
W杯出場決定直後の選手が続々登場!鎌田&遠藤&久保がバーレーン戦を自身たちで徹底解説
今回はAFCアジア最終予選の日本対バーレーン戦を解説。ファン目線とプロ目線で試合を徹底的に深掘りしていく。番組後半では、やべっちたちの前に姿を見せた選手たちにインタビューをしながら、試合当日の様子を振り返った。※トップ画像出典/Liverpool FC via Getty Images

均衡を破った立役者・MF鎌田大地が語る途中出場での意識とは
バーレーン相手に快勝し、88大会連続&史上最速でのワールドカップ出場を決めた日本代表。元日本代表の中村憲剛がインタビュアーを務め、自身の選手経験を踏まえた質問を繰り広げていく。
まず姿を見せたのは、先制ゴールを放ったMF鎌田大地。チームは幾度となく攻撃のチャンスを作り出すが、なかなか1点が遠い。そんな停滞した雰囲気の中で、途中出場と難しい立場から活躍を見せた。その際の心境を問われたMF鎌田は「もちろん途中から出る役割ですから、攻撃で流れを変えたいという思いもありました。それでもまずはチームのことを考えて、守備の面を意識するべきだなと。失点しないことを含めて、自分がやらないといけないことを、しっかりやろうと考えて出場しました」と答えた。0対0の試合展開。先制点に意識が向きがちだが、大事なのは失点しないこと。冷静に試合全体を考えていた。
スタジオ解説の林陵平は、先制ゴールの前のシーンにて、MF鎌田が意図的な動きで相手ボランチを引き付け、パスを通りやすくしていたことに注目していた。その詳細を問われた鎌田は「チームとしての戦術でボランチを引き付けよう、というのはやっていました。自分もああいった動きをするのは好きなので意図的にやりましたし、周りの選手も僕の動きを理解してくれてポジションをずらしてくれました。とくにそれについてコミュニケーションを取っていたわけではないんですけど、やっぱりいろいろと考えてくれてたんだなと思いました」と解説。自身のプレースタイルであることはもちろん、それを信頼して動いたチームメイトの考えも結びついた結果だったと語った。
大黒柱のMF遠藤航が試合全体を総括
続いて登場したのは、キャプテンを務めるMF遠藤航。前半戦はバーレーンが堅い守りを展開し、なかなか牙城を崩せなかった。その時の心境を問われると「焦りはありませんでした。思った以上にプレッシャーをかけてくる戦術には苦戦していたので、相手はいい準備してきたなと。前半から立ち位置を変えたりして、流れをどうにかしようと仲間と話していました」と明かした。スタジオMCのナインティナイン矢部浩之から、ハーフタイム中における後半に向けてのチームの決めごとの変更点について質問。MF遠藤は「攻撃では枚数を4枚にした方が、相手のプレッシャーを崩せるのかなと話してました。僕とMF田中碧を2ボランチ横並びにした方がいいのかなと考えて、左右の3バックの選手とボランチで関係性を作りながら攻撃していこうと決めました」と、その真意を明かした。
このインタビュー中に、DF長友佑都が途中参戦。自由な雰囲気とひょうひょうとした表情での受け答えにスタジオは笑いに包まれた。そんな長友について、チームにおける存在が大きいと遠藤は話す。「いいキャラクターで感謝してます。チームにポジティブな雰囲気をもたらしてくれるんです」試合に出ている選手だけで勝ち取ったワールドカップ出場ではないようだ。
大活躍のMF久保建英が高い言語化力で自身のプレーを徹底解説
最後に登場したのは、MF久保建英。先制点のアシストに加え、試合終盤では勝利を決定づけるシュートを放ってみせた。矢部は、ペナルティエリア左の難しい位置からゴール前の選手を使うのではなく、自身でシュートを放った経緯について質問。「あのプレー自体は、前田遼一コーチがデザインしてくれたセットプレーだったんです。ニアで落としを受けて、ファーの前半だったらMF南野拓実選手、後半であればMF中村敬斗選手に合わせるというプレーなんですけど、直前に顔を上げた時に相手のゴールキーパーが一歩ずれたのが見えたんです。それならばニアをねらってしまおうと。それが綺麗に決まって良かったです」とうなずいた。
先制点のシーンは、パスを受けた久保がゴール前で相手DFと1対1の様相だった。自分でシュートに持ち込むことも考えられたが、MF鎌田へのパスを選択した。その際の判断について問われると「正直後ろから鎌田選手がくるのがずっと見えてたので、最後は託そうと思ってプレーしていたんです。そのために一度、鎌田選手の存在を確認して以降はいっさい鎌田選手を見ずに、縦に自分で行くように見せました。なのでいいパスができたのかなと思います」と話した。ボールを受けてからパスを繰り出すまでわずか2秒ほど。その際にこれだけのことを考え、プレーでもよどみなく実現してみせた。一瞬の判断力と実行力の素晴らしさが光ったプレーだった。
『やべっちスタジアム』#195:W杯出場決定!代表戦直後の選手にやべっち・憲剛・林が直撃! より
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