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本田千尋の『フロム・トレーニングセンター』vol.7 ”スクーター好き”のGKマヌエル・ノイアーが履くアディダス『ACE 16.1 PRIMEKNIT』

金子塾卒業生にして、現在はドイツに拠点を置くスポーツライター本田千尋のちょっと変化球な企画。ブンデスリーガのスターはどんな音楽で気持ちを高め、どんなクルマで移動時間に鋭気を養い、そしてどんなスパイクで闘っているのか。トレーニング・センターからのダイレクト・レポートをお伝えします。  

Icon img honda600 本田 千尋 | 2017/01/18
スパイク画像/清水知良

スポンサー泣かせの世界最高GK。アウディの提供に、昨夏はバイエルンの15選手が600PS以上をチョイスする中、マヌエル・ノイアーが選んだ『アウディ RS 6 アバント パフォーマンス』は605PSと、さらに頭一つ抜ける。193cmの巨体にピッタリだ。  

しかしドイツ代表GKは、どちらかと言うと、スクーターに乗る方が好きなのだという。  

「クルマよりも、ベスパでパン屋とか肉屋に行く方がリラックスできるね」  

どっしりとした体躯を乗せて、ミュンヘンの街を駆ける『ベスパ PX』。ペシャンコにならないのだろうか。天気が良ければ、ゼーベナー・シュトラーセの練習場にも“愛車”で通う。その頃『アウディ RS 6 アバント パフォーマンス』は車庫で眠っている。

 
2014年の夏にはブラジルW杯を制して世界王者となった。合宿地カンポバイアで流れた“非公式応援ソング”は、ドイツの歌姫『Helene Fischer』の『Atemlos durch die Nacht』。深く伸びやかな歌声を聴いてリラックスしては、7度、戦地に赴いた。  

昨年のEUROでは無失点のまま準々決勝に進出する。PK戦にもつれたイタリア代表との激闘。アディダス『ACE 16.1 PRIMEKNIT SILBER METALLIC』を履いた。闇夜に輝く銀色のスパイク。9番目のキッカー、ダルミアンのPKをセーブして、死闘に終止符を打った。

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