U-20 W杯戦士の世界と戦うスパイクVol.11 【イングランド編】~世界一とMVPの称号を手にしたソランケを支えたギアとは?!~
イングランドの優勝で幕を閉じた、20歳以下の世界一を決める大会、U-20W杯2017韓国大会。 日本も参戦するこの大会で、今後の世界のサッカーを牽引して行くであろう多くの才能たちが、己の技を存分にぶつけ合い、どの試合でも白熱の戦いが繰り広げられた。
安藤隆人
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2017/06/13
決勝戦では日本を下したベネズエラと、イングランドが対戦。
34分にエバートンでプレーをするFWキャルバート=ルーウィンが先制すると、74分にはベネズエラがPKを獲得するも、エースのFWアダルベルト・ペニャランダ(マラガ)のキックは、GKフリーデル・ウッドマン(ニューカッスル)がストップ。
1点を守り切ったイングランドが初の優勝を勝ち取った。
34分にエバートンでプレーをするFWキャルバート=ルーウィンが先制すると、74分にはベネズエラがPKを獲得するも、エースのFWアダルベルト・ペニャランダ(マラガ)のキックは、GKフリーデル・ウッドマン(ニューカッスル)がストップ。
1点を守り切ったイングランドが初の優勝を勝ち取った。
1993年大会(当時はワールドユースと呼ばれていた)の3位を塗り替える成績を収めたイングランドは、6月16日から30日にかけてポーランドで行われる東京五輪予選も兼ねたU-21ヨーロッパ選手権に、FWタミー・アブラハムなど主力の一部が優先選出され、今大会にはエントリーしなかった。
さらにマンチェスター・ユナイテッドの若きストライカーであり、すでにA代表でも活躍をしているFWマーカス・ラッシュフォード、MFパトリック・ロバーツ(セルティック)、プレミアデビューを飾っているDFアクセル・トゥアンゼベ(マンチェスター・ユナイテッド)、も招集されなかった。
だが、『ポール・スコールズ2世』との異名を持つMFルイス・クック(ボーンマス)、ジョシュ・オノマー(トッテナム)、FWアデモラ・ルックマン(エバートン)、チェルシーからリバプールへの移籍が決まっているナンバー10のドミニク・ソランケら、将来のイングランドを担うタレントが選出。
全員が1997年生まれで、同級生の結束力があったチームは、初戦でアルゼンチンを3−0で一蹴し、勢いに乗ると、グループリーグ最終戦では開催国の韓国を下し、1位でグループリーグを突破。
準々決勝では優勝候補の一角に挙げられていたメキシコを、ソランケの値千金の決勝ゴールで下すと、準決勝ではイタリアをソランケの2ゴールを含む、3ゴールで一蹴。
決勝では『スター軍団』ベネズエラとの接戦を制してみせた。
ソランケは大会MVPを獲得。この大会のソランケはずば抜けた存在感を放っていた。ツートップの一角だが、1.5列目の位置から変幻自在な飛び出しでゴール前に顔を出し、決定的な仕事を意図も簡単にこなす。
幼少期からチェルシーの下部組織で過ごし、ジョゼ・モウリーニョによってトップチームに引き上げられると、2014年10月のチャンピオンズリーグ・NKマリボル戦で17歳の若さでトップチームデビューし、クラブ最年少記録を塗り替えた。
翌シーズンはオランダエールディビジのフィテッセにレンタルされ、1年間プレーし、リーグ25試合出場で7ゴールとブレイクの時を迎えた。
185cmの高さとアジリティー、ボールコントロールに優れ、ゴール前での選択肢の多さを誇る彼は、世界一とMVPの称号を引っさげて、新天地であるアーセナルでの活躍を目論んでいる。
個人的には右サイドバックのジョンジョ・ケニー(エバートン)がお気に入りの選手だった。無尽蔵のスタミナを誇り、驚異的なアップダウンを繰り返し、攻守において存在感を発揮していた。
衝撃だったのが、切り返しの鋭さ。スピードはもちろん、俊敏性も高く、抜群のボディーバランスを駆使して、アタッキングエリアで鋭い突破を見せる。
サイドバックでこれだけの突破力を持っていれば、味方にとっては大きなアドバンテージとなり、相手にとっては脅威以外何物でもない。さらにそれを90分間、クオリティーを落とすこと無く何度も仕掛けてくるのだから、厄介度はとてつもない。
さらに守備力も兼ね揃え、帰陣の早さと危機察知能力を誇り、要所を抑えてくる。今後、A代表にまで登り詰めて来る可能性を秘めた逸材だ。
衝撃だったのが、切り返しの鋭さ。スピードはもちろん、俊敏性も高く、抜群のボディーバランスを駆使して、アタッキングエリアで鋭い突破を見せる。
サイドバックでこれだけの突破力を持っていれば、味方にとっては大きなアドバンテージとなり、相手にとっては脅威以外何物でもない。さらにそれを90分間、クオリティーを落とすこと無く何度も仕掛けてくるのだから、厄介度はとてつもない。
さらに守備力も兼ね揃え、帰陣の早さと危機察知能力を誇り、要所を抑えてくる。今後、A代表にまで登り詰めて来る可能性を秘めた逸材だ。
スパイクに関しては、多くがナイキを着用。
母国ブランドであるアンブロを着用しているのは、注目のサイドバック・ケニーのみであった。
母国ブランドであるアンブロを着用しているのは、注目のサイドバック・ケニーのみであった。
(以下がU-20イングランド代表主要選手のスパイク一覧)
【GK】
①フリーデル・ウッドマン(ニューカッスル)、プーマ・エヴォパワー
㉑ルーク・サウスウッド(レディング)、ナイキ・ハイパーヴェノムファントム
【DF】
②ジョンジョ・ケニー(エバートン)、アンブロ・アクセレイター
⑤フィカヨ・トモリ(チェルシー)、ナイキ・マジスタ
⑥ジェイク・クラーク=ソルター(チェルシー)、ナイキ・マジスタ
⑮ダエル・フライ(ミドルスブラ)、ナイキ・マジスタ
⑭カイル・ウォーカー=ピータース(トッテナム)、アディダス・エース
【MF】
④ルイス・クック(ボーンマス)、アディダス・エックス
⑦ジョシュ・オノマー(トッテナム)、ナイキ・ハイパーヴェノムファントム
⑳オヴィエ・エジャリア(リヴァプール)、ナイキ・ハイパーヴェノムファントム
⑱キーラン・ドーウェル(エバートン)、ナイキ・マーキュリアルヴェイパー
⑧エインズリー・メイトランド=ナイルズ(アーセナル)、ナイキ・ハイパーヴェノムファントム
⑲セイ・オジョ(リヴァプール)、ナイキ・マーキュリアルヴェイパー
【FW】
⑨アダム・アームストロング(ニューカッスル)、ナイキ・ハイパーヴェノムファントム
⑪アデモラ・ルックマン(エバートン)、ナイキ・マーキュリアルヴェイパー
⑩ドミニク・ソランケ(リバプール)、アディダス・エックス
⑯ドミニク・カルバート=ルーウィン(エバートン)、ナイキ・マーキュリアルヴィクトリー
⑰ハリソン・チャップマン(ミドルスブラ)、アディダス・エース