オリンピック金メダリスト体操「加藤凌平」とSonar Pocket 「eyeron」が語る‼ vol.3「絶対に失敗しないゾーン状態」
体操「加藤凌平」選手は、リオデジャネイロ・オリンピックで世界一に輝くことができた。Sonar Pocket 「eyeron」氏は、メジャデビューをしてから数々のヒット曲を手がけてきた。だが、人生良いことばかりではない。転落する時が必ずある。これまで様々な経験を積んできた2人の会話は、さらに熱いものへと進展していった。
佐久間秀実
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2018/05/17
vol.1「フットサルで生まれた2人の絆」
eyeron:その時に何があったのかな?
加藤:とにかく技を沢山習得しましたね。美しさというよりも、難易度が高い技を2年生までひたすら練習しました。そのせいで失敗ばかりしていましたが、3年生になると安定してきたんですよね。
eyeron:上を目指してやっていたんだね。
加藤:それでイメージと体の動きが合ってくると、徐々に美しく演じることができるようになりました。3年生の時から失敗がなくなり始めたので、本当にターニングポイントでしたね。
――俺、最強!!
eyeron:いやー、凄いね!!「俺、最強!!」と思う時ってある?
加藤:ロンドンオリンピックの後は、ありましたね。あの時は自分も出場し、ミスもなく演じることができて、団体で銀メダルを獲得することができました。その勢いでどんどん上達していきましたね。
eyeron:その時ってやっぱり、「失敗しない」っていう自信が芽生えて強い気持ちになるわけだよね。これがあるだけで、人よりも抜けているっていう感じがするんだろうね。
加藤:ですね。本当に調子が良かったり、ゾーン状態にあるときは「絶対に失敗しない」という気持ちがあります。あとは、若い時は勢いでイケイケな感じでやっていて、凄く上手くいっていましたね。
でも、歳を重ねる度に大舞台に出場する機会も増え、そこでミスをしてしまうと恐怖心が入り混じるようになり、慎重になっていきましたね。
eyeron:確かに、それはあるよね。俺たちSonar Pocketもブレイクした時って、ある曲の配信で1位になって、新曲を出す度に1位になることがあったんだよね。それで上手くいかずに、1回落ちてしまった時に、自分たちの甘さを痛感して振り返ってみると、反省すべき点が出てきたりしたからね。だから1つ1つをより大事にするようになったし、「人生って不思議だな!!」って思う瞬間でもあったよね。「曲を出せば1位だろ!!」みたいなノリもあったし、人生なかなか上手くいかないなって本当に思ったよね。
加藤:それはありますよね。間違いないと思います。
eyeron:人って自分が少しずつ落ちてダメだなって思う時にこそ成長できると思うよね。自分が上がってる時は、「自分は最強だな‼︎」って思ってしまって、人の言うことを聞かなくなってしまうんだよね。「俺たちは、これをやったからこのような成果が出たでしょ」って強く思っちゃうこともあるし。上手くいかなくて低迷すると、自分に対して問い始めるようになるし、周りで自分をサポートしてくれる人たちの言うこともきちんと聞こうと思うようになったよね。少し調子を落としているときの方が成長できる期間であると思うようになってきてたね。
eyeron:そういう人たちには、Sonar Pocketのライブをお勧めしています(笑)。10月から全国ツアーが始まりますのでぜひお越し下さい。 俺らのライブに来て結婚したカップルもいて、子供に「ソナちゃん」で名付けている人もいたよ。
加藤:いいですね、それ‼
eyeron:ライブってさぁ、非日常的空間じゃん。自分たちが溜め込んできたものを発散する場でいいと思うんだよね。音楽やCDで聴くのとは違うからね。観衆と一緒になって、空間を作り出すのは最高だよ。Sonar Pocket10周年記念アニバーサリーツアーに来てください!!
<プロフィール>
――人生を変えたターニングポイント
加藤:小学生の時から全日本の大会で上位の選手は、強化指定選手となります。自分は、高校1年生の時に選考試験を受けましたが、落ちました。同年代で多くて4人位しか選ばれないので、なかなか厳しかったですね。
eyeron:それは、かなり狭き門だね。
加藤:本当に強い選手は、試験を受けなくても合格します。自分は高校2年生の時に試験を受けて、やっと強化指定選手として活動ができるようになりました。3年生の時に高校を飛び越えて日本で8番となることができたので、日本の強化指定選手になることができました。
eyeron:凄い!!それはかなりの飛躍だね。
加藤:それで世界選手権の補欠に選ばれました。
eyeron:その時が人生のターニングポイントだったのかな?そうなってくると日本という国を背負うわけだからね。
加藤:世界選手権が東京であり、補欠として観客席から観ていました。このプレッシャーの中で演技をするのは、自分には無理だなと思いましたね。
eyeron:自分が出場した時をイメージして、そう感じたんだね。
加藤:高校の大会で良い結果を残していないのに、一気に同年代から頭1つ分抜け出して日本代表の補欠となって、訳が分からない時もありました。
加藤:小学生の時から全日本の大会で上位の選手は、強化指定選手となります。自分は、高校1年生の時に選考試験を受けましたが、落ちました。同年代で多くて4人位しか選ばれないので、なかなか厳しかったですね。
eyeron:それは、かなり狭き門だね。
加藤:本当に強い選手は、試験を受けなくても合格します。自分は高校2年生の時に試験を受けて、やっと強化指定選手として活動ができるようになりました。3年生の時に高校を飛び越えて日本で8番となることができたので、日本の強化指定選手になることができました。
eyeron:凄い!!それはかなりの飛躍だね。
加藤:それで世界選手権の補欠に選ばれました。
eyeron:その時が人生のターニングポイントだったのかな?そうなってくると日本という国を背負うわけだからね。
加藤:世界選手権が東京であり、補欠として観客席から観ていました。このプレッシャーの中で演技をするのは、自分には無理だなと思いましたね。
eyeron:自分が出場した時をイメージして、そう感じたんだね。
加藤:高校の大会で良い結果を残していないのに、一気に同年代から頭1つ分抜け出して日本代表の補欠となって、訳が分からない時もありました。
――大躍進をできた理由
eyeron:その時に何があったのかな?
加藤:とにかく技を沢山習得しましたね。美しさというよりも、難易度が高い技を2年生までひたすら練習しました。そのせいで失敗ばかりしていましたが、3年生になると安定してきたんですよね。
eyeron:上を目指してやっていたんだね。
加藤:それでイメージと体の動きが合ってくると、徐々に美しく演じることができるようになりました。3年生の時から失敗がなくなり始めたので、本当にターニングポイントでしたね。
――俺、最強!!
eyeron:いやー、凄いね!!「俺、最強!!」と思う時ってある?
加藤:ロンドンオリンピックの後は、ありましたね。あの時は自分も出場し、ミスもなく演じることができて、団体で銀メダルを獲得することができました。その勢いでどんどん上達していきましたね。
eyeron:その時ってやっぱり、「失敗しない」っていう自信が芽生えて強い気持ちになるわけだよね。これがあるだけで、人よりも抜けているっていう感じがするんだろうね。
加藤:ですね。本当に調子が良かったり、ゾーン状態にあるときは「絶対に失敗しない」という気持ちがあります。あとは、若い時は勢いでイケイケな感じでやっていて、凄く上手くいっていましたね。
でも、歳を重ねる度に大舞台に出場する機会も増え、そこでミスをしてしまうと恐怖心が入り混じるようになり、慎重になっていきましたね。
――人生なかなか上手くいかない
eyeron:確かに、それはあるよね。俺たちSonar Pocketもブレイクした時って、ある曲の配信で1位になって、新曲を出す度に1位になることがあったんだよね。それで上手くいかずに、1回落ちてしまった時に、自分たちの甘さを痛感して振り返ってみると、反省すべき点が出てきたりしたからね。だから1つ1つをより大事にするようになったし、「人生って不思議だな!!」って思う瞬間でもあったよね。「曲を出せば1位だろ!!」みたいなノリもあったし、人生なかなか上手くいかないなって本当に思ったよね。
加藤:それはありますよね。間違いないと思います。
eyeron:人って自分が少しずつ落ちてダメだなって思う時にこそ成長できると思うよね。自分が上がってる時は、「自分は最強だな‼︎」って思ってしまって、人の言うことを聞かなくなってしまうんだよね。「俺たちは、これをやったからこのような成果が出たでしょ」って強く思っちゃうこともあるし。上手くいかなくて低迷すると、自分に対して問い始めるようになるし、周りで自分をサポートしてくれる人たちの言うこともきちんと聞こうと思うようになったよね。少し調子を落としているときの方が成長できる期間であると思うようになってきてたね。
――メンタル回復方法
加藤:メンタルを回復させる方法は、ありますか?
eyeron:そういう人たちには、Sonar Pocketのライブをお勧めしています(笑)。10月から全国ツアーが始まりますのでぜひお越し下さい。 俺らのライブに来て結婚したカップルもいて、子供に「ソナちゃん」で名付けている人もいたよ。
加藤:いいですね、それ‼
eyeron:ライブってさぁ、非日常的空間じゃん。自分たちが溜め込んできたものを発散する場でいいと思うんだよね。音楽やCDで聴くのとは違うからね。観衆と一緒になって、空間を作り出すのは最高だよ。Sonar Pocket10周年記念アニバーサリーツアーに来てください!!
加藤:行きます‼
eyeron:ありがとう‼
加藤:体操の場合だと、試合を観に来ていただいてもストレスを発散できるか分かりませんね。
eyeron:難易度が高い技が決まると「ウォー!!」ってなると思うけど。
加藤:まぁ、もちろん応援している選手が成功したら、めちゃめちゃいいでしょうね!もちろん沢山の方に体操を観に来てほしいです!
僕自身は友達と遊ぶとかゴルフ、ゲーム、フットサルをやることで、体操とプライベートを分けることができます。練習がない日に遊びに行っても、次の日はしっかりと練習できます。まぁ、色々タイプがあると思うので、しっかり休める時に休むっていうのが良いんでしょうね。1回立ち止まることも大事なのかなと思います。
加藤:体操の場合だと、試合を観に来ていただいてもストレスを発散できるか分かりませんね。
eyeron:難易度が高い技が決まると「ウォー!!」ってなると思うけど。
加藤:まぁ、もちろん応援している選手が成功したら、めちゃめちゃいいでしょうね!もちろん沢山の方に体操を観に来てほしいです!
僕自身は友達と遊ぶとかゴルフ、ゲーム、フットサルをやることで、体操とプライベートを分けることができます。練習がない日に遊びに行っても、次の日はしっかりと練習できます。まぁ、色々タイプがあると思うので、しっかり休める時に休むっていうのが良いんでしょうね。1回立ち止まることも大事なのかなと思います。
<プロフィール>
加藤凌平(かとう・りょうへい)
1993年9月9日生まれ 埼玉県草加市出身。
コナミスポーツ体操競技部所属。
2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、安定した演技で男子団体金メダル獲得に貢献した。
得意種目は「ゆか」。
5月19日(土)~20日(日)に東京体育館で開催される「第57回NHK杯体操」に出場。
コナミスポーツ競技部 アスリートサイト
https://www.konami.com/sportsclub/athlete/
1993年9月9日生まれ 埼玉県草加市出身。
コナミスポーツ体操競技部所属。
2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、安定した演技で男子団体金メダル獲得に貢献した。
得意種目は「ゆか」。
5月19日(土)~20日(日)に東京体育館で開催される「第57回NHK杯体操」に出場。
コナミスポーツ競技部 アスリートサイト
https://www.konami.com/sportsclub/athlete/
【Sonar Pocket】
名古屋出身のko-dai(Vo.)、eyeron(Vo.)、matty(DJ)による3ピースユニット。等身大でリアルなラブソングは、若者を中心に絶大な支持を誇る。 3月28日には映画「honey」の主題歌として書き起こされたシングル「108~永遠~」をリリース。 2018年9月にメジャーデビュー10周年を迎え、秋から10周年を彩る全国ツアー「Sonar Pocket 10th Anniversary Tour flower」を開催する。
【eyeron.Vo】
飾らず真っ直ぐなリリックと、魂のこもった熱い歌声で多くのリスナーの心を鷲掴みにしている彼の言葉は不思議なほど自然と心に染みてくる。
昨年11月に行われた大阪マラソンではアーティスト最速記録となる2時間43分という驚異的なタイムでフルマラソンを完走している。
取材協力/株式会社コナミスポーツクラブ
取材写真/長田慶