
音楽と周囲の音が調和する!新感覚イヤホン『nwm GO』の魅力と可能性
イヤホンは今や日常生活に欠かせないアイテム。最近では用途に合わせて選べる多彩なモデルが登場し、シーンごとに使い分ける人も増えている。そんな中、今回注目するのは「耳をふさがないイヤホン」。従来のイヤホンとは違うメリット、安全性について語りたい。※トップ画像撮影/松川李香(ヒゲ企画)

耳をふさがない新感覚イヤホン「nwm GO」の魅力って?
“イヤホンをつけると周囲の音が聞こえにくくなる”という常識を覆す新しいイヤホンが登場した。NTTの技術を活用した「耳スピ」シリーズの最新モデル「nwm GO」は、耳をふさがない革新的な設計を採用し、従来のイヤホンとは異なるリスニング体験を提供してくれる。

一見すると、左右がつながった一般的なワイヤレスイヤホンのように見える。しかし、装着すると、耳の穴が完全に塞がることはなく、周囲の音が100%聞こえるという驚きの体験ができる。イヤホンをつけているにもかかわらず、まるで何もつけていないかのような開放感。通常のイヤホンやヘッドホンは外部の音を遮断することで、音楽や通話に集中できるように設計されているが、「nwm GO」はまったく異なるアプローチを採用しており、外部の音を聞きながら同時に音楽を楽しむことができる。
「nwm GO」はアウトドアやワークアウトなどのアクティブな活動とも相性抜群なモデルだ。重さは約20gと軽量で、長時間の使用でも負担になりにくい。IP55の防水・防塵性能を備えており、汗や雨にも強い。さらに首の後ろに回るネックバンドは柔軟性に優れたデザインで、ジョギングやウォーキングなどの動きにもフィット。激しく動いてもズレにくく、快適に使用できる。そして一度の充電で最大約10時間の連続使用が可能。通勤や通学、アウトドアやスポーツなど、長時間の利用も安心して使える。
周囲の音を聞きながら、自分の世界も楽しめる新しいリスニング体験
実際に使用してみると、周囲の音がそのまま聞こえるため、完全に外の世界とつながったまま音楽を楽しむことができた。例えば、オフィスでの作業中、通常のイヤホンでは周囲の音が遮断され、上司や同僚に呼ばれても気づけなかったという経験がある人も多いだろう。また通勤時であればイヤホンをしたままだと、電車の車内アナウンスや遅延情報を聞き逃してしまうこともある。しかし、「nwm GO」は音楽を楽しみながら周囲の音をしっかり拾うため、こうした心配は無用。仕事や家事をしながらでも安心して“ながら聞き”が叶う。
また私はテニスタグラマーとして「テニス」の魅力を日々発信していていて、プレイヤーとしてもよくテニスをしている。そこで「nwm GO」を着用して壁打ちをしてみたところ、日常の環境音と自分の流している音楽が同時に聞こえる新しい感覚を体験できた。ただ動きが大きいためか、イヤホンがズレてしまったり、少し周囲の音を拾いすぎて音楽の細かい部分が聞き取りにくいように感じられた。そのため、ウォームアップのランニングやウォーキング時に試してみると、ウォーキング時では振動の音が気になることなく、音楽も楽しみながら使用できた。ネックバンドがしっかりとフィットし、動いてもズレたり外れたりすることがないため、快適な装着感があった。安定感と快適性のバランスが絶妙で、日常生活でのアクティブシーンでは頼れる存在となるだろう。次作にはテニスのような大きな動きをしても周囲の音と音楽が聞き取りやすいモデルが発売されることを期待したい。
「ながら聞き」を求める人にぴったり

私は普段、気分やシチュエーションに応じて複数のイヤホンやヘッドホンを使い分けているが、「nwm GO」はこれまでになかった“ながら聞き”に特化したイヤホンとして、新しい選択肢となった。従来のイヤホンは装着するとある程度周囲の音が遮断され、自分の世界に入り込める感覚がある。それはそれで集中したいときに適しているが、「nwm GO」は周囲をシャットアウトするのではなく、環境の中に溶け込みながら音楽を楽しむことができる。
ウォーキングやランニングのとき、音楽を聴きながら仲間と会話をするのは少しわがままな願望かもしれない。しかし可能ならそうしたいと思い、片耳だけイヤホンをしたりなどしていた。だが今回のイヤホンは、お気に入りの音楽を楽しみながら、必要なときに周囲の音や会話にも自然と意識を向けられる。耳を塞がないと音漏れが気になるかもしれないが、耳元の一定エリアに音がとどまるように設計されているので、その点も問題ない。音楽と日常をシームレスに融合させる「nwm GO」は、イヤホンの新たな可能性を感じさせてくれる一台であった。
街中で感じた「音を聞くことの大切さ」——安全性も考えた新しい選択
最近、「音を遮断することが逆に危険な場合がある」と感じることが増えてきた。特に街中で移動する際、自転車や電動キックボードが車道や歩道を走ることが増え、周囲の音が全く聞こえないと事故に繋がる恐れがある。ほかにも周囲の音を遮断して歩いていると、後ろから接近する自転車のベルや走行音に気づかず、ヒヤッとした経験がある人もいるのではないだろうか。駅のホームや横断歩道など、人や車の流れがある場所では、耳からの情報が安全確認の重要な手段になる。そうした場面では、ノイズキャンセリングで音楽を楽しむよりも、適度に周囲の音を取り入れられることも重要だと感じるようになったのだ。
そんな視点で見ると、「nwm GO」は単なる新感覚のイヤホンではなく、安全性にも配慮されたアイテムだと感じる。音楽を楽しみながら周囲の音を100%取り込むことができるため、移動中でも周囲の環境をしっかり把握できる。歩行中やランニング中に後ろからの車や自転車の気配を感じられることは大きな安心感に繋がるだろう。
以前はノイズキャンセリングを重視していたが、「nwm GO」を試してみて、シチュエーションに応じてイヤホンに求める機能が変わることを実感した。シーンに合わせて使い分けることで、より快適で安全なリスニング体験ができるのではないだろうか。
※記事内の情報は配信時点の情報です