定し、FWとMFが交互にパスを回しあい、右サイド、左サイドそれぞれからの連携強化を図っていました。
シュートを決める那須大亮選手
パスを受ける山口蛍選手
注目は、もちろん元スペイン代表同士のイニエスタ選手とビジャ選手のコンビワーク。早いパス回し、そして、FWビジャが放つ鋭いシュートは、練習を見学しているファンを魅了しました。
イニエスタ選手とビジャ選手のコンビネーション
今日の気温は最高28度。比較的早いピッチで練習を進める選手たちの額には汗がにじみ、練習後、ポドルスキ選手がボールに腰掛けるシーンも見られましたが、イニエスタ選手は涼しげな表情で次の練習へ向かいます。
ボールに腰掛けるポドルスキ選手
涼しい顔で次の練習フィールドに移動するイニエスタ選手
軽い休憩を挟み、フットサルのような少人数でゲーム形式のトレーニングを実施。先ほどの練習とは違い、選手たちはオフェンスとディフェンスを行います。イニエスタ選手とポルドスキ選手が同じ組になり、ビジャ選手と競り合うシーンも見られました。
ピッチ上で会話するイニエスタ選手、ビジャ選手
ドリブルでディフェンスの網をくぐるイニエスタ選手
新加入のビジャ選手は新しいチームメートとの連携を高めるため、積極的にパスを回し、また自身が受けたボールは瞬時にシュートするなど実戦を見据えたパフォーマンスを展開していました。
パスを回すビジャ選手
ヴィッセル神戸は、新しいチーム作りの最中。
1月25日(金)に行われたプレスカンファレンスにて、フアン・マヌエル・リージョ監督が「とても重要なプレシーズンになるし、MLSのチームと試合ができるのは貴重な体験」とコメントしたように、このアメリカツアーは新しいフォーメーションや戦術を試すには最適な機会となるでしょう。
記者会見の様子
そして、ヴィッセル神戸の動向に注目するのは日本だけではありません。プレスカンファレンスにはスペイン語メディアも駆けつけ、ヴィッセル神戸のアメリカツアーは現地ラテン系ファンにも広く知れ渡っています。実際、本日の見学者の中にはラテン系の熱狂的なサッカーファンたちが多く見られました。
練習後ファンと触れ合う那須大亮選手
ファンに応じる山口蛍選手
ボールにサインを書くリージョ監督
ヴィッセル神戸はこれから、MLS(メジャーリーグサッカー)に所属する1月28日にコロンバス・クルーSC、31日にロサンゼルスFC、2月2日にトロントFC、同5日にオレンジカウンティSCと試合を行う予定です。
2019シーズンを控えるチームの躍進に期待が高まります。
(日程は全て現地時間)
取材/写真 YOSHI SAWA
取材協力/ヴィッセル神戸