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好きな音楽は「EDM」オフにはギター練習も!?日本フェンシング界のエースの意外な素顔とは。松山恭助インタビューVol.2

2008年の北京五輪で太田雄貴が銀メダルを獲得し、フェンシングが日の目を浴びるようになってから10年が経つ。日本フェンシング界を常に牽引してきた太田は現在、公益社団法人日本フェンシング協会の会長として、競技発展に向けてさまざまな取り組みを進めている。そんな中、同じ男子フルーレで太田に続く逸材として期待されている選手がいる。現在21歳の若武者、松山恭助(まつやま・きょうすけ)だ。彼は高校時代にインターハイ3連覇を果たして頭角を現すと、2016年には全日本選手権を制し、ナショナルチームのキャプテンに就任。その後も2017年アジア選手権団体で3位、ユニバーシアード個人で準優勝・団体優勝、高円宮杯W杯団体で3位と、世界の強敵を相手にして常に上位に名を残してきた。インタビュー第2回となる今回は、日の丸を背負う若きエースが送る日常や、そのクールな表情からはうかがい知れない意外な素顔をお届けする。

Icon 1482131451808 佐藤 主祥 | 2018/06/05
<インタビューVol.1はこちら>

ー松山選手は早稲田大学に通う現役の大学生でもありますが、
1日のスケジュールはどのような感じなのですか?


松山:授業の有無によってスケジュールは変わってきますが、僕が在籍しているスポーツ科学部では必修科目が少ないので、比較的時間割が組みやすいんです。

なので例えば、授業を午前中に固めて、午後は3時間半くらい練習したりとか。逆のパターンだと疲れて授業に集中できなくなってしまうので、あまりやりませんが(笑)

授業がない場合は、午前の9時から12時過ぎくらいまで練習して、午後は続けてフェンシングの練習をするか、週2回行うフィジカルトレーニングを取り入れたりしますね。

そのフィジカルトレーニングでは、20mシャトルランのような持久力に加えて瞬発力も高められるトレーニングを行っています。

ーなるほど。フェンシングにおいて、フィジカル面の強化は試合にどう影響するものなんですか?

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松山:やはり、フェンシングに必要なスピードや瞬発力などの運動能力が格段に上がりますね。

フェンシングは「動」と「静」の中の一瞬の瞬発力が求められるスポーツなので、持久力だけを高めるようなランニングはあまり取り入れないんですよ。

一歩一歩の速さが勝敗を大きく左右するので、攻守どちらにおいてもフットワークを鍛える練習は重要になってきます。

ー確かに、実際にフェンシングの試合を観たとき、そのスピード感には圧倒されました。スケジュールの話に戻るのですが、学業と競技生活を両立するとなると1日ゆっくり過ごす時間なんてないんじゃないですか?

松山:あまりないですね。一応、日曜日はオフなんですけど、だいたい何か予定が入っちゃうんですよ(笑)

逆に日曜日しか空いてないということもあるので、大事な友人と会ったり、テレビの取材が入ったりするんです。

なので丸1日ゆっくりできる日はなかなか…(笑)

ーそうなると趣味に費やす時間も作れないですよね。

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松山:そうですね。ただ、僕には「コレだ!」という趣味は特にないのですが、音楽はすごく好きなのでよく聴いています。

ルーティンというわけではないですけど、試合前なんかはヘッドホンで音楽をガンガン聴いて、それから試合に入っているんです。

ーそうなんですね!ちなみに好きなジャンルは?

松山:ジャンルは幅広いんですけど、テンションを上げたいときは「EDM(イー・ディー・エム)」をよく聴いています。

アーティストで言えば、特にカルヴィン・ハリスの曲はノリノリで好きですね。

ーでは、あまりバラードは聴かないのですか?

松山:聴かないですね。試合だけではなく、電車や車に乗ってるときでも常にノリノリの曲をガンガンかけるタイプなので。

それに音楽の話で言うと、最近ギターをやり始めたんですよ(笑)

ーそうなんですか!?(笑)

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松山:はい。まだ全然下手なんですけど、アコースティックギターで弾き語りできるようになりたいんです(笑)

ーそれもカルヴィン・ハリスの影響ですか?

松山
:実は違うんです。

僕はサッカーを観るのも好きで、リーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグ、ブンデスリーガは毎日欠かさずチェックするくらいヨーロッパサッカーのファンなんですね。あまり時間がないので1試合丸々観ることはできませんが。

選手でいうと、特にセリエAのユヴェントスに所属しているFWパウロ・ディバラが好きなんですけど、ディバラってギターがめちゃくちゃ上手いんですよ。

それだったら僕もギター弾けるようになりたいなぁって(笑)。ディバラのことは本当に好きなので、すごく影響されてしまったんです。

それから寝る前にギターを少し練習するようになりましたね。

ーそうだったんですね。確かに南米はギター演奏が得意な選手が多いイメージがあります。では、もし機会があればぜひ弾き語りを聴かせてください(笑)

松山:人に披露できるようになるまでにはまだ時間がかかりますけど、頑張ります(笑)


<インタビューVol.3はこちら>


写真:佐藤主祥/瀬川泰祐

取材協力/日本フェンシング協会