“プロのスカウトが注目する”現役高校生がスパイクへのこだわりを語りつくす!VOL7~栗山高季(草津東)、早川海留(作陽)、森内幸佑(広島皆実)~編
今回、筆者が回って来たフェスティバルは合計7つ。群馬プーマカップ、福岡県で開催されたサニックス杯国際ユースフェスティバル、中国新人大会、全国高校サッカー選抜大垣大会、Jグリーン堺プーマカップ、船橋招待サッカーフェスティバル、桐光学園高校サッカー場完成記念。後編の合計15人の姿、そして大事なパートナーであるスパイクやキーパーグローブへの想いをじっくりと聞いて来た。
安藤隆人
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2018/05/14
栗山高季(草津東、3年、MF)
小柄な体格からリズミカルなステップと、軽やかな身のこなしで、ひらりひらりと牛若丸のように相手を交わしてサイドを疾走するドリブラー。繊細なボールタッチと常に次の展開も意識して巧みにボールを運んで行く。
シュートセンスもあり、逆サイドにボールがあるときにマークを離してしまうと、一気にゴール前の危険なスペースに一気に入り込んでゴールを射抜く。昨年は選手権に出場し、大きな経験を積んだ。
シュートセンスもあり、逆サイドにボールがあるときにマークを離してしまうと、一気にゴール前の危険なスペースに一気に入り込んでゴールを射抜く。昨年は選手権に出場し、大きな経験を積んだ。
「このチームは攻め込まれるシーンが多い。だからこそ、攻撃のときにいかに効果的に相手の急所に入って行けるか。そこを大事にしています。
スピードはある方だと思うので、もっと積極的にしかけて行かないといけませんが、全国に出て痛感したのが、まだまだキック、フィジカル、体力が足りていないこと。
スプリントは出来るけど、持続力が足りない。だからこそ、今年は走力を身につけることと、後は考えて走ることを意識しています」。
近江の国が生んだクイックドリブラーは今年、覚醒のときを迎えるのか。『消える時間』さえなくせば、さらに相手にとって脅威の存在になるだろう。
※スパイクインタビューは、動画をご覧ください。
早川海留(作陽、3年、MF)
高1まではトップ下に君臨し、攻撃に頭をフル回転させる選手だった。しかし、高2のときにボランチにコンバート。これにより守備のタスクが大きく課せられることになった。
「作陽のサッカーは中盤でのつぶしから攻撃を始める。ボールを奪ったら、中盤からFWに当てて、そこからサイドを取るなど、連動して崩して行く。
僕は試合の状況によって前に関われたらトップ下に関わって、相手が引いて来たら後ろから展開をする。バランスをより求められています」。
本人がこう語ったように、常にピッチ全体、試合の流れ全体を読み取って、どこがバランスを取れるポイントかを摸索し、ポジショニングを取る。
そしてボールを奪ったら、テンポダウンなのかテンポアップなのかを瞬時に判断して実行する。まさに彼はチームの心臓だ。
そしてボールを奪ったら、テンポダウンなのかテンポアップなのかを瞬時に判断して実行する。まさに彼はチームの心臓だ。
「90分間、ボールに関わり続けられることが自分の長所だと思っているので、状況の変化に置いて効果的なプレーをしたい。一瞬のスピードもあるので、時には一気に裏に抜けたりとするようにしています。
作陽のサッカーは頭を使わないといけないので、常に周りの変化に敏感に対応しながら、裏ベースなのか足下ベースなのかを判断して、それを自分だけじゃなくて周りにも伝えることを意識しています」。
作陽のサッカーは頭を使わないといけないので、常に周りの変化に敏感に対応しながら、裏ベースなのか足下ベースなのかを判断して、それを自分だけじゃなくて周りにも伝えることを意識しています」。
作陽の心臓は、すなわち作陽の頭脳でもある。彼のクレバーかつ献身的なプレーは一見の価値有りだ。
※スパイクインタビューは、動画をご覧ください。
森内幸佑(広島皆実、3年、FW)
伝統の『スイカユニフォーム』のナンバー10を託された男は、前線で変化に富んだ動きとダイナミックな仕掛けでチームの攻撃を力強く牽引する。
「今、僕は一番前をやっているのですが、中国新人大会のように右サイドとか、中央でも点に絡む仕事をしたい。後ろは仲間が守ってくれるので、いかに点を獲って皆実を勝たせられるか。今年はそこを強く意識しています」。
サンフレッチェ広島ジュニアユース出身の彼は、ユース昇格を果たすことが出来なかった。再起を誓ってやってきた広島皆実で着実に成長を遂げ、逞しくなった彼は今年のチームの命運を握る存在となっている。
※スパイクインタビューは、動画をご覧ください。
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ユース年代の豊富な知識を買われ、『ユース教授』と称されている安藤隆人が、未来の日本代表選手達のスパイクへのこだわりを直撃取材。 http://king-gear.com/feature_articles/150
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