サムライ協奏曲 #5 16.09.01 アジア最終予選 日本対UAE~「UAEは14人中12人がナイキ。本田、岡崎、吉田、大島。日本の主軸が好むミズノ」~
スパイクから見た、アジア最終予選 日本対UAE。
戸塚 啓
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2016/09/02
主役はナイキでした。9月1日の日本対UAE戦です。
日本を打ち砕く2ゴールをあげたアハメド・ハリルは、ナイキのスパイクを履いていました。もっと言えば、UAEはスタメンの11人中9人がナイキのスパイクを使用していました。後半から出場した3選手も、全員がナイキです。
日本のスタメン+交代選手の使用スパイクでも、ナイキが最多でした。西川周作、森重真人、酒井宏樹、浅野拓磨、原口元気の5人です。ケガで代表に合流できなかった長友佑都がいれば。ナイキ使用選手はさらにもうひとり増えていたことになります。
ナイキに続くのはアディダス。酒井高徳、香川真司、清武弘嗣、それに宇佐美貴史の4選手。後半途中から出場した宇佐美は、ピンク色が特徴的な『アディゼロ』を履いていました。メーカーからするとニューモデルを履いてほしいに違いないですが、彼は軽量が特徴の『アディゼロ』を好んでいるようです。
実はミズノも4人です。吉田麻也、本田圭佑、岡崎慎司のお馴染みの3人に加えて、国際Aマッチ初出場でいきなり先発に抜擢された大島僚太が『モレリアⅡ』を履いているのです。
長谷部誠とダブルボランチを組むパートナーが柏木陽介ならアディダスがひとり、山口蛍ならナイキがひとり増えたのですが、ハリルホジッチ監督はリオ五輪に出場した23歳を先発に指名しました。これでもし金崎夢生がメンバーに選ばれていたら、ミズノが5人になっていたかもしれません。
埼玉スタジアムの記者席から見ていると、岡崎が使用していた『バサラ101MD』が気になりました。黒ベースのスパイクは、逆に目立ちますね。
14人のうちナイキが5人、アディダスとミズノが4人ずつで、合計13人。
残るひとりはキャプテンの長谷部で、こちらはご存じプーマ。『エヴォタッチプロFG』の黒×白×イエローを着用していましたが、僕自身はハイカット部分のイエローに目を奪われていて、岡崎の『バサラ101MD』ほどは「黒いスパイクだ!」という印象を受けませんでした。
それにしても、UAEにホームで負けるとは!
もし、浅野のゴールが認められていたら。彼もナイキのスパイクを履いているので、日本対UAE戦の主役は変わらなかったのでしょう。
写真/清水知良