美しく舞うフィギュアスケーター『無良崇人』にとってのファッションとは。「第6回アスリート・ドレッサー・アワード」受賞者vol.4
美しく演じ、そして、舞う。これまで多くの観る者を魅了し続けているフィギュアスケーター無良崇人選手(洋菓子ヒロタ)。国内外で華々しい活躍を見せ、2018年1月には四大陸選手権が控えている。演じる上で衣装も大切な要素となる無良選手にとって、ファッションはどのような存在であるのか。単独インタビューに応じていただいた。
佐久間秀実
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2017/12/30
フィギュアスケート選手だった両親から影響を受け2歳の時からスケートを開始。ジュニア時代は、全日本クラスの大会で何度も度表彰台に立ち、全日本ジュニア選手権で初優勝すると舞台をシニアクラスに移し、フィンランディア杯初優勝に輝くと、国内外で目覚ましい活躍を見せている。
【主な戦績】 全日本選手権3位(5回)。
世界選手権総合8位入賞(出場3回)。
エリック・ボンパール杯優勝。
四大陸選手権優勝。
チャレンジカップ総合優勝。
スケートカナダ優勝
メラーノ杯優勝。
トリグラフ杯優勝。
先日開催された全日本フィギュア選手権では3位となり、2017年1月に開催される四大陸選手権への出場が決定している。
演技プログラムを構成する上で、身に纏う衣装選びにも余念がない無良崇人選手は、ファッションについて、どのように考えているのか。話を伺ってみた。
――ファッションについて、どのように考えていますか。
無良:フィギュアスケートは、衣装ありきで観られるスポーツでして、普段何を着ているのかと注目もされますので、しっかりとしていて自分に合ったものを着るようにしていますね。
――何歳頃から気にするようになりましたか。
無良:高校の頃にファッション誌を見るようになってからだと思います。「Safari」等を読んでみると、自分がどのようなスタイルが好きなのかを考えさせてくれていますよね。「Safari」は年代問わず読める素晴らしい雑誌だと思いますし、物凄く参考となっています。
――勝負カラーはありますか。
無良:元々、黒、グレー、白等のモノトーンが好きだったんですが、去年からネイビーにはまり出しまして、ジャケットやポロシャツはネイビーのものばかりとなりましたよね。最近、ネイビーが似合う年齢となってきたのかなと思います。ネイビーは黒に近い色ですが、あえて黒から外すことによりお洒落となっているのかなと思いますね。
――シューズについては、いかがですか。
無良:現在、「ECCO」さんにサポートしていただいていまして、レザーとカーボンを使用したシューズが好きですね。革をなめすところから作っているのが「ECCO」さんの特長となります。革の質が素晴らしいので馴染みやすく、ソールの作りも素晴らしく、長時間使用していても疲れにくく歩きやすいと思います。
足首まで覆われているスケート靴は、靴底が物凄く硬く、氷の上を一本の刃の上で立っている為にどうしても疲れやすいのですが、日常では疲れにくい「ECCO」さんの靴を履いているので非常に有り難いですね。
――勝負曲はありますか。フィギアの演目中に音楽が流れていますし、試合前などに聴いている曲があるのか気になります。
無良:試合の時のテンションにより聴く曲が全然違いますよね。気持ちが高まり過ぎている時は、ジャズ系で落ち着かせるようにしますし、緊張している時はアップテンポな曲を着てテンションを少し上げるようにしています。
――今後の抱負を、お聞かせいただけますか。
無良:来年1月に四大陸選手権がありますので、今ある力を100%出すため何をやらなければならないかを考えています。 (了)
【プロフィール】
無良崇人(むら たかひと)
1991年生まれ。フィギュアスケーター。
洋菓子ヒロタ所属。両親の影響を受け幼少期からフィギュアスケートを開始。全日選手権3位(5回)。四大陸選手権、エリック・ボンパール杯、スケートカナダ等で優勝。
公式Twitter: https://twitter.com/takahito3211
公式Instagram:https://www.instagram.com/takahitobh5d/
取材協力/Athlete Safari 阪急メンズ東京
写真提供/「日之出出版」