『究極の疲れないカラダ』仲野広倫氏が語るスポーツカイロプラクティックvol.1「体は最高な状態にしていけば、最高な状態が手に入るわけです。」
全米No.1日本人スポーツカイロプラクターの仲野広倫氏が、アメリカ・ニューヨークから帰国をし、『世界の最新医学が証明した 究極の疲れないカラダ(アチ-ブメント出版)』の出版記念講演で、疲れ知らず、衰え知らず、不調なしの身体になるセルフケアに関して医学的エビデンスに基づいて熱く語った。
佐久間秀実
|
2017/08/08
『世界の最新医学が証明した 究極の疲れないカラダ』(アチーブメント出版)
https://shop3.achievement.co.jp/products/detail.php?product_id=565
仲野:今日はお越しいただいて本当にありがとうございます。
先祖代々、整体やカイロプラクティックをやってきていまして、医療を極めて世界のトップに行きたいということでアメリカに渡りました。サーフィンが好きで西海岸の学校に行き、その時の同級生がオリンピック委員会で働いている凄く優秀なドクターになっていて、私がいたカイロプラクティックの大学からアメリカのオリンピックチームの8割のドクターが輩出していて、私もラッキーなことに同じスポーツカイロプラクターとして活動させていただいています。
趣味はサーフィンなど色々ありますが、皆さんも好きなものを自由に楽しんだらいいと思います。これが『究極の疲れないカラダ』
の1つであります。ただ、仕事に関しては真面目に突き詰めてきてやってきて、ある程度の地位を築いて今に至ると思います。
「スポーツカイロプラクター」
私を育ててくれたのがアメリカのスポーツカイロプラクティックで、今の最新のスポーツ医学の診療体系を学びました。
「日本のカイロプラクティックとどう違うのですか?」とよく質問を受けます。この答えを出すために10年も頭を捻りましたが、諦めました(笑)無理です、これを説明するのは。 あえて説明する時に、皆さんの頭の中でカイロプラクティックをイメージして欲しいと言います。自分が思うカイロプラクティックを頭に浮かべてみてください。 それは横において、私たちがアメリカでやっていることと比べて欲しいです。アメリカにトップアスリートを集めてトレーニングし、医療機関が入っているオリンピックのナショナルセンターが4か所あります。そこの医療の主任を私たちの仲間がやっています。
アスリートが骨折した、腰痛になった、捻挫した、頭を打った、風邪をひいたなど、ありとあらゆる時にそのドクターが最初に診るわけですね。私たちの仕事はそこに来た人たちを必要であればレントゲンを撮る、MRIを撮る、血液検査をしたりします。 そして手を使っての検査をして診断を出します。もしその人に注射が必要であればそういう機関へ送るし、オペが必要であればその処置をとるし、薬が必要ならその専門医にまかせます。
そうではなくて、手でやる治療だとかリハビリで問題なければ治療するのが私たちです。日本とアメリカではやっていることが違うので、カイロプラクティックのライセンスが一言で何であるかを言い切れないところがあります。
本のタイトルでもある『究極の疲れないカラダ』は、魅力的な響きですがどうすれば良いか分からないですよね。 皆さま、裏庭に1億円のサラブレットが来たと思ってください。素晴らしい血統で先祖代々優勝を重ねてきているサラブレットで1億円の価値があります。この馬がレースで勝つとなんと10億円、100億円というお金を作る可能性があります。
では、これをどのように育てるかということなりますが、皆さんだったらどうしますか。何を食べさせ、どのようなトレーニングをし、どれくらいの睡眠時間を取らせるかなど、考えて最高のモノを選んでやらせると思います。
体は最高な状態にしていけば、最高な状態が手に入るわけです。これが私がこの本について言いたいことです。
カラダを究極にチューンして身体の持っている可能性を最大に出すというのが今回の焦点です。ただ1つだけ問題があって人間と馬との違いがあります。これは、馬は飼い主にやってもらえばいいじゃないですか。トレーニングする、食事を管理する、適切に休むということが自分一人では1番難しいところだと思いますよね。自分である程度の克己心を持ってやらないといけないということになります。
ここが1番の問題点でありますが、なんと素晴らしいニュースがあります。実は、ここに来ている方々は、割とこれをクリアしちゃっています。何が起こっているかと言いますと、きっと今日、この本を見て誰かに誘われて来たわけですよ。こういう本があるから話を聞きに行ってはどうかと。この本を見て月曜日の夕方からわざわざ私の話を聞きに来ようという人はかなり変わっているはずですよ。
『究極の疲れないカラダ』というのを見てですよ。あ、これになりたいなと普通思わないじゃないでスルーしちゃいますよ。時間を取ってわざわざ整理券を取って、ここに座っていただいたという時点でかなりやる気のある方だと思います。そういう方ってポテンシャルを発揮する可能性が非常にあります。
私が患者さんとの1対1のやり取りする時も、やる気を出すというのは難しい作業で、そういった点皆さんやる気があって来ているわけですから、私としては安心してお話ができます。
最高の状態とは自分自身が最高でいいわけですが、物凄く究極に近づける時に私たちはどうしても人と比べてしまう傾向があるわけですね。小さいころから一緒に走って誰が速い、遅い、背が高い、低いとなるわけじゃないですか。
この本にも出てきますが、私が100歳の方と100m走をしても絶対に負けないですよ。私と100歳の方を比べること自体がおかしいわけですよね。これは年齢を問わずおかしい話なので、人と比べるのではなくて自分自身を最高な状態を出していけばいいというのが凄く大事なことになります。
こんな話ばかりをすると、私もやはり患者さんから突っ突かれますから、「先生はどんな食生活、どんな生活をしているんですか?」と聞かれるわけですね。だからいつも何回か自分の献立を話すことになるわけです。朝は、大体フルーツや砂糖が入っていないヨーグルトでスタートして卵の料理を食べている感じですね。お腹が少し空くのでスナックのナッツなんか良質なタンパク質が採れるようなモノも少し食べて、それで昼はケールだとかサラダを食べてというのが大体の献立になります。
そういうことを言うと、「先生はサラダが好きなんですね。」と言われるわけですが、サラダは好きではないです(笑)今、私の前に死神が現れて、「あなたの命はあと2日です。最後の食事を選んでください。「はい。チキンサラダです」って選ばないですよ(笑)。その状況で最後に私が食べたいのはきっとアイスクリームです。
好きなものばかりを食べていて長生きできるほど甘くないですよ。ある程度こう自分を制す力を持たなければならないということです。
「寝たきり」
皆さまが考えると思いますが、今日わざわざ来ているわけですから寝たきりになりたいと思うわけがないですよね。たまに「寝たきりになりたい」という人がいます。例えば、「私は3年5年に渡って嫁姑の介護をさせられたので、私も3年くらいはおしめの世話をさせてやらないと死ぬ気になれない」というようなモチベーションの高い寝た切りを目指す方もたまにみえるわけですが(笑)
80歳を超えてどんな状態でいたいのかをイメージしておいてください。寝たきりになりたくないじゃなくて、寝たきりになってはダメなわけです。ゴールがあるのでそっちに向かっていく努力をしていく必要があります。目的地がある場合は、それを決めなければなりません。
私は、3日前にニューヨークから帰ってきて羽田空港に着きましたが、目的地があるから電車に乗って自分が泊まるところへ向かうわけです。何となく山手線に乗ってぐるぐるずっと回っているのが寝たきりになる前の人と同じとなります。
vol.2へ続く。
http://king-gear.com/articles/455
<プロフィール>
仲野広倫(なかの・ひろみち)
米国政府公認カイロプラクティックドクター(DC)
カイロプラクティック認定スポーツ医(CCSP)
ロサンゼルス生まれ、日本育ち。大正15年創業仲野整體4代目として幼少のころより自然治療に触れて育つ。
明治国際医療大学卒業後、三重県四日市市の仲野整體本院での修行を経て単身渡米。南カリフォルニア健康科学大学(S CU H S )卒業。
ニューヨーク マンハッタンの5番街でTAI カイロプラクティックを開業。ハリウッドスター、アメリカ有数のセレブ、経営者から五輪メダリストなどを多数顧客に抱えるアメリカでもっとも成功している日本人カイロプラクターの1人。
アメリカ最新のスポーツ医学、機能運動性を回復することで長く元気に生きる機能運動医学を世界へ伝えるために出版、セミナー活動なども精力的におこなう。妻、息子とともにマンハッタン在住。
『世界の最新医学が証明した 究極の疲れないカラダ』(アチーブメント出版)
https://shop3.achievement.co.jp/products/detail.php?product_id=565
TAIカイロプラクティック
http://tainyc.com