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“Jリーグ内定者”の現役高校生がスパイクへのこだわりを語りつくす! Vol.1 高橋大悟(神村学園)、長谷川凌(市立船橋)編 

今年も残すところあと僅か。高校3年生にとっても、3年間を締めくくる時期に差し掛かって来た。大きな公式戦は第96回全国高校サッカー選手権大会となった。 今年の高校サッカーにおいて、J1・J2チームに入団が内定した選手は、現時点で21名。長崎総合科学大附属のFW安藤瑞季もプロ入り濃厚とされており、彼が決まれば、合計22名となる。 今回はこの中から10名をピックアップし、その選手のプレーの特徴とスパイクへのこだわりを聞いてみた。

Icon img 6776 安藤隆人 | 2017/12/18
①高橋大悟(神村学園→清水エスパルス入団内定、FW、プーマ・エヴォスピード)

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163cm、52kgと一見華奢に見えるが、彼の左足の精度と強度は凄まじいものがある。瞬間的なスピードもあり、一瞬の加速で相手を置き去りにするだけでなく、相手の懐に飛び込んで、決定的な仕事をする。

清水はずっと彼に目をつけており、ラブコールを送り続けた。

結果、複数のJクラブと競合し、彼自身も最後の最後まで悩みに悩んだが、最終的には清水を選んだ。

プロ入りが決まり、これから自身にとって最初で最後となる選手権が控えている。「清水に行ってファーストタッチの質には自信が持てた。なので、後はもっとその質を上げることと、その先に何が出来るか。より相手にとって怖い選手になりたいと思うし、まずはそれを選手権で見せたいと思います」と、高校最後の晴れ舞台に向け、その牙を研ぎ澄ましている。
 
◎スパイクインタビュー

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―スパイク選びで重視していることは何ですか?

高橋:一番は軽くて履きやすいことを重視しています。エヴォタッチはボールを扱う上ではかなり滑らかなのですが、ちょっと重く感じました。タッチ感は凄く良かったのですが、僕はやっぱり軽さ重視でした。

初速でグッと踏み込んだ時、エヴォスピードはしなるんです。人工皮革で足にしっかりとフィットして、そこから堅さがありながらも、しっかりとしなって前に行けるので、加速力が付く感覚です。

例えばこれが天然皮革で柔らかいと、しなると言うよりかは『グニャ』っとなってしまうイメージです。あとボールインパクトの際に、ちゃんと『ボールを捉えた感』を味わいたいんです。天然皮革だとその辺がぼやけてしまうのですが、人工皮革だ としっかり伝わるんです。
 
―縦の突破、縦へのスピード、そして感触にこだわっているんですね。

高橋:はい、プレー的にも相手の懐に飛び込んで行けるので。軽やかに行きたいですね。

(※以下動画参照)
 

②長谷川凌(市立船橋→水戸ホーリーホック内定、GK、ナイキ・マジスタ)

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191cmの圧倒的な高さを誇り、ハイボールの強さとセービングセンス溢れたGK。1試合に必ずはビッグセーブをし、チームを救う勝負強さも魅力で、何より恵まれた体格と潜在能力が評価され、水戸への入団を勝ち取った。

選手権予選では決勝で最大のライバル・流通経済大柏に1−2で敗れ、最後の選手権には出場できないが、プロの舞台で経験を積んで、より大きなステージに立つことを夢見て、新たなスタートを切っている。
 
◎スパイク&キーパーグローブインタビュー

長谷川 最初はティエンポを履いていたのですが、そこからマジスタに変えました。理由はマジスタを履いたときに、ティエンポのときよりキックの飛距離が伸びた気がしたんです。

しかも足にフィットしていたので。この1つ前のマジスタからずっと履き続けています。
 
―結構話を聞くと、マジスタがヴァージョンチェンジをしてから、スパイクを変えたと言う選手がいました。

長谷川:僕は変えませんでした。僕は人工皮革にこだわっていて、マジスタのヴァージョンが変わってから、ヴェノムも履いてみたのですが、やっぱりマジスタが一番でした。
 
―なぜ人工皮革にこだわっているんですか?

長谷川:人工だと飛距離が出る気がするんです。
 
―ステップよりもキック重視?

長谷川:ステップに関しても、マジスタは裏のスタッドが鋭くて、踏み込みやすいのも気に入っています。
 
―ナイキが好きなんですか?

長谷川:はい、小学校の時からナイキでした。
 
―キーパーグローブにこだわりは?

長谷川:ガネットグリップとベイパーグリップがあって、僕はガネットグリップを使っています。ベイパーグリップだと多少キャッチの場所がズレてもごまかせますが、ガネットグリップだとごまかせない。よりキャッチの技術を磨けるので、将来のことも考えて使っています。

(※以下・動画参照)

vol.2に続く。杉山弾斗(市立船橋)、福元友哉(市立船橋)編