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本田千尋の『フロム・トレーニングセンター』vol.16”炭鉱夫”ベネディクト・ヘーヴェデスが履くアディダス『エース プライムニット BLUE BLAST』

金子塾卒業生にして、現在はドイツに拠点を置くスポーツライター本田千尋のちょっと変化球な企画。ブンデスリーガのスターはどんな音楽で気持ちを高め、どんなクルマで移動時間に鋭気を養い、そしてどんなスパイクで闘っているのか。トレーニング・センターからのダイレクト・レポートをお伝えします。

Icon img honda600 本田 千尋 | 2017/03/07
愛称は“ベネ”。ジュニアユースからFCシャルケ04に所属する。  

無骨なセンターバックは、すっかり炭鉱の街ゲルゼンキルヒェンと一体化した。
 


ヘルメットを被って坑内に飛び込んだとしても違和感なし。他でもないベネディクト・ヘーヴェデスこそが、生粋の“シャルカー”なのだ。  

愛車は『フォルクスワーゲン ザ・ビートル カブリオレ』。無頼漢な風貌のドイツ代表DFがハンドルを握ると、だからこそ可愛さが増す。
 

最高出力は105PS。多くのブンデスリーガーたちが選ぶ600PSクラスのクルマに比べれば、相当に控えめだ。  

しかし、電動格納ハードトップではなく、フル電動で開閉する布製のソフトトップというどこかクラシカルな屋根は、まさに炭鉱夫にぴったりである。“幌”のオープン・カーは、いつか栄えた炭鉱の街に良く映える。  
アディダス『エース プライムニット BLUE BLAST』を履く、シャルケの主将。音楽の好みは期待を裏切らない。真正面から重厚なロックが唸る『Royal Blood』や、情緒的な深みが広がる『Cold Play』。  

ベネの世界観は、幾多の鉱夫を従えて命の危険を顧みず、どこまでも暗闇が広がる坑内に飛び込む“シャルカー”そのものだ。



TOP画像/清水知良