「落ちるか落ちないかのギリギリのところの表現が一番人に伝わっていく」 コムアイ(水曜日のカンパネラ)宣伝会議賞贈賞式 取材レポート
今人気急上昇の水曜日のカンパネラのコムアイが、宣伝会議賞贈賞式スペシャルトークセッションに参加し「心を突き動かされた言葉」と「広告」について語った。
池田 鉄平
|
2017/03/11
第54回宣伝会議賞は、3月10日に虎ノ門ヒルズにて贈賞式を開催。
これに合わせ、特別企画として「トークセッション」を行い、登壇したのは、本賞のイメージキャラクターを務めるコムアイ(水曜日のカンパネラ)と、コムアイさん起用のメインビジュアルを制作したコピーライター・谷山雅計、アートディレクター・秋山具義の3人。
これに合わせ、特別企画として「トークセッション」を行い、登壇したのは、本賞のイメージキャラクターを務めるコムアイ(水曜日のカンパネラ)と、コムアイさん起用のメインビジュアルを制作したコピーライター・谷山雅計、アートディレクター・秋山具義の3人。
谷山氏を“案内役”に、「最近、私が心を突き動かされた言葉」について語り尽くした。
コムアイさんは、ロックバンド「ジャックス」の早川義夫が書いた「たましいの場所」から「恋をしたいから恋をするのではない。写真を撮りたいから写真を撮るのではない。写したいものがあるから撮るのだ。写したいと思う気持ちを撮るのだ。歌いたいから歌うのではない。歌いたいことがあるから歌うのだ。自分を歌うのだ。」を選んだ。
自身の気持ちが揺さぶられたという、「コピーを書く時にも、その時の自分の状態が出ると思うから、言葉に振り回されないで、等身大の自分を表現してほしいです。」と自身の想いを伝えた。
コムアイさんは「私はギリギリの表現が好きで、『安心してしまい、人に気付 かれず埋もれてしまう表現』と『何を言っているのか分からない崩壊した表現』のギリギリにある言葉 が一番人に伝わると思っています。それは音楽も広告も同じだと思う」とコメント。
そして「最後に人 に響くのは、言葉にする前に感じる、もやもやした気持ちや感覚。そういうものを抱えて、それを言葉 にする手順を丁寧に探していくことができるのが、いいコピーライターだと感じます」と語りました。
◇日本最大の公募広告賞「第54回宣伝会議賞」グランプリ発表
合計 40 万 4273 点の応募 作品(コピー・CM 企画)の中から最高賞のグランプリに選ばれたのは、日清オイリオグループの課題
「日 清オイリオの食用油を使って、揚げ物をつくって、おいしく食べて、元気になる! そんなキャッチフ レーズ。」 に対して応募された
「子どもが苦手なものは一度揚げてみる。」
という平山瑞帆さん(株式 会社インサイト・ディレクション)のキャッチフレーズでした。
取材協力/株式会社宣伝会議
写真/八木茂樹