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40年もの歴史を『ミズノ』と共に築いてきた侍の極み『宮本義和』前編

ミズノ株式会社(代表取締役社長:水野明人)は、定期的に、エスポートミズノ(ミズノ東京)で、オリジナル・ランニングシューズを作るためのオーダー会を開催している。その会場で、40年以上も、ミズノのシューズ作りに魂を注いでいるクラフトマン『宮本義和』氏に、話をうかがってみた。

Icon 3  2 佐久間秀実 | 2017/09/19
宮本義和
ミズノテクニクス株式会社 山崎ランバード工場  試作開発課 クラフトマン  

宮本氏は、オリンピック金メダリストなど国内外のトップアスリートや一般の方のシューズ作りに、40年以上も携わる日本を代表するクラフトマンである。  

「データだけでは、ジャストフィットのシューズは作れない。」

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――まずは、ミズノに入社されたキッカケから   教えていただけますか。  

宮本:キッカケですか。そうですね、高校を卒業してある会社に勤めていましたが、ミズノの和歌山にある靴の工場で求人しているのを知り、「楽しそうだな。」と思い軽い気持ちで入りましたね。入社してから、もう40年程になりますね。  

――40年もですか。歴史を感じます。宮本さんは、陸上をされていたのですか。  

宮本
:陸上で長距離をやっていましたけど、特別速い選手ではなかったですよね。
 

――ミズノでは、主にマラソンシューズを作ってこられたのですか。  

宮本:勤め始めた頃は、国内生産でやっていまして、一般のモノやバレーボールシューズなどを中心に作っていましたね。ランバード工場(兵庫県・山﨑)で作るシューズは、陸上スパイク、野球の契約選手のスパイクなどとなりまして、僕はマラソンシューズを作っていますね。  

――そうなのですね。40年前からオリジナルシューズを作成されていたのですか。  

宮本:いや、その頃は、工場のラインで作っていましたね。オリジナルシューズを作り始めたのが、2005年頃からとなります。ミズノが協賛するランニングシリーズの大会会場でも作っていたんですけど、今は直営店だけで対応していますね。  

――普段は、兵庫の工場にいらっしゃるのですね。  

宮本:そうですね。

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――シューズを作成する上で、ポイントとなる点を教えていただけますか。
 

宮本:ポイントですか・・・。色々ですけどね(笑)。基本のパターンは、お客様に来店していただいたら、足型計測器のフットプリンターの上に乗っていただき、足の長さ、幅、高さを測ります。足の特徴を把握して、親指の長さであったり、外反母趾など、そこで基本となるラストをベースに、手を加えながら調整していって合わせていく流れとなりますね。

――日本人ですと、どの幅のサイズが多いですか。
 

宮本:幅で言いますと、平均的な幅が2Eとなりますね。女性は少し細めですから1Eとなります。オーダーをしなくても市販のモノでも十分足に合うのですが、やっぱり、「自分だけしか履くことができない、自分のシューズが欲しい。」という方が多いですからね。

女性ですと市販にはない、ピンクや黄色、オレンジなど蛍光色を選ぶ方が沢山いますよ。レース専用で派手な色の「勝負シューズ」ということで履かれていますね(
笑)
 

――勝負シューズですか(笑)。素晴らしいネーミングですね。足型を計測してから完成するまでに、どれだけの期間がかかりますか。

宮本:2ヶ月となりますね。

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――お客様の足に合うモノを作るとなると、2ヶ月もの時間が必要なのですね。
 

宮本:まず、データを採りますが、それだけでは分からない部分もあります。実際に測ると幅広の4Eになるんですが、履いていただくと足の厚みや柔らかさによっても変わってくるので、3Eで十分な場合もありますよね。  

女性ですと、外反母趾で悩んでいられる方が来られるんですよね。市販のシューズですと、アッパー部分の耐久性の良い硬い素材を使っていると履いた時に足当たりがきついという方もいます。柔らかい素材であれば痛くないですし、幅を拡げたりもします。  

付け根が当たって痛くて豆だらけになる方も多いので、そこを拡げると痛みが緩和されて楽になったという感謝の言葉を言ってもらったこともあります。1回作っても、なかなか合わない方もいますが、最後まで責任を持って作っています。

後編に続く。

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エスポートミズノ
(ミズノ東京)
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ミズノ
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