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松井秀喜の本塁打に松坂大輔も「音がヤバい」と驚愕「高校野球女子選抜対イチロー選抜」4度目の開催

「SATO presents高校野球女子選抜対イチロー選抜」の試合が9月23日に東京ドームで行われた。イチロー氏の野球普及に対する思いから2021年に初開催された試合は今年で4回目を迎え、イチロー氏が率いるKOBE CHIBENには松坂大輔氏に加えて松井秀喜氏も初参戦。試合後には3氏が取材に応じ、イベントを振り返った。※トップ画像撮影/井本佳孝

Icon fopv vbvqbakadu 白鳥 純一 | 2024/10/20

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撮影/井本佳孝

ーー引退された後は、ユニフォームを着る機会がなかなかないように思うのですが、改めてこのような形で自分のユニフォーム姿をご覧になられてみた印象はいかがでしょう?

松井:あまり自分としてはわからないので、みなさんのご感想にお任せします。

――試合の前日に帰国されたそうですが、アメリカでは練習をされてきたのでしょうか?

松井:一応、試合の2〜3週間ぐらい前から身体を動かしてきましたが、結局怪我をしてしまいました。

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筆者撮影

ーー東京ドームの打席に入るのは、2004年に行われたヤンキースの開幕戦以来したではないかと思いますが、久々に見る光景に変化はありましたか?

松井:どうですかね。景色は変わってないような気がしますけど……。昔のことですからあまり覚えていないです。

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筆者撮影

――試合の途中から3塁手として出場されました。かつての本拠地で「4番サード 松井」というアナウンスをお聞きになられたご感想は?

松井:そのアナウンスを聞いたら「もうこれは長嶋茂雄になりきるしかないな……」と。そのつもりでいましたけど、「打球は来ないでくれ」とそれだけを祈っていました。1回ボールが飛んできましたが、正面だったのでよかったです。

――久々の東京ドームで放った本塁打の感想を聞かせてください。

松井:「本塁打を打ちたい」と思って、小さい時からやってきましたし、やっぱりいいですよね。

――狙って打ったのは久々じゃないですか?

松井:狙ったわけではなく、少し意識しただけです。

――ベンチに戻った後、イチローさんと抱擁されましたが、ご感想はいかがでしょう?

松井:「気持ちよかった」って言った方がいい?(笑)「良いシーンだったんじゃないかな」と自分で勝手に思ってます。

ーーイチローさんさんとハグしたご経験は?

松井:ないでしょう(笑)

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撮影/井本佳孝

続けて松坂大輔氏が取材に応じ、年々レベルアップする女子野球選手や、松井選手の本塁打の印象を語った。

――まずは今日の「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」の試合を振り返ってみていかがでしょうか?

松坂:毎年思うんですけど、今年は1番幸せな気持ちにさせてもらいました。イチローさんと松井さんの揃うグラウンドに立てて、2人の背中を見ながらプレーができる。

僕としても「こんな幸せなことはないな」と思いましたし、まさかこれだけたくさんの人が観戦に来てくださるとは……。ちょっと想像していなかったので、驚きました。

――今年の女子高生選抜チームの印象を聞かせてください。

松坂:ビックリしました。

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筆者撮影

――守備の場面では、女子選手がレフトオーバーの打球を放つシーンもありました。

松坂:「左バッターに頭を越されることはない」と思っていたので、少し前の方で守っていたんですけど、思った以上に打球が遠くに飛んできまして。イチローさんも「点を取られてスイッチが入った」と話していましたが、僕も初回の攻撃を見て「本当に今年のチームはヤバいぞ……」と思って。

(3失点の)初回は「これは本当に何点取られるんだろう……」と思うぐらい、女子の選手たちが全くイチローさんの速球に対して屈していなかったことが印象に残りました。

――それだけ女子選手のレベルが上がっているということですか?

松坂:年々レベルが高くなっていることを感じます。昨年も同じように感じましたけど、今年もさらにそれを強く感じました。

今年は「合宿をしてからこの試合に臨んだ」と聞きましたし、「女子の選手で投げられる人が少ない」という130キロくらいのストレートを打ち込んできたそうなので……。

試合の序盤から「イチローさんにどう食らいついていくか」を考えながら、照準を合わせてきたところを見せつけられました。凄かったです。

――「来年は松坂投手の登板も……」というお話もございましたが、松坂大輔投手の出場も期待していいんでしょうか?

松坂:今年も「1人でも投げられたら……」と思って準備しましたが、8月の初旬に肩を怪我してしまって。改めてイチローさんにも言われたので、来年は少しでも投げられるような状態を整えて、試合に臨めたらと思っています。

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筆者撮影

――初出場の松井さんとのお会いするのはいつ以来ですか?

松坂:僕がMLBのマイナーでリハビリを兼ねた登板をした時に、レイズにいる松井さんと対戦しました、電話ではそれからお話したこともありますが、顔を合わせるのは多分それ以来です。松井さんが引退し、コーチをやられるようになってからはお会いしていないと思います。

――9回は松井さんに本塁打が生まれました。

松坂:(打球の)音が「ヤバいな……」と思って、聞いた瞬間に「スタンドに入ったな」と思いましたし、打球がどこに飛んでいるのかは見えませんでしたが、球場の「ワー」という大歓声や、球場の盛り上がりも凄かったです。

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筆者撮影

――松井さんの前を打つ3番打者を任されていました。

松坂:まさか自分に打席が回ってくるとは思ってなかったですが、僕が「松井さんに繋いだら、盛り上がるんじゃないかな……?」と感じていたので、最後の打席はプレッシャーがありました。。でも、想像以上の結末で……。改めて松井さんの凄さを感じました。

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筆者撮影

――女子選抜のみなさんの印象を聞かせてください。

松坂:試合に出ていると、選手のみなさんの思いの強さは感じさせられます。聞くところによると、「この試合に出たい」と思ってくださる選手もいると聞きますし、女子選手のモチベーションになってくれていることが嬉しいですし、自分自身も「頑張りたい」という気持ちになれる。女子選手の皆さんには感謝の思いです。