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【解説】悔しい…涙の銀 “柔道男子90kg級”銀メダル 村尾三四郎

柔道男子90kg級の村尾三四郎規選手は、決勝戦でジョージア代表のラシャ・ベカウリ選手に敗れ、銀メダルを獲得の結果となった。※トップ画像出典/Getty Images

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2024/08/15
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出典/Getty Images

初めてオリンピックの舞台に立った松尾選手は、2回戦からの登場。初戦のエストニア代表・クレンクリストフェル・カリユライド選手との試合を一本勝ち、準々決勝の相手となったUAE代表のアラム・グリゴリアン選手には反則勝ちで駒を進めると、準決勝で地元フランス代表のマキシムゲール・ヌガヤプハンボ選手との対戦では、小外刈りと大内刈りで合わせ技一本。

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決勝の相手は、東京2020で金メダルを獲得しているラシャ・ベカウリ選手。最強のライバルを相手に村尾選手は谷落で技ありを奪うも、開始2分30秒過ぎにはすくい投げで逆に技ありを与え、さらにゴールデンスコア突入直前に再び技ありを取られ、合わせ技一本で惜敗。涙の銀メダルとなった。

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パリ五輪の戦績

2回戦:クレン クリストフェル・カリユライド/○大外刈り(一本)
準々決勝: アラム・グリゴリアン/○反則勝ち(指導3)
準決勝: マキシムゲール・ンガヤプハンブ/○大内刈り(技あり)
決勝:   ラシャ・ベカウリ/●小外刈り(技あり)

 

<プロフィール>
村尾選手はアメリカ・ニューヨーク出身、2000年生まれの24歳。日本人の父親とアメリカ人の母親との間に生まれ、“典型的な日本人の名前のイメージ”という理由で三四郎と名付けられた。

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5歳で柔道を始めると、高校3年のときに代打で出場した2018年のグランドスラムで銅メダルを獲得し、“令和の三四郎”として注目を集めた。東京2020の代表への期待も高まったが、最終的には落選。それでも国際舞台で着実に戦績を積み重ね、東海大学の学生として臨んだ2022年12月のワールドマスターズでは優勝、世界選手権では3位という結果を残した。パリの決勝で対戦したラシャ・ベカウリ選手は、過去の対戦で一度も勝てていない最強のライバルだった。


 <コメント>
初めての大舞台にして、銀メダル。その快挙についても村尾選手は「悔しい」と述べる。「どんな状況でも勝つための準備をしてきたので、内容がどうこうよりも、負けという結果が自分にはきつい。本当に悔いが残ります」。この涙を、LA 2028での悲願の金メダル獲得につなげていく。