
英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.44「ありがたきしあわせ編」
昔のスーパースター、特にマラドーナ選手や木村和司選手の履いていたスパイクにあこがれ、当時のスパイクを収集し、それらについての情報発信をしていますが、30~40年前の意中のモデルを自力で見つけるのは骨が折れます。最近、スパイクについて情報発信を続けていたおかげで起きた幸運なできごとについて書かせていただきます。

今やSNSをしていないヒトは少数派だと思いますが、私は3年ぐらい前までまったく使ったことがありませんでした。
サッカースパイクの本を書いて、このコラムの担当をさせていただいてから必要に迫られて始めましたが、いまだに使い方に慣れておらず、しばらくチェックしないことも多々あります。
コロナ禍で、せちがらい情報ばかりが目につく昨今ですが、現実逃避も兼ねて何日かぶりにSNSをチェックすると、フォロワーではない方から妙なメッセージが届いていることに気づきました。 どうやら拙書をご覧いただいた方のようで、個人的に連絡を取ってみると、驚くべきスパイクコレクションを持つ方であることがわかりました。
その中には発売当時に購入されたモデルも多くあり、最近になって集め始めた私と違って筋金入りのコレクターであることから「先生」と呼ばせていただいております。
先生は私よりも数歳年配の方で、70年代の世界のサッカー事情も大変お詳しい一方、近年のレジェンドの実使用スパイクまでお持ちでした。 そんな先生のコレクション(巻頭写真)の一部を今回紹介させていただきます。
図1 アディダス・ワールドカップ74
図2 アディダス・WMトップスター
図1,2は74年西ドイツW杯の頃デビューしたモデルです。オークション等でもなかなかお目にかかることができないモデルだと思います。
図3 ジョージ・ベスト選手が愛用したスタイロのシグネチャーモデル
図3はスタイロのスパイクです。先生はジョージ・ベスト選手もお好きで、スタイロ社の他のモデルもお持ちです。
図4 78年アルゼンチンW杯ぐらいまでよく使われていたアディダス・ワールドチャンピョン
図5 82年スペインW杯の頃デビューした3マテリアルソールのWMトップスター
図5は新型のWMトップスターです。同じ型のワールドチャンピョンは見たことがありますが、こちらのモデル名のスパイクは初めて見ました。
図6 82年スペインW杯で多くのフランス代表選手が愛用したアディダス・イベリカ
図6はフランス製のイベリカです。日本でも販売されていましたが、オークションでも見たことがありませんでした。未使用でアッパーの革は今でも非常にやわらかい状態です。
図7 スフィーダのカズ選手の刺繍サイン入りモデル
図8 ラモス選手のアシックス・シグネチャーモデル
ドーハの悲劇の頃の名選手モデルも箱入り未使用状態でお持ちです(図7、8)。 さらに、近年のモデルはレジェンドたちのサイン入り実使用品です。
図9 元ポルトガル代表・デコ選手のサイン入り実使用スパイク
図10 元オランダ代表・ロッベン選手の実使用スパイク
図11 元ポルトガル代表・フィーゴ選手の実使用スパイク
これだけ幅広い時代の貴重なモデルを一挙に拝見できるのはスパイク好きにとって至福の時なのですが、なんとこれらすべてをお譲りいただけることになりました。
こんな幸運にめぐりあえるとは、昔のスパイク好きが高じて、情報発信し続けてよかったなあと思ったしだいです。 先生、ありがとうございます。 これからも大事にさせていただきます。
今回はご紹介できませんでしたが、先生のコレクション中で、もっともびっくりしたモデルの一つが巻頭写真の真ん中下のプーマのスパイクです。 サイズでピンときた方もおられるかもしれませんが、それについてはまたいつか書かせていただきます。
著者 小西博昭の作品はバナーをクリック!

『神に愛された西独製サッカースパイク』
80年代に数々の伝説を生んだサッカー界のスーパースターを足元から考察した論考。
◆小西博昭オフィシャルブログhttps://maradonaboots.com/
サッカースパイクの本を書いて、このコラムの担当をさせていただいてから必要に迫られて始めましたが、いまだに使い方に慣れておらず、しばらくチェックしないことも多々あります。
コロナ禍で、せちがらい情報ばかりが目につく昨今ですが、現実逃避も兼ねて何日かぶりにSNSをチェックすると、フォロワーではない方から妙なメッセージが届いていることに気づきました。 どうやら拙書をご覧いただいた方のようで、個人的に連絡を取ってみると、驚くべきスパイクコレクションを持つ方であることがわかりました。
その中には発売当時に購入されたモデルも多くあり、最近になって集め始めた私と違って筋金入りのコレクターであることから「先生」と呼ばせていただいております。
先生は私よりも数歳年配の方で、70年代の世界のサッカー事情も大変お詳しい一方、近年のレジェンドの実使用スパイクまでお持ちでした。 そんな先生のコレクション(巻頭写真)の一部を今回紹介させていただきます。


図1,2は74年西ドイツW杯の頃デビューしたモデルです。オークション等でもなかなかお目にかかることができないモデルだと思います。

図3はスタイロのスパイクです。先生はジョージ・ベスト選手もお好きで、スタイロ社の他のモデルもお持ちです。


図5 82年スペインW杯の頃デビューした3マテリアルソールのWMトップスター
図5は新型のWMトップスターです。同じ型のワールドチャンピョンは見たことがありますが、こちらのモデル名のスパイクは初めて見ました。

図6はフランス製のイベリカです。日本でも販売されていましたが、オークションでも見たことがありませんでした。未使用でアッパーの革は今でも非常にやわらかい状態です。


ドーハの悲劇の頃の名選手モデルも箱入り未使用状態でお持ちです(図7、8)。 さらに、近年のモデルはレジェンドたちのサイン入り実使用品です。

図9 元ポルトガル代表・デコ選手のサイン入り実使用スパイク

図10 元オランダ代表・ロッベン選手の実使用スパイク

これだけ幅広い時代の貴重なモデルを一挙に拝見できるのはスパイク好きにとって至福の時なのですが、なんとこれらすべてをお譲りいただけることになりました。
こんな幸運にめぐりあえるとは、昔のスパイク好きが高じて、情報発信し続けてよかったなあと思ったしだいです。 先生、ありがとうございます。 これからも大事にさせていただきます。
今回はご紹介できませんでしたが、先生のコレクション中で、もっともびっくりしたモデルの一つが巻頭写真の真ん中下のプーマのスパイクです。 サイズでピンときた方もおられるかもしれませんが、それについてはまたいつか書かせていただきます。
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『神に愛された西独製サッカースパイク』
80年代に数々の伝説を生んだサッカー界のスーパースターを足元から考察した論考。
◆小西博昭オフィシャルブログhttps://maradonaboots.com/