アスリートの睡眠や寝具へのこだわりとは(後編)
睡眠はアスリートのみならず必要であり重要なテーマである。特に日々の練習で肉体を酷使するアスリートにとって、睡眠を考えることは練習と同じくらい大切なはずだ。後編では三浦知良選手やネイマール選手と契約できた要因などを聞いた。
菊池 康平
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2018/10/18
前編はこちら
――トップアスリートもそうですが、中高生など成長期の選手は特に睡眠が大事ですよね?
須藤 育成年代の選手向けに睡眠セミナーをしています。サンフレッチェ広島ユースの寮に行き、眠りのセミナーをしたり、いわきFCの小学生の選手と親御さんと一緒にセミナーをさせて頂いたりしています。
まずは商品ではなく、眠る重要性からわかってもらわなければいけません。寝る前に携帯を見てはいけないことや、眠りがパフォーマンスに関わるということを若い世代にはしっかり伝えています。
――成長期の選手を含め、アスリートがより強くなるためのギアですね。
須藤 アスリートサポートプログラムというものを立ち上げ5年くらいたちますが、今では総勢約1000人以上のアスリートをサポートしています。
このプログラムでは、睡眠をしっかり考えたいけれど費用面で滞る選手へのサポートをしています。
弊社が選手のサポートをして、良い睡眠をとって活躍してくれると商品の認知が上がりWINWINな関係になるんです。
2009年頃はマットレスを運ぶ文化が無かったですし、チームからは「荷物が増えるからやめて」と言われていたくらいでした。でも今は「持ってないの?」と当たり前のように言われます。
今でも遠征などの荷物にはなるのでチームスタッフの協力も必要ですが。
――最近はもはやスポーツ界の中ではマットレスを持ち運ぶことは当たり前になってきていますよね。
須藤 こうやってアスリートが睡眠を考えることが、一般の方が睡眠を考えるきっかけになっているんですよ。
――三浦知良選手やネイマール選手と契約できた要因は?
須藤 弊社は選手が商品のことを好きではないと契約していません。まずは商品を使ってもらってからなんです。サポートをしたい、サポートをされたいという想いがリンクしない限り当然ながら契約はできません。
契約をしても肖像権を使ってCMをたくさん打つことは考えていなくて、選手のパフォーマンスアップに協力したい、その代わりに一緒に商品を広めていく協力をして欲しいというスタンスでやっています。
――これからの寝具の進化と今後の展望を教えてください。
須藤 ねむりの相談所という事業で眠りを可視化するというサービスを展開しています。解析結果からお客様一人ひとりに合ったアドバイスを行います。
今後はIOT化など、眠りを知る技術を高めていきたいと考えています。
――コンディションに気を遣っていたアスリートがセカンドキャリアとして寝具を販売していく道もありますよね?
須藤 今までスポーツで頑張ってきた人はコンディショニングをこれまでもしっかり考えてきたと思うので、そういう方が接客販売をしてくれたらお客さんへも説得力があると思うんですよね。
若い時にしか販売出来ないわけではなくて、年数を重ねていけばいくほど知識も増えて、価値がでてくることもあると思いますし、地元に戻り寝具を販売することで地域活性化に繋がれば素晴らしいですよね。未来がある仕事だと思いますし、健康産業の一つであるとも考えています。
――海外戦略について教えてください。
須藤 もともとは国内の販売のみでした。各国でサイズ感が違ったり、文化が違うので国内を重視していたんです。今は人口が減少していく中で会社としても海外戦略には動いています。ASEANでの販売をスタートしていますし、今後はASEAN以外の海外進出を考えています。
――海外のサッカーチームでは午前と午後の2部練習の時は午前練習が終わった後に昼寝の時間がありました。そんな時にAiRは重宝しそうですね。
須藤 まさにそうですよね。本田圭佑選手がオーナーをされているSVホルンのクラブハウスの休憩ブースに弊社のマットレスを入れさせて頂きました。今はFC東京さんに入れていますよ。
ーー選手とは現場などで直接会って話したりするんですか?
須藤 選手がどんな環境で生活をしているのか知る為にも合宿所などの現場には出来る限り行っています。
ーー例えば?
須藤 ボブスレーの合宿所に行きましたし、十日町のレスリングの合宿所にも泊まったことがあります。
例えばですが、アマチュア選手がどんな生活や競技をしていて、どんな問題点があるのかなどを知っていた方が選手とキャッチボールができるじゃないですか。
そこがないとなぜそんなにしんどいのかわからないですしね。選手とコミュニケーションが大事という事です。
――2020年には東京五輪もありますし、眠りの重要性にますます注目が集まりそうですね。
須藤 眠りから選手のパフォーマンスをサポートしたいと思っています。食事、睡眠、休養は掛け算だと考えています。どこかが0だったらトータルで0点になってしまいます。
まだまだ睡眠をしっかりと考えている人は少ないので、チャンスかもしれませんよ。
(了)
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新素材の超軽量生地を使用し、東京西川と東レが共同開発したカーボン長繊維「Carbonext(カーボネクスト)」を中わたに採用。さらに就寝時の身体にフィットする「Body Line AiR Quilt」を組合せ、これまでにない心地良さを実現。心身ともにリラックスした眠りへと導きます。
詳細はこちらまで
https://www.airsleep.jp/lineup/cn.html
写真提供:西川産業株式会社
インタビュー中の写真:菊池康平
――トップアスリートもそうですが、中高生など成長期の選手は特に睡眠が大事ですよね?
須藤 育成年代の選手向けに睡眠セミナーをしています。サンフレッチェ広島ユースの寮に行き、眠りのセミナーをしたり、いわきFCの小学生の選手と親御さんと一緒にセミナーをさせて頂いたりしています。
まずは商品ではなく、眠る重要性からわかってもらわなければいけません。寝る前に携帯を見てはいけないことや、眠りがパフォーマンスに関わるということを若い世代にはしっかり伝えています。
――成長期の選手を含め、アスリートがより強くなるためのギアですね。
須藤 アスリートサポートプログラムというものを立ち上げ5年くらいたちますが、今では総勢約1000人以上のアスリートをサポートしています。
このプログラムでは、睡眠をしっかり考えたいけれど費用面で滞る選手へのサポートをしています。
弊社が選手のサポートをして、良い睡眠をとって活躍してくれると商品の認知が上がりWINWINな関係になるんです。
2009年頃はマットレスを運ぶ文化が無かったですし、チームからは「荷物が増えるからやめて」と言われていたくらいでした。でも今は「持ってないの?」と当たり前のように言われます。
今でも遠征などの荷物にはなるのでチームスタッフの協力も必要ですが。
――最近はもはやスポーツ界の中ではマットレスを持ち運ぶことは当たり前になってきていますよね。
須藤 こうやってアスリートが睡眠を考えることが、一般の方が睡眠を考えるきっかけになっているんですよ。
――三浦知良選手やネイマール選手と契約できた要因は?
須藤 弊社は選手が商品のことを好きではないと契約していません。まずは商品を使ってもらってからなんです。サポートをしたい、サポートをされたいという想いがリンクしない限り当然ながら契約はできません。
契約をしても肖像権を使ってCMをたくさん打つことは考えていなくて、選手のパフォーマンスアップに協力したい、その代わりに一緒に商品を広めていく協力をして欲しいというスタンスでやっています。
――これからの寝具の進化と今後の展望を教えてください。
須藤 ねむりの相談所という事業で眠りを可視化するというサービスを展開しています。解析結果からお客様一人ひとりに合ったアドバイスを行います。
今後はIOT化など、眠りを知る技術を高めていきたいと考えています。
――コンディションに気を遣っていたアスリートがセカンドキャリアとして寝具を販売していく道もありますよね?
須藤 今までスポーツで頑張ってきた人はコンディショニングをこれまでもしっかり考えてきたと思うので、そういう方が接客販売をしてくれたらお客さんへも説得力があると思うんですよね。
若い時にしか販売出来ないわけではなくて、年数を重ねていけばいくほど知識も増えて、価値がでてくることもあると思いますし、地元に戻り寝具を販売することで地域活性化に繋がれば素晴らしいですよね。未来がある仕事だと思いますし、健康産業の一つであるとも考えています。
――海外戦略について教えてください。
須藤 もともとは国内の販売のみでした。各国でサイズ感が違ったり、文化が違うので国内を重視していたんです。今は人口が減少していく中で会社としても海外戦略には動いています。ASEANでの販売をスタートしていますし、今後はASEAN以外の海外進出を考えています。
――海外のサッカーチームでは午前と午後の2部練習の時は午前練習が終わった後に昼寝の時間がありました。そんな時にAiRは重宝しそうですね。
須藤 まさにそうですよね。本田圭佑選手がオーナーをされているSVホルンのクラブハウスの休憩ブースに弊社のマットレスを入れさせて頂きました。今はFC東京さんに入れていますよ。
ーー選手とは現場などで直接会って話したりするんですか?
須藤 選手がどんな環境で生活をしているのか知る為にも合宿所などの現場には出来る限り行っています。
ーー例えば?
須藤 ボブスレーの合宿所に行きましたし、十日町のレスリングの合宿所にも泊まったことがあります。
例えばですが、アマチュア選手がどんな生活や競技をしていて、どんな問題点があるのかなどを知っていた方が選手とキャッチボールができるじゃないですか。
そこがないとなぜそんなにしんどいのかわからないですしね。選手とコミュニケーションが大事という事です。
――2020年には東京五輪もありますし、眠りの重要性にますます注目が集まりそうですね。
須藤 眠りから選手のパフォーマンスをサポートしたいと思っています。食事、睡眠、休養は掛け算だと考えています。どこかが0だったらトータルで0点になってしまいます。
まだまだ睡眠をしっかりと考えている人は少ないので、チャンスかもしれませんよ。
(了)
多くのアスリートが愛用するコンディショニング・ギア [エアー]から初の掛け寝具が登場!
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新素材の超軽量生地を使用し、東京西川と東レが共同開発したカーボン長繊維「Carbonext(カーボネクスト)」を中わたに採用。さらに就寝時の身体にフィットする「Body Line AiR Quilt」を組合せ、これまでにない心地良さを実現。心身ともにリラックスした眠りへと導きます。
詳細はこちらまで
https://www.airsleep.jp/lineup/cn.html
写真提供:西川産業株式会社
インタビュー中の写真:菊池康平