バレー久光の小島絢野が2度目の引退「チームを離れるタイミングだと思った」
VバレーボールV1女子の久光スプリングスは29日、黒鷲旗が中止となったことを受けて、公式YouTubeで紅白戦を開催。今シーズン限りで引退が引退が発表された元日本代表主将の岩坂名奈、座安琴希、小島綾野の3選手が最後の勇姿を見せ、コートに別れを告げた。
白鳥 純一
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2021/05/02
©︎久光スプリングス
背番号24 番 小島 絢野 (旧姓:中大路 絢野)
生年月日:1991年7月24日 出身地:京都府 出身校:鹿屋体育大学
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――引退セレモニーを終えた、今の率直な気持ちお聞かせください。
小島:(2017年から2019年には、出産などの理由で)一度「引退」という形でチームを離れているので、今回は2度目の「引退」ということになります。
その点では複雑な部分もありますが、一緒に戦ってきたメンバーと離れるのはやはり寂しさを感じます。
©︎久光スプリングス
――引退を決断した時期や、理由を教えてください。
小島: 具体的な時期はありませんが、現役に復帰するにあたって、自分の役割は、メーンの選手としてトスを上げ続けるというよりは、「チーム何かあった時などにプレーする」というつもりでした。
やはり新しいセッターの選手が入ってきて、チームが次の世代に変わっていく状況を見て、「自分がチームを離れるタイミングなのかな?」と感じました。
――現役時代で、一番の思い出や印象に残る試合を教えてください。
小島:たくさんあるので一つに絞るのは難しいですが 国内2年目のシーズンですね。最後に逆転で優勝を成し遂げたシーンは、すごく印象的です。(2015/16シーズン Vプレミアリーグ 日立リヴァーレ戦)
あと、最初の3年間は世界クラブ選手権に出させていただきまして、この大会でのさまざまなクラブ同士の対戦は記憶に残っています。
©︎久光スプリングス
――小島さんにとって、バレーボールという競技や、久光スプリングスというチームはどのような存在でしょうか?
小島:スプリングスは、勝ちへのこだわりを持っているチームなので、練習でも「妥協がなかった」という印象です。メンバーが変わるなかでのチーム作りは難しい部分もある一方で、柔軟さを備えながらも、一人一人の個性が豊富で面白いチームになっていると思う。
私がバレーボール離れている時期に感じたのは、「バレーボールをやっていました」という人は多いのですが、その割にVリーグ観戦に来られるファンの方はまだまだ少ないと思いました。
今は色々なスポーツがプロ化したり、メディアやS N Sで発信する機会が増えた時代になったので、もっと多くの人に観戦してもらったり、子供達にも大人の生涯スポーツとして楽しんでもらえたらいいなと思っています。
©︎久光スプリングス
――引退にあたり、家族からの言葉はありましたか?子育てをしながら、選手に復帰されるケースはまだまだ少ないと思いますが、ご苦労はございましたか?
小島:子供はまだわかっていませんでしたが、家族からは「お疲れ様」と言われました。
(現役に復帰してからは)なかなか自分の時間を作ることが難しく、しんどい部分もありました。でも体育館を一歩出てから家に帰ると、子供との癒しの時間があり、オンとオフの切り替えは出来ていた。その点では「良かった」と感じている部分もある。
©︎久光スプリングス
――今後はどのように活動されますか?
小島:「これをする」というのは決まっていませんが、チームの本拠地になる佐賀県から、何かを発信して盛り上がっていけたらと思います。
今まで本当にたくさんの応援ありがとうございました。最後に直接お会いできない形になってしまいましたが、皆さんのたくさんの声援が私たちの力になっていました。
©︎久光スプリングス
【取材協力】久光スプリングス
【関連リンク】
「久光スプリングス2020-21 ラストマッチ! 〜届けたかった“ありがとう”をここに〜」
日時:4月29日(木)14:15 試合開始(勝敗に関わらず2セット)
配信:久光スプリングスYouTubeチャンネル
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