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【J1第9節】首位の座を守りたい鹿島は無敗記録を守れるか?手に汗握る京都との強烈な撃ち合い

2025年4月6日、県立カシマサッカースタジアムで鹿島アントラーズvs京都サンガF.C.が行われた。前節、サンフレッチェ広島に敗れた鹿島は、順位こそ1位だが、2位以下のチームとの勝ち点差はわずかしかない。この試合に勝って、首位の座を盤石にしたいところだ。今節は2023年10月からホームで連続無敗記録を伸ばす鹿島が、県立カシマサッカースタジアムに京都を迎える。壮絶な撃ち合いとなった対決を制したのはどちらか、振り返っていく。※トップ画像出典/Pixabay(トップ画像はイメージです)

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2025/04/17

中3日で迎えた今節、両チームとも前節から先発を3名変更

今節から新監督である鬼木達の下、新体制でチーム作りをしてきた鹿島は、ここまで5勝1分2敗の成績。とくに好調なFWレオ・セアラは、ここまで6点を決め、チームの勝利に貢献している。今節は中3日で迎える連戦のため、前節からスターティングメンバーを3名変更。MF荒木遼太郎、MF松村優太、MF柴崎岳が起用された。対する京都は、就任5年目となる曺貴裁が率いている。ハイプレスからボールを奪い、縦に速い攻撃を仕掛けるアグレッシブな戦いが、いまの京都のスタイルだ。現在は3勝3分2敗で7位と、まずまずの成績を残している。今節は鹿島同様に中3日ということで、先発は前節から3名を変更。DFアピアタウィア久、MF佐藤響、MF奥川雅也が出場した。

FWレオが2得点、前半戦は鹿島がリード

前半18分、鹿島は右サイドからDF濃野公人がクロスを上げるが、相手のディフェンスにクリアされる。しかし、セカンドボールをMF柴崎が拾い、ペナルティーエリア内にパスを出す。パスを受けたFW鈴木優磨がさらにゴール前にパスを供給し、最後はFWレオ・セアラがゴール左端にシュートを決めて先制した。京都は21分、FW原大智のスルーパスにMF川﨑颯太が反応し、シュートを放つもオフサイド判定となる。フリーキックを得た鹿島は30分、MF荒木がゴール前中央にボールを入れる。それにDF植田直通が反応し、折り返す。最後はFWレオ・セアラが右足でシュートを決め、鹿島が追加点を奪う。2-0で鹿島リードのまま前半を折り返した。

追いつきたい京都は猛攻撃を仕掛けて逆転!

追いつきたい京都は、後半開始後52分にMF平戸太貴からFW原、MF川﨑と素早くパスを回し、FWラファエル・エリアスがシュートを放つ。しかし、鹿島のDF濃野の堅い守りに阻止される。続く61分、京都は右サイドから途中出場のDF福田心之助が前線にスルーパスを出す。パスに反応したFW原が飛び出し、ゴール前に折り返す。パスを受けたFWエリアスが相手ディフェンスを引き付けてパスを出したところに、MF平戸が飛び込みシュートを放つも相手ディフェンスの体を張った守りに阻止される。しかし、こぼれ球に素早く反応したMF奥川が右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。

京都は71分、GK太田岳志からのロングパスをピッチ中央でFWエリアスが受け、最後は鹿島のGK早川友基のポジションを確認したFWマルコ・トゥーリオが、ロングシュートを放って直接ゴールを狙う。しかし、ボールはゴール左にわずか外れてしまう。攻撃の手を緩めない京都は、80分FW原が左サイドからゴール前にクロスを上げる。それに反応したFWエリアスが最後はヘディングシュートを決め、ついに京都が同点に追いついた。京都の勢いは止まらず、82分にはDF須貝英大からのクロスに、またしてもFWエリアスが頭で合わせゴールを決める。3-2で京都が試合をひっくり返す。

追いつきたい鹿島は、後半アディショナルタイム、途中出場のFW師岡柊生がディフェンスをかわし、右足で強烈なミドルシュートを放つ。ボールはゴールネットを揺らし、ここで鹿島が追いすがる。試合終了間際、京都は途中出場のDF宮本優太がスライディングでボールを奪い、素早く攻撃を展開。ペナルティーエリア手前の中央でパスを受けたFW原が、相手ディフェンスを引き付け、パスを出す。最後はFWエリアスが落ち着いてゴールを決め、京都が勝ち越す。そのまま試合終了。撃ち合いとなった試合は3-4で京都が勝利した。

点を奪い合う展開の中で両チームともFWの選手が大活躍

惜しくも京都に敗れた鹿島だが、2点を決めたFWレオ・セアラの決定力は健在。今季は9戦で8点を獲得している。次節の活躍にも期待したい。京都はFWエリアスがハットトリックを達成。ゴール前でのポジション取りから、確実にゴールネットを揺らすシュートまで完璧だった。FWエリアスの活躍が、京都の勝利を大きく引き寄せた。京都の2点目、3点目で、アシストを記録したFW原の貢献も見逃せない。積極的に攻撃に絡み、何度もチャンスを演出。1点目も、試合を動かしたDF福田からのパスに飛び出したのもFW原だった。見事な攻撃力を見せた京都の戦い。次節はどのような試合展開を見せてくれるのか、楽しみに待っていたい。

DAZN「明治安田J1リーグハイライト鹿島vs京都:第9節」(2025年4月6日)より
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