発起人Kの独り言・特別編「わたしが人生で出会った、二人の恩人」
ちょっと感傷的になりがちな季節の空気にのっかって自分の人生を回想してみるに、この御方と出会ってなければわたしの人生、だいぶ違うものになっていました。ひとりはセルジオ越後師匠。もう一人はバラさんこと榊原信行さんです。
金子 達仁
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2016/12/07
12月です。師走です。普段は雑用を小僧に任せてふんぞりかえっているお師匠サマだって走っちゃうぐらい忙しい季節です。
師匠といえば、セルジオ越後。
ちょっと感傷的になりがちな季節の空気にのっかって自分の人生を回想してみるに、この御方と出会ってなければわたしの人生、だいぶ違うものになっていました。
そもそも、日本を飛び出してスペインに行こうなんて思わなかっただろうし、一度は決断したものの、やっぱり怖くてウジウジしていた時に「絶対に行くべきだ」と背中を押してもらえなかったら、あのまま『サッカーダイジェスト』の編集部に残っていたかもしれない。
というわけで、人生前半戦における最大の恩人はセルジオ師匠なわけですが、だとすると、中盤戦から現在にいたるまでの恩人というかもっとも影響を受けた人は誰か。
考えるまでもない。バラさんこと榊原信行さんです。
初めてお話をさせていただいたのは、確か2004年、テレビの企画で高田延彦さんと行ったブラジルだったと思うのですが、以来、PRIDE運営会社の社長としてのバラさん、FC琉球のオーナーとしてのバラさん、さらには新たな格闘技イベント『RIZIN』の主宰者としてのバラさんと、いろんな榊原さんとお付き合いさせていただいてきました。
わたしが榊原さんに惹かれる最大の理由、それは奇想天外というか天衣無縫というか、常識に縛られない発想力と行動力にありました。
なにしろ、PRIDEを手放し、JFLで最下位を争っていたチームのオーナーになるや否や、最初に出てきたアイデアが「改革をするにせよ、何かしらの目玉がないとダメですよね。トルシエ、呼べませんか」でしたから。
当然、こちらは絶句。当時はまだトルシエの知名度は抜群で、J1のチームの中にも監督候補としてリストアップしているところがあったと聞きます。でも、バラさんは思いつくや否やアポを取り、フランスに飛び、条件面でははるかに上回るJ1のライバルを退けて元日本代表監督をゲットしてしまいました。
そっか、発想にリミットをかまさないことが大事なんだ――。
いま、我らが『キングギア』では日本を、ひょっとしたら世界中を驚かせるようなイベントを創設すべく、いろんなところと交渉を進めているのですが、それもこれも、すべては榊原さんとの出会いがあったから。榊原さんが何を考え、どう行動したかを近くで見させてもらったから。
というわけで、わたし個人にとっても、それから『キングギア』にとっても榊原さんは恩人であると勝手に決定づけさせていただくとして――。
12月は、『RIZIN』の月でもあります。
高校時代までサッカーに没頭し、FC琉球のオーナーとしてサッカー界のいろいろな部分をご覧になったバラさんが、満を持して立ち上げた総合格闘技のイベントです。
「テニスにはウィンブルドンがある。たとえイギリス人が勝てなくても、世界中が憧れてくれることで、イギリス人の自尊心が満たされるイベントがある。だったら、総合格闘技にはRIZINがある――そう言ってもらえるようなイベントにしたいんですよね。その数日間だけは、世界中のファン、関係者の視線が日本に釘付けになるような」
つまりは、ニッポンを世界の真ん中に、ということ。
こんなことを考えるスポーツ関係者、わたしの知る限りバラさんしかいません。
そのバラさんから、先日、メールが届きました。
「今年もRIZIN開催しますので、できるだけ情報拡散のご協力を(笑)」
あのね、ウチらが何かしたところでたかが知れてますし、大手メディアもバンバン取り上げてるじゃないっすか――と思わないこともないのですが、バラさんから頼まれてしまったら断れません。微力ながら、できるかぎりのことはしなくては。
ということで、これを読んでいる読者のみなさん。よろしければRIZINが行われるということ、できるだけ拡散していただければ、と。
それと、これを読んでいる金子塾OBは、心を込めて拡散するように。しなかった輩は今後絶縁します(笑)。
写真 /(C)RIZIN FF/Sachiko Hotaka
師匠といえば、セルジオ越後。
ちょっと感傷的になりがちな季節の空気にのっかって自分の人生を回想してみるに、この御方と出会ってなければわたしの人生、だいぶ違うものになっていました。
そもそも、日本を飛び出してスペインに行こうなんて思わなかっただろうし、一度は決断したものの、やっぱり怖くてウジウジしていた時に「絶対に行くべきだ」と背中を押してもらえなかったら、あのまま『サッカーダイジェスト』の編集部に残っていたかもしれない。
というわけで、人生前半戦における最大の恩人はセルジオ師匠なわけですが、だとすると、中盤戦から現在にいたるまでの恩人というかもっとも影響を受けた人は誰か。
考えるまでもない。バラさんこと榊原信行さんです。
初めてお話をさせていただいたのは、確か2004年、テレビの企画で高田延彦さんと行ったブラジルだったと思うのですが、以来、PRIDE運営会社の社長としてのバラさん、FC琉球のオーナーとしてのバラさん、さらには新たな格闘技イベント『RIZIN』の主宰者としてのバラさんと、いろんな榊原さんとお付き合いさせていただいてきました。
わたしが榊原さんに惹かれる最大の理由、それは奇想天外というか天衣無縫というか、常識に縛られない発想力と行動力にありました。
なにしろ、PRIDEを手放し、JFLで最下位を争っていたチームのオーナーになるや否や、最初に出てきたアイデアが「改革をするにせよ、何かしらの目玉がないとダメですよね。トルシエ、呼べませんか」でしたから。
当然、こちらは絶句。当時はまだトルシエの知名度は抜群で、J1のチームの中にも監督候補としてリストアップしているところがあったと聞きます。でも、バラさんは思いつくや否やアポを取り、フランスに飛び、条件面でははるかに上回るJ1のライバルを退けて元日本代表監督をゲットしてしまいました。
そっか、発想にリミットをかまさないことが大事なんだ――。
いま、我らが『キングギア』では日本を、ひょっとしたら世界中を驚かせるようなイベントを創設すべく、いろんなところと交渉を進めているのですが、それもこれも、すべては榊原さんとの出会いがあったから。榊原さんが何を考え、どう行動したかを近くで見させてもらったから。
というわけで、わたし個人にとっても、それから『キングギア』にとっても榊原さんは恩人であると勝手に決定づけさせていただくとして――。
12月は、『RIZIN』の月でもあります。
高校時代までサッカーに没頭し、FC琉球のオーナーとしてサッカー界のいろいろな部分をご覧になったバラさんが、満を持して立ち上げた総合格闘技のイベントです。
「テニスにはウィンブルドンがある。たとえイギリス人が勝てなくても、世界中が憧れてくれることで、イギリス人の自尊心が満たされるイベントがある。だったら、総合格闘技にはRIZINがある――そう言ってもらえるようなイベントにしたいんですよね。その数日間だけは、世界中のファン、関係者の視線が日本に釘付けになるような」
つまりは、ニッポンを世界の真ん中に、ということ。
こんなことを考えるスポーツ関係者、わたしの知る限りバラさんしかいません。
そのバラさんから、先日、メールが届きました。
「今年もRIZIN開催しますので、できるだけ情報拡散のご協力を(笑)」
あのね、ウチらが何かしたところでたかが知れてますし、大手メディアもバンバン取り上げてるじゃないっすか――と思わないこともないのですが、バラさんから頼まれてしまったら断れません。微力ながら、できるかぎりのことはしなくては。
ということで、これを読んでいる読者のみなさん。よろしければRIZINが行われるということ、できるだけ拡散していただければ、と。
それと、これを読んでいる金子塾OBは、心を込めて拡散するように。しなかった輩は今後絶縁します(笑)。
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写真 /(C)RIZIN FF/Sachiko Hotaka