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松坂大輔投手引退を受け、西武球場前駅でイベントを開催!限定の“18番ホーム“に記念電車が入線

埼玉西武ライオンズに所属する松坂大輔投手の引退を受け、西武鉄道(株)は、最終登板日を記念した企画を西武球場前駅(埼玉県所沢市)で実施した。(写真提供:西武ライオンズ)

Icon fopv vbvqbakadu 白鳥 純一 | 2021/10/29

松坂大輔投手が引退記者会見と、メットライフドームでの最終登板を行った19日。西武鉄道は、松坂投手のこれまでの活躍やファンへの感謝の気持ちを込め、西武球場前駅でさまざまな企画を実施した。

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西武球場前駅では、記念カード付きの入場券が急遽発売されることになり、長蛇の列を作った。

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西武球場前駅の5番ホームに、この日限定で“18番線”が登場。普段は、西武新宿線で活躍しているという20000系電車「L-Train」が入線した。

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車体に松坂大輔投手の写真も描かれた同車両。ホームにはメッセージカードが置かれ、多くのファンが松坂投手への感謝の想いを綴った。

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車内にも敷き詰められたメッセージの数々。

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写真提供:西武ライオンズ

北海道日本ハムとの試合を終え、胴上げされる松坂大輔投手。西武ナインはもちろん、トレードで西武から日本ハムに移籍した木村文紀選手や、横浜高校のOBでもある近藤健介選手、淺間大基選手、髙濱祐仁選手、万波中正選手も輪に加わった。

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「L-Train」の車内には、松坂投手が入団した1999年から、メジャーリーグに移籍する2006年までの「ライオンズニュース」が復刻掲出された。

1999年16勝5敗 防御率2.60(プロ1年目)

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横浜高校を甲子園春夏連覇に導いた松坂投手は、1998年の秋に行われたドラフト会議 で、3球団競合の末に西武ライオンズに入団した。

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開幕前から松坂投手をひと目見ようとするファンが各地に押しかけ、 「松坂フィーバー」を巻き起こした。

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4月7日の日本ハム戦(東京ドーム)で、プロ初先発初勝利を挙げると、4月27日のロッテ戦ではプロ入り初完封で2勝目をマーク。前回の対戦で黒星を喫した黒木投手にリベンジを果たした。「リベンジ」は、1999年の流行語年間大賞も獲得。

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5月16日にはオリックスのイチロー選手と初対決では、3打席連続三振に討ち取り、「自信から確信に変わりました」と語った松坂投手は、その後も順調に白星を積み重ねた。

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ルーキーながら、シドニー五輪のアジア最終予選にも出場。完投勝利(チャイニーズタイペイ)を挙げた。

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松坂投手はルーキーながらも16勝(5敗)を挙げて最多勝、ゴールデングラブ賞とベストナインなどのタイトルを総なめにし、新人王にも輝いた。

2000年14勝7敗 防御率3.97(プロ2年目)

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球団初の10代での開幕投手を務めた2000年シーズンも、2戦目(4月7日)に初勝利を挙げた。

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2年目のシーズンも14勝(7敗)をマークした松坂投手は、2年連続の最多勝と、初の最多奪三振のタイトルを獲得した。

2001年15勝15敗 防御率3.60(プロ3年目)

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2001年も15勝(15敗)の成績をあげた松坂投手は、高卒新人としては史上初の新人からの3年連続最多勝を獲得。沢村賞も受賞した。

※その他に、最多奪三振、ベストナイン、ゴールデングラブも受賞

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2001年からスタートした「マンデーパリーグ」(月曜日開催)の告知ポスター。2005年まで開催された。

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8月には、早くも10勝を挙げた松坂投手。

2002年6勝2敗 防御率3.68(プロ4年目)

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春樹新監督を迎え、ユニフォームも刷新した2002年のライオンズは、圧倒的な強さを見せつけて4年ぶりのリーグ優勝を果たした。

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2002年の開幕戦の告げるライオンズニュース。

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万全の調整で開幕を迎えた松坂投手だったが…。

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松坂投手も開幕から6連勝と、順調な滑り出しを見せた
が、5月13日の大阪近鉄戦で右肘を痛めて戦線離脱。日本シリーズでも本来の投球を見せられぬまま、不本意なシーズンを過ごすこととなった。

2003年16勝7敗 防御率2.83(プロ5年目)


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「松坂世代」の大卒入団選手がルーキーとして活躍した2003年、松坂投手は16勝を挙げて復活。

チーム打率.297、100打点カルテットという驚異的な数値を残した福岡ダイエー(当時)の『ダイハード打線』に対しても、安定した投球を見せた。

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2003年5月には、自身3度目の月間MVPを受賞
(1999年7月、 2002年4月にも受賞している)

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思うような活躍ができなかった前年の鬱憤を晴らすかのように、 連勝を重ねた。

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連勝を10に伸ばした松坂投手。シーズン前半の6月で、早くも10勝に到達した。

2004年10勝5敗 防御率2.90(プロ6年目)

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2004年は、最優秀防御率と、ゴールデングラブ賞を獲得。夏に行われたアテネ五輪にも参加し、銅メダルも手にした。

西武ライオンズは、シーズンを2位で終えたものの、プレーオフと日本シリーズを勝ち抜き、リーグ優勝と日本一に輝いた。
(※当時は、プレーオフの順位がシーズン最終順位だった)

2005年:14勝13敗 防御率2.30(プロ7年目)

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2005年に14勝を挙げた松坂投手は、翌
2006年のシーズン開幕前に行われたワールドベースボールクラシック(WBC)の日本代表に選出。 エースとして3勝を挙げる活躍で、MVPを獲得し、“世界一”に貢献した。 

2005年は最多奪三振、ゴールデングラブも受賞

2006年:17勝5敗 防御率2.13 (プロ8年目)

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2006年6月には、プロ入り通算100勝を達成。191試合目の登板は、ドラフト制度導入以降の最速タイ記録だ。

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写真提供:西武ライオンズ

その後、ポスティングを経てボストン・レッドソックスに移籍。2007年には、ワールドチャンピオンを手にするなど活躍したが、その後は長きにわたって故障に苦しむことに…。

2020年に復帰した古巣の埼玉西武ライオンズで、選手生活に幕を下ろすこととなった。

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写真提供:西武ライオンズ


松坂大輔投手 通算成績 

NPB通算:114勝65敗 防御率3.04
MLB通算:  56勝43敗 防御率4.45
日米通算:170勝108敗  防御率3.53


12月4日(土)にメットライフドームで開催される「LIONS THANKS FESTA2021」では、松坂投手の引退セレモニーも実施されることが決まった。

引退会見では、「改めてファンの皆さんへの想いを伝えたい」と語った平成の怪物は、どのような言葉を残してグラウンドに別れを告げるのだろうか。

【取材協力】
西武鉄道株式会社  
株式会社西武ライオンズ