ブラインドサッカー日本代表・加藤健人が、人気スパイクの試し履き&ランク付けに挑戦!Vol.4(最終回)『人気スパイク全10足から選んだNO.1スパイクを発表』
ブラインドサッカー日本代表の“カトケン”こと加藤健人が、人気スパイクの試し履き&ランク付けに挑戦! サッカー選手権出場を目指していた高校3年時、遺伝性の病により徐々に視力を失うなか、出会ったブラインドサッカーで日本代表となった不屈の31歳が、独自の感覚でスパイクを語る第4弾。完結編となる今回は試し履きした全10足のランキングが出揃った。
多羅 正崇
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2017/05/11
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日本最大級のサッカーショップ「フタバスポーツ大宮店」で行われた、ブラインドサッカー日本代表・加藤健人による人気スパイクの試し履き&ランク付け。
前回はプーマ「パラメヒコ」、ナイキ「マーキュリアル ヴェイパー HG-V」が高評価だったが、最終回となる今回の結果は果たして?!
今回まず手に取ったのは、アスレタの「オー・ヘイfutebol Too1」。
前足部にカンガルーレザー、後足部に人工皮革を採用し、足馴染みとホールド感の両立を目指した一足だ。
フィッティングはのっけから加藤の直感に驚かされる展開に。
――さて、次はアスレタに行きましょう! アスレタの「オー・ヘイfutebol Too1」です。
加藤「(スパイクを手に取って)これはカンガルーなんですね。ちょっと固めですね。雰囲気はアシックスに似てますね」
――おー! 実は、アシックスでスパイクを造っていた方がアスレタに引き抜かれて、それで作ったのがアスレタのスパイクなんです。
加藤「たまたまです(笑)。(スパイクを履いて)アスレタって、フットサルシューズを造っていますよね。これはサッカーシューズ、という感じですね」
――履いた感じが?
加藤「そうです。イマドキっぽい感じかなと思ったんですけど、昔ながらっぽい感じがします。これはデザインは?」
――ほぼ無地ですね。模様めいたものは入っているんですけど、ほぼ真っ白です。
加藤「(スパイクを履いて)これは僕的にはアリだと思います。いいですね。5位くらいにしたいです」
最後に登場した10足目のスパイクは、アンブロの「アクセレーター KL」だ。X状のクロスステッチの前足部はカンガルーレザー。
日本人の足型を意識した「アナトミカルフィットラスト」により、フィット感向上を実現している。
――続いてはアンブロです。
加藤「(手に取って)軽く感じますまね。悪くないですけど、どこが良いか、というとなかなか難しいかもしれません」
――プーマ「パラメヒコ」やナイキ「マーキュリアル」に比べると、かなりインプレッションが控えめですね。
加藤「(スパイクを履いて)そうですね、履きやすいんですが……。いろいろ考えると、アスレタの次かなあ……」
――アスレタはいま5位ですね。
加藤「アスレタはサッカーシューズのイメージがなかったので。でも履いてみるとしっくりきました。アンブロはアンブロのイメージ通り、というか」
――これでアンブロが6位になりましたね。それではここまでの順位をおさらいしましょう!
1位 プーマ「パラメヒコ」100点
2位 ナイキ 「マーキュリアル ヴェイパー HG-V」
3位 アシックス「DS LIGHT X-FLY 3」95点
4位 ナイキ ティエンポレジェンド HG-E」90点
5位 アスレタ 「オー・ヘイ futebol Too1」80点
6位 アンブロ 「アクセレーター KL」75点
7位 アンダーアーマー 「コアスピードフォース 2.0HG」70点
8位 ナイキ「マジスタ(オーパス 2HG – E)」65点
9位 アディダス「エックス(16.1 JAPAN HG)」50点
10位 ニューバランス「フューロン(フューロン 2.0 PRO HG D)」45点
加藤「うん……そうですね、僕的にはこんな感じですね。(ランキングの)真ん中あたりは順位を付けるのはなかなか難しかったです。やはり印象的だったのは、ナイキのマーキュリアルですかね」
――イメージのギャップ、ですか?
加藤「触るだけだったら選ばないかな、と思います。履いてみて驚いたというのはありますね。プーマ、アシックスはイメージ通りなんです。履きやすさ、革の感じ、今後のことも考えると、履いていくうちにしっくりくるんじゃないかと思います」
――もしナイキのマーキュリアルにスタッドの付いていないシューズが出たとしたら、履いてみたいですか。
加藤「履いてみたいですね」
――ナイキさんに「マーキュリアルのトレーニングシューズ・バージョンを出してくれ」、ってことでしょうか(笑)。
加藤「まあ、そうですね(笑)。履いてみたいです。パラメヒコやモレリアなど、王道のスパイクはそういう展開があると思うんですけど」
――総合順位が低い方は、ほとんど人工皮革のスパイクですね。
加藤「あ、そうかもしれないですね。カンガルーレザーだったら馴染んでいくのでいいですよね。(いま日常的に履いている)モレリアも、実は最初はきついんですが」
――試合でもミズノ「モレリア」のトレーニングシューズを履いているんですか?
加藤「そうですね。履いています。昔からあるスパイクは履きやすいですね。フィット感が気に入っています」
ブラインドサッカー日本代表・加藤健人が、人気スパイク全10足から選んだNO.1スパイクは王道のプーマ「パラメヒコ」。
そして2位のランクをつけたナイキ 「マーキュリアル ヴェイパー HG-V」には新鮮な衝撃を受けた様子で、トレーニングシューズの展開があればとリクエストも飛び出した。
視覚を閉じた感覚だけの状態で全10足のスパイクを試し履き、ランキング化に協力してくれた加藤選手。
感覚を研ぎ澄ますように沈黙して、一足一足を丹念に吟味する姿、そして周囲を和やかにする魅力的な笑顔が印象的だった。
<プロフィール>
加藤健人(かとう・けんと) 1985年10月24日、福島県福島市出身。小学3年生でサッカーを始め、高校3年時に遺伝性の病により徐々に視力が低下。両親の勧めでブラインドサッカーと出会い、筑波短期大学入学後の2007年4月に日本代表合宿に初参加。ブラインドサッカー日本代表として5度、IBSA(国際視覚障がい者スポーツ連盟)視覚障がい者サッカーアジア選手権大会に出場。
ブラインドサッカーについてもっと知りたい方はこちら http://www.b-soccer.jp/aboutbs/aboutbs_1
(日本ブラインドサッカー協会公式サイト)
取材協力/フタバスポーツ大宮店
http://www.futaba-sp.com/author/oomiya
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日本最大級のサッカーショップ「フタバスポーツ大宮店」で行われた、ブラインドサッカー日本代表・加藤健人による人気スパイクの試し履き&ランク付け。
前回はプーマ「パラメヒコ」、ナイキ「マーキュリアル ヴェイパー HG-V」が高評価だったが、最終回となる今回の結果は果たして?!
今回まず手に取ったのは、アスレタの「オー・ヘイfutebol Too1」。
前足部にカンガルーレザー、後足部に人工皮革を採用し、足馴染みとホールド感の両立を目指した一足だ。
フィッティングはのっけから加藤の直感に驚かされる展開に。
――さて、次はアスレタに行きましょう! アスレタの「オー・ヘイfutebol Too1」です。
加藤「(スパイクを手に取って)これはカンガルーなんですね。ちょっと固めですね。雰囲気はアシックスに似てますね」
――おー! 実は、アシックスでスパイクを造っていた方がアスレタに引き抜かれて、それで作ったのがアスレタのスパイクなんです。
加藤「たまたまです(笑)。(スパイクを履いて)アスレタって、フットサルシューズを造っていますよね。これはサッカーシューズ、という感じですね」
――履いた感じが?
加藤「そうです。イマドキっぽい感じかなと思ったんですけど、昔ながらっぽい感じがします。これはデザインは?」
――ほぼ無地ですね。模様めいたものは入っているんですけど、ほぼ真っ白です。
加藤「(スパイクを履いて)これは僕的にはアリだと思います。いいですね。5位くらいにしたいです」
最後に登場した10足目のスパイクは、アンブロの「アクセレーター KL」だ。X状のクロスステッチの前足部はカンガルーレザー。
日本人の足型を意識した「アナトミカルフィットラスト」により、フィット感向上を実現している。
――続いてはアンブロです。
加藤「(手に取って)軽く感じますまね。悪くないですけど、どこが良いか、というとなかなか難しいかもしれません」
――プーマ「パラメヒコ」やナイキ「マーキュリアル」に比べると、かなりインプレッションが控えめですね。
加藤「(スパイクを履いて)そうですね、履きやすいんですが……。いろいろ考えると、アスレタの次かなあ……」
――アスレタはいま5位ですね。
加藤「アスレタはサッカーシューズのイメージがなかったので。でも履いてみるとしっくりきました。アンブロはアンブロのイメージ通り、というか」
――これでアンブロが6位になりましたね。それではここまでの順位をおさらいしましょう!
1位 プーマ「パラメヒコ」100点
2位 ナイキ 「マーキュリアル ヴェイパー HG-V」
3位 アシックス「DS LIGHT X-FLY 3」95点
4位 ナイキ ティエンポレジェンド HG-E」90点
5位 アスレタ 「オー・ヘイ futebol Too1」80点
6位 アンブロ 「アクセレーター KL」75点
7位 アンダーアーマー 「コアスピードフォース 2.0HG」70点
8位 ナイキ「マジスタ(オーパス 2HG – E)」65点
9位 アディダス「エックス(16.1 JAPAN HG)」50点
10位 ニューバランス「フューロン(フューロン 2.0 PRO HG D)」45点
加藤「うん……そうですね、僕的にはこんな感じですね。(ランキングの)真ん中あたりは順位を付けるのはなかなか難しかったです。やはり印象的だったのは、ナイキのマーキュリアルですかね」
――イメージのギャップ、ですか?
加藤「触るだけだったら選ばないかな、と思います。履いてみて驚いたというのはありますね。プーマ、アシックスはイメージ通りなんです。履きやすさ、革の感じ、今後のことも考えると、履いていくうちにしっくりくるんじゃないかと思います」
――もしナイキのマーキュリアルにスタッドの付いていないシューズが出たとしたら、履いてみたいですか。
加藤「履いてみたいですね」
――ナイキさんに「マーキュリアルのトレーニングシューズ・バージョンを出してくれ」、ってことでしょうか(笑)。
加藤「まあ、そうですね(笑)。履いてみたいです。パラメヒコやモレリアなど、王道のスパイクはそういう展開があると思うんですけど」
――総合順位が低い方は、ほとんど人工皮革のスパイクですね。
加藤「あ、そうかもしれないですね。カンガルーレザーだったら馴染んでいくのでいいですよね。(いま日常的に履いている)モレリアも、実は最初はきついんですが」
――試合でもミズノ「モレリア」のトレーニングシューズを履いているんですか?
加藤「そうですね。履いています。昔からあるスパイクは履きやすいですね。フィット感が気に入っています」
ブラインドサッカー日本代表・加藤健人が、人気スパイク全10足から選んだNO.1スパイクは王道のプーマ「パラメヒコ」。
そして2位のランクをつけたナイキ 「マーキュリアル ヴェイパー HG-V」には新鮮な衝撃を受けた様子で、トレーニングシューズの展開があればとリクエストも飛び出した。
視覚を閉じた感覚だけの状態で全10足のスパイクを試し履き、ランキング化に協力してくれた加藤選手。
感覚を研ぎ澄ますように沈黙して、一足一足を丹念に吟味する姿、そして周囲を和やかにする魅力的な笑顔が印象的だった。
<プロフィール>
加藤健人(かとう・けんと) 1985年10月24日、福島県福島市出身。小学3年生でサッカーを始め、高校3年時に遺伝性の病により徐々に視力が低下。両親の勧めでブラインドサッカーと出会い、筑波短期大学入学後の2007年4月に日本代表合宿に初参加。ブラインドサッカー日本代表として5度、IBSA(国際視覚障がい者スポーツ連盟)視覚障がい者サッカーアジア選手権大会に出場。
ブラインドサッカーについてもっと知りたい方はこちら http://www.b-soccer.jp/aboutbs/aboutbs_1
(日本ブラインドサッカー協会公式サイト)
取材協力/フタバスポーツ大宮店
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