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東芝BL・ワーナー・ディアンズが語る“家族感”の強さがもたらしたリーグワン優勝 「強いチームとの対戦を楽しめた1年」

東芝ブレイブルーパスの劇的な優勝で幕を下ろしたリーグワンの表彰式が都内で行われ、東芝BLの優勝に貢献し、2季連続のベスト15に選出されたワーナー・ディアンズ選手が囲む取材に応じ、受賞の喜びを語った。

Icon fopv vbvqbakadu 白鳥 純一 | 2024/06/09

――まずは優勝おめでとうございます。今季のリーグワンは全体のレベルが上がっているように感じましたが、グラウンドでプレーされたワーナー・ディアンズ選手(以下、ディアンズ選手)の印象を聞かせてください。


ディアンズ選手:今シーズンはタフな試合続きでしたし、去年よりレベル上がっているように感じました。海外から来た色々な選手がリーグワンでプレーするようになりましたし、練習や試合で強さに磨きをかけた選手がどんどん出てくるようになった。さまざまなコーチやトップレベルの選手から学んだことが、選手それぞれの成長にもつながっているのかなと思います。

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――今季の東芝BLにはシャノン・フリゼル選手とリッチー・モウンガ選手が加入しました。2選手の加入がワーナー・ディアンズ選手の成長にもつながった点がありますか?


 ディアンズ選手:そうですね。バックスの選手たちがリッチーから学んで成長した部分とかはあったと思いますし、僕も二人から色々なことを学びましたけど、それ以外の要素も色々あると思います。

 

――今季のディアンズ選手のプレーからは「チームを引っ張る意識」を感じました。


 ディアンズ選手:自分の仕事をやってチームに貢献することを考えていました。 “チームを引っ張る”ことをそこまで強く意識したわけではありませんが、まずは自分の仕事をしっかりやって、良い結果に繋げることを考えてプレーしました。


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――東芝BLが優勝を手にすることができた要因はどの辺りにあると思いますか?


ディアンズ選手:今季の東芝BLはとても“家族感”の強いチームでした。優勝に向かってチームが一つになることで、それぞれがチームのために頑張れるような感じもありましたし、家族のような深い関係だからこそ、タフな状況でも勝利を掴める。家族のような関係が強さの理由だと思います。

 

――家族のような関係は、これまでのチームと大きく変わった点ですか?

 

 ディアンズ選手:僕が東芝を選んだ理由も“家族のようなチームカラー”でしたし、元々あるものだと思いますが、今季は一緒にプレーしているお互いの関係がより深まったような気がします。

チームとしての繋がりが深まり、優勝するためにそれぞれのやるべき仕事が理解できていたのかなと思いますし、オンとオフの切り替えがしっかりできていた。そういった点が優勝につながっていると思います。

 

ーーワーナー・ディアンズ選手は、通経済大学付属柏校を経て東芝BLに入団されました。チームに入団を決めた時の思い出があれば聞かせてください。


 ディアンズ選手:最初に東芝BLの練習見学に来た時に、楽しそうにチームミーティングをしていた光景がとても印象に残っています。選手たちがたくさん話し合っていて、家族のような絆の深さを感じました。ミーティングの前に音楽を流して、それに合わせてダンスをしている人もいましたし、オン・オフを切り替えながら楽しそうにプレーしている姿が印象に残りました。

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ーー海外挑戦の噂もありますが、来年も東芝BLでプレーされるのですか?

 

ディアンズ選手:ゆくゆくは海外のラグビーを経験したいと考えていますが、現状はまだ日本でプレーしながら海外で戦えるレベルに自分を磨き上げていく感じかなと。チャンスがあれば、将来的には海外でラグビーを経験したいなと思っています。


――もう既に海外で十分通用しそうな印象を感じますが?

 

ディアンズ選手:日本の高校を卒業した後にリーグワンに入っているのでわからない部分もありますが、例えばヨーロッパのリーグはシーズンも長く、コンタクトのレベルも凄まじい。強靭なフィジカルが求められるチームラグビーをやっている。 通用するための身体作りはまだまだ必要だと思います。 


 ――リーグ終了後は日本代表の活動も控えています。


ディアンズ選手:今シーズンはトップのチームと戦える試合が多かったですし、パシフィックネーションズカップにも参加させてもらって、強いチームとの戦いをすごく楽しめたシーズンでした。

 

(日本代表HCの)エディさんが、色々な選手を合宿に誘っていて、その中には代表の経験が浅い選手も含まれていると思います。僕も経験のある方ではありませんが、俺も色々な選手と話し合って、新加入の選手を支えていきたいですし、自分自身も経験を積んでいきたいです。

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――シーズン前の目標は優勝とMVP獲得だったと思うのですが、今季を振り返ってみていかがでしょうか?


ディアンズ選手:そうですね。MVPは取れませんでしたが、リーグワンで優勝することができてとても嬉しいです。

 

(今季のMVP獲得した)リッチー・モウンガが同じチームに来たのですごく難しいかもしれませんが、(今季逃した)MVPに向けて、自分自身はまだまだ成長しないといけないなと思います。