
英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.79 「復活?復刻?パラメヒコ編」
2020年ごろに生産終了した後も、独自にパラメヒコ限定モデルを継続販売されていたゼビオさんから新たにパラメヒコのニューバージョンが発売されました。大変興味深かったので早速入手してみました。

プーマ・パラメヒコは1986年ごろに発売され、長年に渡って多くの名プレーヤーに愛されたメイドインジャパンの名品サッカースパイクでした。
2020年に黒いアッパーに白ラインの通常モデルが生産終了になった後も、白に黒ラインでアッパーの革質やソールが異なる3種のパラメヒコをゼビオさんから購入することができました。
しかし、最近ではそれらもほとんど品切れになりに、ついに絶滅かと思っていました。
今月になり、スパイクの最新情報を発信されている方のブログ等で新たなパラメヒコ登場のニュースを知り、早速購入してしまいました(図1)。

図1 下が新モデルで、正式名称は「パラメヒコ SE トップ」です。上は販売終了した旧モデルパラメヒコ。デザインはとても良く似ています。つま先部分の外側のステッチ位置はかなり変更されています。

図2 両モデルのかかと部分。左が新モデルで、右が旧モデル。旧モデルは天然皮革製アッパーで、カンガルー革とステア革が使われていました。新モデルは昨今の事情を反映し、アッパーは「K-BETTER」という人工皮革が使われています。
パラメヒコSEは今回ご紹介している「トップ」の他に「プロ」があり、それぞれソールとインソールが違うようです。また、「プロ」の方はシュータンが短いように見えます。
本当は2つとも大人買いしようかと思いましたが、けっこう高額で、トップが27500円でプロが19800円です。
旧モデルが天然皮革製のメイドインジャパンで定価が2万円以下だったのに対し、新モデルは人工皮革で海外(カンボジア)製でこの価格は、昔の人間にとっては少し不思議です。
昨今のスパイクの価格相場は存じ上げないですが、個人的には正直「高いなあ」と感じ、今回は「トップ」のみ購入しました。
こちらの方が軽量ということで、片足230g(26.5センチ)ほどです。 旧型より約100gも軽いので、それにも驚きました。

図3 ソールは旧モデルとはまったく違います。新モデルのソールは以前販売されていたパラメヒコライトに形状が近いと思います。
昨今は黒いアッパーのスパイクも見かけるようになりましたので、シニア層のみならず、若いプレーヤーにも受け入れられるといいのですが、なかなか気軽に買える値段ではないのが気がかりです。
ぜひ、プーマ愛用の有名選手にも使ってほしいものです。
さて、ここからは最近入手したパラメヒコシリーズの少し変わったモデルのご紹介です。 一つ目は元日本代表GK山本海人選手のサイン入りモデルです(図4)。

図4 山本選手のエスパルス時代のスパイク。ノーマルに比べ、つま先のステッチが余分に入れてあります。

図5 山本選手は試合では取替え式を履くことが多かったようですが、固定式のスタッドもノーマル(下)よりかなり長くて太くなっています。こんなソールも生産可能だったんですね。
次も元エスパルスの池田昇平選手のパラメヒコです(図6)。

図6 池田選手サイン入り実使用のパラメヒコ。通常、取替え式はメキシコライトですが、かかとの表示はパラメヒコになっています。このスパイクも通常よりつま先のステッチが多く入っています。
これまでも取替え式のパラメヒコをいくつか入手したことがありますが(これやこれ)、ストイコビッチ選手らも履いていたこちらのモデルは、あのディエゴ様も改良版を愛用していたようです(図7)。

図7 ご本人特別仕様のパラメヒコとたわむれる在りし日のディエゴ様。
メキシコライトには青ソール版がありました(図8)。

図8 はじめはマジックで青く塗ったのかと思いましたが、しっかり青い素材で作られていました。市販品なのか特注品なのかは不明です。
図9も取替え式パラメヒコで昨年引退されたパラメヒコマン・駒野選手の実使用スパイクです。

図9 右足用しかありませんが、駒野選手サイン入りスパイクです。こちらも取替え式です。
最後は赤色パラメヒコです(図10)。 30足限定生産で9番は中山選手、11番はカズ選手に支給されたと聞いたことがあります。

図10 10番といえばディエゴ様だと思い、入手してしまいました。サイズもディエゴ様のスパイクと同じ25.5センチです。
最後にパラメヒコの復活は素直に喜びたいですし、多くの選手に今後使われることを願っています。 個人的にはフットサル用のトレシュータイプも期待しています。
2020年に黒いアッパーに白ラインの通常モデルが生産終了になった後も、白に黒ラインでアッパーの革質やソールが異なる3種のパラメヒコをゼビオさんから購入することができました。
しかし、最近ではそれらもほとんど品切れになりに、ついに絶滅かと思っていました。
今月になり、スパイクの最新情報を発信されている方のブログ等で新たなパラメヒコ登場のニュースを知り、早速購入してしまいました(図1)。

図1 下が新モデルで、正式名称は「パラメヒコ SE トップ」です。上は販売終了した旧モデルパラメヒコ。デザインはとても良く似ています。つま先部分の外側のステッチ位置はかなり変更されています。

図2 両モデルのかかと部分。左が新モデルで、右が旧モデル。旧モデルは天然皮革製アッパーで、カンガルー革とステア革が使われていました。新モデルは昨今の事情を反映し、アッパーは「K-BETTER」という人工皮革が使われています。
パラメヒコSEは今回ご紹介している「トップ」の他に「プロ」があり、それぞれソールとインソールが違うようです。また、「プロ」の方はシュータンが短いように見えます。
本当は2つとも大人買いしようかと思いましたが、けっこう高額で、トップが27500円でプロが19800円です。
旧モデルが天然皮革製のメイドインジャパンで定価が2万円以下だったのに対し、新モデルは人工皮革で海外(カンボジア)製でこの価格は、昔の人間にとっては少し不思議です。
昨今のスパイクの価格相場は存じ上げないですが、個人的には正直「高いなあ」と感じ、今回は「トップ」のみ購入しました。
こちらの方が軽量ということで、片足230g(26.5センチ)ほどです。 旧型より約100gも軽いので、それにも驚きました。

図3 ソールは旧モデルとはまったく違います。新モデルのソールは以前販売されていたパラメヒコライトに形状が近いと思います。
昨今は黒いアッパーのスパイクも見かけるようになりましたので、シニア層のみならず、若いプレーヤーにも受け入れられるといいのですが、なかなか気軽に買える値段ではないのが気がかりです。
さて、ここからは最近入手したパラメヒコシリーズの少し変わったモデルのご紹介です。 一つ目は元日本代表GK山本海人選手のサイン入りモデルです(図4)。

図4 山本選手のエスパルス時代のスパイク。ノーマルに比べ、つま先のステッチが余分に入れてあります。

図5 山本選手は試合では取替え式を履くことが多かったようですが、固定式のスタッドもノーマル(下)よりかなり長くて太くなっています。こんなソールも生産可能だったんですね。
次も元エスパルスの池田昇平選手のパラメヒコです(図6)。

図6 池田選手サイン入り実使用のパラメヒコ。通常、取替え式はメキシコライトですが、かかとの表示はパラメヒコになっています。このスパイクも通常よりつま先のステッチが多く入っています。
これまでも取替え式のパラメヒコをいくつか入手したことがありますが(これやこれ)、ストイコビッチ選手らも履いていたこちらのモデルは、あのディエゴ様も改良版を愛用していたようです(図7)。

図7 ご本人特別仕様のパラメヒコとたわむれる在りし日のディエゴ様。
メキシコライトには青ソール版がありました(図8)。

図8 はじめはマジックで青く塗ったのかと思いましたが、しっかり青い素材で作られていました。市販品なのか特注品なのかは不明です。
図9も取替え式パラメヒコで昨年引退されたパラメヒコマン・駒野選手の実使用スパイクです。

図9 右足用しかありませんが、駒野選手サイン入りスパイクです。こちらも取替え式です。
最後は赤色パラメヒコです(図10)。 30足限定生産で9番は中山選手、11番はカズ選手に支給されたと聞いたことがあります。

図10 10番といえばディエゴ様だと思い、入手してしまいました。サイズもディエゴ様のスパイクと同じ25.5センチです。
最後にパラメヒコの復活は素直に喜びたいですし、多くの選手に今後使われることを願っています。 個人的にはフットサル用のトレシュータイプも期待しています。