再び世界の頂点へ!王座奪還に挑むフリースタイルフットボールチーム・ALEG-Reインタビューvol.1
サッカーのリフティングの技術を基本としながら、ダンス要素などを取り入れたボールパフォーマンスで観る者を魅了する競技、フリースタイルフットボール。日本人はこの競技において、世界で数々の結果を残してきた。 YU-J(ユージ・左)、YOSSHI(ヨッシー・中央)、i-zu(イズ・右)からなるフリースタイルフットボールチーム・ALEG-Re(アレッグ)もその歴史を作り上げてきたうちの1組。 日本一の実績を提げて臨んだ2015年の世界大会・SuperBallのDouble Routine(ペアでのパフォーマンス)部門において、世界一に輝いている。 そして今年、もう一度世界一の座を奪うため、再びSuperBallの舞台に挑む。 大会は8/21~26の日程で行われ、世界各国から55組、250名以上のフリースタイラーが開催地・チェコに集結して行われる。
森 大樹
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2017/08/21
-まず、フリースタイルフットボールを始めるまでのスポーツ経歴から教えてください。
i-zu:小学校3年生からサッカーで、入ってすぐにキーパーになって、そのまま高校3年の部活の引退までずっと同じポジションでした。中学時代からフリースタイルフットボールは知っていましたが、本格的にやるようになったのは大学からです。
YU-J:自分は中学の時は剣道をやっていて、フリースタイルフットボールは高校1年からやりました。周りにやっている人はいなかったですが、YOSSHIと地元が同じで一緒に練習していました。 i-zuとは高校の時にフリースタイルフットボールを通して知り合ったという感じです。JAMというこの競技をやっている人たちが集まってみんなで蹴る機会が僕らの地元・京都であって、そこで出会いました。
i-zu:みんな出身は京都なんですけど、僕が市内でYU-JとYOSSHIが舞鶴という少し離れたところです。
YOSSHI:自分は中学でバスケットボール3ヶ月、高校でサッカー3ヶ月、あとはバス釣りしたり、旅したりしていました。でもフリースタイルフットボールはYU-Jと一緒に始めたのでもうすぐ11年ですね。これだけは唯一続いているものです。
YOSSHI:自分は中学でバスケットボール3ヶ月、高校でサッカー3ヶ月、あとはバス釣りしたり、旅したりしていました。でもフリースタイルフットボールはYU-Jと一緒に始めたのでもうすぐ11年ですね。これだけは唯一続いているものです。
-地元・京都に対する愛着はありますか?
YU-J:自分たちの地元は海も近くて、自然が多く、気持ちいいですね。成人式に呼んでいただいてパフォーマンスしたり、京都府のスポーツ特別奨励賞をいただいたりもしています。
i-zu:僕の地元は山の麓で何にもないんですけどね(笑)でも、それもこういう仕事をさせてもらって、いろいろなところに行けるようになったからこそ感じられることではあります。一般的な社会人とはまた違った、刺激のある仕事をやらせてもらってますから。
-そこからなぜ3人でやることになったのでしょうか。
i-zu:ALEG-Reには4人の先代がいます。僕らの一回りくらい上の年齢の方々で、それぞれ就職や結婚などで人数が欠けていったんです。その中で僕はALEG-Reを前から知っていて、仲良くさせてもらっていたので、人数が減ったところで声をかけてもらって加入しました。 その後JAMの時に当時のリーダーの人がYOSSHIに声をかけ、地元で一緒にやっていたYU-Jも合流することになった感じです。 先代の方々からは技術的なところもそうですが、どちらかというと精神面でいろいろ学ぶことが多かったですね。
世界一に輝いたALEG-Reの強みと特徴
-ALEG-Reとして世界一に上り詰めるまでの道のりと、改めて振り返って思う、世界一になれた要因を教えてください。
YU-J:2013年にチームとして日本一(FF-JAPAN CUP優勝)になって、2014年のブラジルワールドカップの時に現地に行き、40日間パフォーマンスツアーをしました。そして、2015年に初出場で世界一になりました。 結果については最初に大会に挑むところから絶対優勝できると思っていましたからね。
YOSSHI:僕らが見始めた時はその大会も規模が小さかったのですが、だんだんと大きくなってきて、ここで勝ったら世界一と胸を張って言えるようなものになったところで、出場しました。 実は自分たちが得意な見せ方というのをもう分かっていて、でもそれを世界でやっている人がいなかったのでこれはめっちゃチャンスだな、と。だから正直全然評価されないか、ぶっちぎりで評価されるか、のどちらかだという怖さはありました。 それでもこれまで積み重ねてきたものに対する自信はあったので、やってみようということになりました。
YU-J:僕らはシンクロ率の高さと構成力に強みがあります。海外の人は技そのものの難易度重視で、同じ動きをしているはずなのに揃っていなかったり、BGMとの関連性がなかったりしていることが多いです。
YOSSHI:他の人は業界の人にしか伝わらないことをやっている感じですね。