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中日ドラゴンズドラフト4位/【石伊雄太(いしいゆうた)】日本生命

日本生命の石伊雄太捕手は、中日ドラゴンズにドラフト4位で指名された。※イラスト/vaguely

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2024/11/30

プロフィール

名前:石伊雄太(いしい・ゆうた)
ポジション:捕手
投打:右投げ右打ち
出身:三重県
生年月日:2000年8月18日
身長/体重:179㎝/83kg
経歴:宮ノ上小(尾鷲少年野球団)ー尾鷲中(伊勢ボーイズ)ー近大高専ー近大工学部ー日本生命

選手としての特徴

日本生命所属の石伊は、強肩を最大の武器とするプロ注目の捕手である。179cm/83kgという体格を活かしたパワフルな守備が特徴で、特に二塁への送球は1.9秒を切る正確なスローイングを持つ。これはプロでも稀に見る速さであり、守備面での存在感は群を抜いている。

遠投115mという肩の強さだけでなく、リード面でも洞察力や判断力を発揮し、投手陣の信頼を勝ち取っている。

また、打撃力も兼ね備えており、特に大学3年時には打率.383/12打点/2本塁打の成績を収め、MVPを獲得。攻撃面でもチームの中心選手として活躍した。社会人時代には23年秋の選手権・2回戦の東京ガス戦で2ラン本塁打を放つなど大舞台でも活躍できるポテンシャルを持つ。

強肩強打の捕手として将来性が高く、即戦力として期待される選手である。

球歴

三重県尾鷲市出身の石伊は、小学校4年生のときに軟式野球を始め、早くから捕手として活躍していた。中学生時代には硬式野球チーム「伊勢ボーイズ」に所属し、本格的に捕手としてのスキルを磨く。この時期に、リードやスローイング技術を学んでいった。

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イラスト/vaguely

高校での活躍

近大高専に進学後、1・2年時の夏の大会ではベンチ外となる悔しい経験をしたものの、2年生の秋からは正捕手の座をつかみ、チームの主力として活躍を始める。3年時の夏の三重大会では3番・捕手として全2試合に出場。惜しくも2回戦で敗退したが、3-4で敗れた相河高校戦ではリリーフとして3回2/3を無失点で抑えるなど、持ち前の野球センスを十二分に示した。

東海大会や甲子園には出場経験がなかったものの、主に正捕手としてチームを支える存在であった。

大学での活躍

高校を卒業後は、近大工学部に進学。1年生の春から試合に出場するなど、早くからその実力を認められていた。1年秋には正捕手としてレギュラーの座を確保し、打率.256と安定した成績を残す。この年にベストナインに選ばれると、以後捕手として3回、外野手として1回同賞に選出される。

2年秋には一時的にライトとしても起用され、器用さやユーティリティさを見せる。翌年には再び捕手に復帰。3年春からは4番打者として打線の中核を担い、チームに欠かせない存在となった。

近大での成績は目覚ましく、7シーズンにわたって計69試合に出場。打率.339/8本塁打/65打点を記録した。特に3年秋のシーズンでは打率.383/12打点/2本塁打という圧倒的な成績を収め、MVPに輝いている。また、チームをリーグ優勝に導くなど充実のシーズンを送った。

大学代表候補にも選ばれ、侍ジャパンの大学代表合宿に参加するなど、全国的にも注目されるようになった。4年時には明治神宮大会にも出場し、全国の舞台でもその実力を証明。リーグ通算での安定した打撃成績と卓越した守備力により、プロからの注目も集める存在となった。

社会人での活躍

大学卒業後は、社会人野球の名門・日本生命に入社し、1年目から8番・捕手としてレギュラーの座を獲得する。夏の都市対抗野球大会では、JR東北戦で全国大会初出場。センター前ヒットを2本放つなど、上々のデビューを飾った。

秋の社会人日本選手権ではベスト4進出に貢献し、東京ガス戦では2点本塁打を放つ。全国の大舞台で公式戦初本塁打を記録し、プロのスカウトからも大きな注目を浴びた。それ以外の試合では打撃面で波があり、打率.143と低迷したものの、守備面での貢献と本塁打による存在感は大きく、即戦力としての評価を高めた。

強肩捕手としての守備力は既にプロレベルと評されており、これからの飛躍が楽しみな選手である。

出場成績

高校での成績

2016年夏の三重大会:1回戦敗退
2016年秋の三重大会:4位
2017年春の三重大会:優勝
2017年春の東海大会:1回戦敗退
2017年夏の三重大会:準々決勝敗退
2017年秋の三重大会:2回戦敗退
2018年春の三重大会:2回戦敗退
2018年夏の三重大会:2回戦敗退

大学での成績

2019年春季リーグ戦:1位(打率.273/22打数6安打/本塁打1)
2019年秋季リーグ戦:2位(打率.256/43打数11安打/本塁打1/ベストナイン)
2020年春季リーグ戦:中止
2020年秋季リーグ戦:2位(打率.425/40打数17安打/本塁打0/ベストナイン)
2021年春季リーグ戦:3位(打率.318/44打数14安打/本塁打1)
2021年秋季リーグ戦:1位(打率.383/47打数18安打/本塁打2/MVP・ベストナイン)
2022年春季リーグ戦:1位(打率.300/30打数9安打/本塁打1/ベストナイン)
2022年秋季リーグ戦:1位(打率.387/31打数12安打/本塁打2/ベストナイン)

※記事内の情報は配信時点の情報です(2024年11月現在)